病人の看病
6月9日㈰人間界編
お昼頃、サキはテレビゲームをしていた。ハルト王子はトイレに行こうと、立ち上がった時少しふらついた
「ん?大丈夫?」
「あ、あぁ…うん」
すると、力が抜けるようにして倒れてしまった
「ハン兄さん!…どうせ風邪でしょ」
サキはハルト王子に近づいて、額に手を置いたり、脈を測ったりした
「…ハン兄無茶すんなよ」
サキはハルト王子を抱きかかえてソファーに移した
「…はぁ、朝具合悪かったらベットに居てもいいんだからね」
「…はい」
「本当にビビらせやがって。何か食べる?」
「…いらない」
「本当に?お粥作るからね」
サキは料理を始めた。お粥に溶き卵とささみを入れた
「はい。食べる?」
「ん…」
「はい、口開けて」
ハルト王子は口を開けた。サキはそのお粥を自分の口に運んだ
「…いやお前が食べるのかよ」
「だっていらないって言ったから」
「クソッタレが…」
「ふっ!美味いなぁ!病人の前で食べる飯は!フハハハハハぁ!」
「…あほんだらぁ」
「ちゃんと残してあるから」
「本当に?」
ハルト王子は体を引きずりながらもキッチンに来た。鍋の蓋を開けると…空っぽだった
「お前さ…」
「てへ!食べちった!」
「お前さっ…」
ハルト王子はふらついた
「あ〜ごめんごめん。病人なんだから、あんまり動かない方がいいよ」
「誰のせいだよ」
サキはハルト王子をソファーに座られた
「ラーメンでいい?ラーメンでいいよね」
「病人にラーメン食わせるバカがいるか。胃に優しいもの出せ」
「うどん?」
「うん。うどん」
サキは料理を始めた。そんな時ハルト王子は思った
「(俺って気を遣われてばっかで、こんな楽しい会話いつぶりなんだろう…風邪ひくと、言葉遣いが荒くなるからつい…)」
「ハン兄出来たよー。ちゃ〜んとわしの分も作りましたから」
「あ、うん」
「じゃぁ、はい」
箸を渡されたハルト王子。何をさせられるかと思ったが…サキは自分の口を指さした
「…食べさせろってこと?」
「イエス!」
「…はいはい、病人に何やらせとんねん」
ハルト王子は麺を取って、サキの口に運んだ
「美味しぃ!今日は上手くいったなこ!」
「良かったな。疲れたから寝るよ」
「えー何もしてないじゃん」
「お前のツッコミと言動に疲れた」
「まあなんて酷い。…おやすみ」
「うん」
ハルト王子は横になり、目を瞑った。サキはハルト王子に近づき、ブランケットをかけて二階に行った
登場人物
サキ
ハルト王子
天気:曇り




