サキと医者
6月29日㈯人間界編
朝、サキは病室で目覚めた。カーテンが締め切っており、日の光は差し込んでこない。サキはたまに入院することがあるが、このようなことは初めてであった。そんな時誰かが入ってきた
「失礼いたします。お体の調子はいかがでしょうか?」
「え?まぁ、はい」
白衣を着た医者である。サキは過去のトラウマで白衣を見ると、少々警戒してしまう
「えっと…医者?ですかね…えっと…」
「あ、ご紹介が遅れました。私こういうものです」
その人は名刺を差し出してきた
「日本医学…生命財団?ここの病院の医者ないのですか?」
「はい、一王子様のご連絡で、我々一同が貴方様の身の回りのお世話や治療の手助けをします」
「は、はぁ…(おかしい…こんな知り合い居ないし。アルタニスと同じタチか)」
そんなこと思ったサキである
「…(気まずいな)えっと…ハン兄とはどのような関係で?」
「…ただの知り合いですよ」
「(その返答が一番困る!)」
すると、その医者は誰かに呼ばれ病室を出ていった
「ほっ…気まずすぎるって。ハン兄はなにやってんのさ!なかなかお見舞い来てくれないし…はぁ…てかあの財団、たまにニュースで聞くぐらいだけど…ハン兄と知り合いねぇ〜」
サキは真偽を確かめるため、病室を出た
「(あの医者どこに…うっ!昨日の傷かぁ…)」
「あ!何やっているのですか?!」
「(うげぇ!あの医者だ…よく知らないから怖いんだよ)」
サキは介抱されながら病室に戻った
「あまり、動かないでください。あなたそれでも医師免許持っているのですか?」
「あーはいはい…ん?なんで、わしが医師免許持ってること知ってるの?」
「…今の言葉は忘れてください」
サキは医師免許を持ってはいるが、医師ではない。だからこそ、ハルト王子以外の人が知っているのはおかしいのである
「(ぐ、偶然だよね。きっと…きっと)えっと…入院期間はどのぐらい?」
「…明日には退院できますよ」
「早っ!…てか、ハン兄の知り合いならハン兄呼んでよ。なんか知らないけど、わしスマホ持ってないんだよね」
「今はお仕事中とのことでもうそろそろ来ますッ…」
「サキっ…はぁっ…ちょっと…まっ…はぁっ…」
「落ち着け、わしは待っておったぞ」
「あ…あ、お久しぶりです」
「どうも」
医者とハルト王子は挨拶を交わし、ハルト王子はサキの元へ駆けつけた
「ふぅ、すごい回復力だね。あんなにガッポリと穴が空いてたのに」
「うんうん。てか、入院しなくてもよかったんじゃ…」
「うん…それはァ…知ってる。…あ、そろそろ時間だね」
「なんの?」
「サキの検査結果だよ。後で持ってくるね」
「いつの間に検査を…」
そう知って、医者とハルト王子は病室を出た
「検査結果ですが、表面の傷はありませんが、体内出血などが多く…やはり、再生した時は体内まで気が回らないのですかね…」
「うん。さすがにあんな大怪我だったんだ。冷静になれないよ」
そうしてサキは一日だけだが、病院生活を満喫しようとしたが、医師に見張られ自由に行動が出来なったのである
登場人物
サキ
ハルト王子
医者
天気:曇りのち晴れ




