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《黒の毎日》  作者: 主s.s
83/127

社会に潜む吸血鬼

6月22日㈯会社編

朝、マサキは会社に出勤してきた

「あ、おはよう…ございます」

「はい、おはようございます」

自分の机に着くと、力が尽きたのか机に顔を伏せた。そんな時、隅に仕事をしている見慣れない男性がいた

「ねぇねぇ、あんな人居たっけ?」

「あーあの人ね。今まで何かしらの病気でずっと入院してたみたいで、やっと復帰できたからって土日休まずに仕事してるのよねーありがた迷惑って感じで」

「ふーん」

お昼、マサキはなんとなくカバンを漁った。たが、お弁当はなかった。マサキは忘れていた。ハルト王子は食中毒で入院していることを!

「マサキさーん!」

「うえっちゅ!何?」

あの男が立っていた

「食堂行きませんか?奢りますよ」

ふたりは食堂に来た

「ありがとうね。なんか、病気で入院してたって聞いたけど」

「まぁ、持病みたいなっ…」

マサキは食べることに夢中で、彼の話には興味が無いようだ

「あ、そういえば名前聞いてなかったな。わしの名前は時川真咲。よろしく」

「私の名前は黒沢 良四彦。今年で四十二歳です」

「へーま、最近の人は若く見えるしね。てか、肌白いね。目も赤いし…その病気の影響か?」

「まぁ、そんな感じですよ」

「もしかしてあんた…同じタイプ…吸血鬼かぁ?」

そいつは図星なのか驚いた

「!?…な、なんの事で…」

「わかるぜ。その白い肌、赤い瞳、隙間から見える鋭い犬歯。そして…その悪の塊、糞便(ふんべん)のような汚ねぇ匂いがプンプンするぜ」

「…今は食事中だよ」

「関係ねぇ!お前みたいなあのクソッタレの次に臭ってくるやつは初めてだ!お前……少しだけ話をしよう」

マサキは懐中時計を取り出し、時を止めた

「はっ!これは…」

「この世界は時が止まった。この世界ではわしとお前だけしかいない…さ、なんでこの世界の人間界に?」

「…まぁ、いいでしょう。誰にも聞かれませんし」

彼は自分について語り出した

「十二年前、当時三十歳の私は吸血鬼になった。理由は色んな物を食べて、唯一食べていないものがあった。それが人間だ、食べてみたかった。それだけで吸血鬼になったんだ」

「そうか…」

「私はグルメなんだ。極上の血液を求めてやっと見つけた。あのハルとか言う者だ。体臭だけでわかる、極上とな」

マサキは黙り込んでしまった

「君はハルと知り合いだろう?こうして知り合ったのも何かの縁だし、彼に話をッ…」

マサキは立ち上がって、席から離れた

「わしはお前の味方をしても、ハン兄は吸血鬼の味方はしない。だから、お前はわしの敵だ」

「…そうか、君はそう(とら)えるんだね。ありがとう」

マサキは懐中時計を取り出し、止めた時を解除した

「いいこと教えてやろう。私は社会に潜む吸血鬼…その他にも社会に潜むモノノ怪はいるぞ」

「…ありがとうよ。お前の奢りだから、食器片付けといてくれ」

「あぁ、お安い御用さ」

To Be Continued(つづく)

登場人物

マサキ

黒沢 良四彦

女性社員

天気:晴れのち一時雨

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