自分の問題は自分で解決
6月28日㈮人間界編
朝、ハルト王子は暴連高校に出勤してきた
「あ、おはようございます」
「あ!生きていたのですね?」
「何がです?」
「あ、すみません。急にこんな質問…最近、女性の行方不明事件が多発していまして。なかなか連絡が来ず、不安で…」
「へー、ニュースはあまり見ませんし、この前スマホ壊してしまったので…ちなみにどんな事件で?」
「発見された女性の遺体は全て…血が抜かれているんです」
ハルト王子はなんだか心当たりがあったようだ。今日は怯えながら、仕事に励んだハルト王子。そして仕事が終わり、退勤時間となった
「それでは気をつけて」
「はい、さいなら」
ハルト王子はサキが迎えに来てくれた車に向かった。そんな時、背後に誰かが立った
「はっ!まさか…吸血鬼!」
ハルト王子は後ろを振り返った。そこにはそう!吸血鬼アリアがいた
「…やはり、お前の血がじゃないと満足は出来んなぁ」
「あ…さ、サキィ!はっ!」
サキが乗っているはずの車は、とても無惨な姿となっており、フロントガラスからサキが飛び出していた
「あっ…」
アリアの方を見た時、顔を掴まれ…唇を奪われた!
「あ、あ…」
「よく、女の血は美味いというが…お前が一番だ…ハル」
「…」
すると、ハルト王子は歩きだし、潰れた車の中から何か取り出した
「くらぇ…紫外線ライト」
取り出したのは紫外線ライト。アリアに向けて、ボタンを押した。アリアは腕で、顔を防いだ
「お、お前!自分も死ぬことも分かってやってるのかァ!」
「…お前の倒せば、なんだだていい…」
「(自分を犠牲にしてまで、それほどまで倒したいのか…)」
ハルト王子はそこまで考えていなかった!ただ、目の前にいる敵を倒すことしか考えていなかった!
「(この後どうしよう…冷静に考えて、俺もやばいし…倒したとしてもどうしよう。家に帰れんし…)」
ハルト王子はとても有利に見えたが、その後はとても絶望的だったのだ。勝ったとしても、家に帰れないのである!
「やめだァやめ…」
「え?えっ…」
ハルト王子はライトの電源を切った
「お前を倒したところで…意味がないからな」
ハルト王子はサキの元に駆け寄り、救急車を呼んだ
「…警察もいるかな?」
「け、警察」
ハルト王子はアリアを見た。アリアは気まずかったのか、逃げるように去っていった。そんな時、まだ残っていた教員が近づいてきた
「どうしたのですか?何か…喧嘩ですか…」
その光景を見た教員は驚いて、その場で硬直していた
「す、すみません…サキが事故ってしまったようで。今救急車を呼びましたのでご安心を」
「あ、あぁ」
サキは車から救出され、救急車で病院に運ばれて行った。車はレッカー車で運ばれた
「そうですね…修理もできますが…買い替えと方がよろしいかと」
「めんどくさいので、修理で」
この後、怪我人であろうサキに請求を求めた
登場人物
サキ
ハルト王子
吸血鬼アリア
教師1
教師2
天気:雨時々止む




