朝の身支度
6月6日㈭人間界編
まだ日が昇る前、ハルト王子が起きてきた。サキはまだ寝ている。彼は階段を降りて、洗面台に向かった。現在、彼の格好は上半身はタックトップだけで、下半身は長いズボンを履いているだけだ。ハルト王子は自分自身の体の傷を触った
「…」
気を取り直して、顔を洗い始めた。ちゃんと、石鹸で洗う。洗い終わったら、顔にフェイスパックをして五分ソファーで待った。その間にサキが起きてきた
「…おはようございます」
「おはよう」
フェイスパックが終わったら、化粧水や乳液などを塗って、左の目の周辺にある窪んだ火傷跡に人工皮膚シートを貼り付けた。その後は左目に義眼を付けた。サキは真っ白な白粉と化粧水を混ぜて、水白粉を作っていた
「てか、ずっと気になっていたんだけどさ」
「うん」
「ハン兄は二人暮しする前は、こういうことは自分でやってたの?」
「いや、そのままの姿で。だから、初対面の人には驚かれたよ」
「ふーん。塗るよ」
サキは水白粉を平たい筆でハルト王子の顔と首に塗った。まるで、動画サイトに投稿されている舞妓のメイク動画のようだ。塗り終わると、普通の白粉を顔にはたいた
「はい、終わりー。白粉なくなりそうだから買っとくね」
「はーい」
「今日はいつもより少し暑いから、汗かかないようにしてね」
「わかった」
サキは朝ごはんを食べて、ふたりは学校に行く準備をした
「あ、ハン兄忘れ物」
「ん?何?」
「財布」
「あ、ありがとう」
「よし、忘れ物はないかな?多分ないかな、よし行こう」
ふたりは車に乗り込んだ。エンジンをかけて、二時間車を走らせて、最寄りの遠川駅に着いた
「通勤時間は渋滞が多いね」
「うん。帰りの予定は?」
「えっと…ジム行ってコンビニ」
「分かった」
ふたりは目の前に来た電車に乗り込んだ
「うんこしたい」
「駅ついたらしようね」
ふたりが降りる駅は花坂駅。隣の駅で、名古屋駅、東京駅、大阪駅と並ぶとても大きな駅である。ふたりが住んでいる水凪市の隣の市、赤咲市にある
「なんで、六月って祝日がないんだろうね」
「こういうもんだよ。異世界なんか、どの月でも祝日なんかないじゃないか」
「あ!サキちゃん!」
駅でリカと出会った
「おはよう」
「うん。スカートの丈変わってるね」
「うん!……」
リカはサキの胸を見ていた
「ど、どこ見てんのよ」
「また、大きくなった?ワイシャツ今にでもはち切れそうだよ」
「うん…成長期が長いみたいで、ワイシャツも買わなきゃね」
「いいなぁーそんなに大きくて、少しぐらい分けて欲しい」
そんな会話をして、三人は学校に着いて、教室に向かった
登場人物
サキ
ハルト王子
リカ
天気:曇り時々晴れ




