無意識な悪意
5月27日㈪人間界編
朝、サキは通学路の橋を渡っていた。橋は横幅が広く、道も長い。そんな時、ふと川の方を見ると川岸に子供がいた。子供は、川の方に手を伸ばしていた。まるで、川に引き寄せられるかのよう
「…あ!」
子供はそのまま川へ落ちてしまった。そこ側はとても深く、百九五センチのマサキの方の体で、ギリ地面に届くぐらいである。周りには歩いている人はいなかった
「(えーめんどくさ、わし嫌だよ。水アレルギーだし)」
子供は助けを求めるように、手を伸ばしていた
「…」
その小さな手を見て、サキの心が揺らいだ
「(迷ってる暇はねぇ。命かけて助けてやる!)」
サキはカツラと伊達メガネを投げ捨て、橋から飛び降りる時にに男の体、マサキになった。水の中に入った時、人魚の姿に変化した
「(どこ行った?)」
子供を探し、沈みかけている子供を見つけた。マサキは腕を掴み、胴体に手を回して引き上げた
「はぁ…はぁ…はぁ…大丈夫?」
「ゲボッ、ゴッホ」
マサキは子供を川岸に置いた。マサキの皮膚は赤く腫れ、蕁麻疹が全身に現れた
「大…丈夫かい?」
「うわぁぁぁ!!ゾンビ!!」
子供はその姿を見て怖がって、お礼を言わずに逃げてしまった。マサキは色々と思ったが、アレルギー症状で意識を失った。目が覚めたサキは、急いで学校に向かった
「はぁ、着いた…」
生徒たちは昇降口から出てきており、いつの間にか下校時刻になっていた
「あ!サキちゃん!あのね、先生がサキちゃんを探していてね。早く職員室に行った方がいいよ」
「はい?」
サキは職員室に向かった
「失礼します…」
「あ!良かった無事だったんだ」
「何がです?」
「金曜日、連絡もなしに休んでさ。そんで、今日も休んで…先生たち心配したんだよ」
「なんか、すみません…」
サキは今日の出来事を先生に伝えた
「まぁ、そんなことが…で、金曜日は?」
「え…金曜日…金曜日は…はい。えーと…寝てました」
「…一日中寝てたの?」
「…まぁはい」
「とりあえず放課後教室あるから、そこで授業受けなさい」
暴連高校では月曜日と金曜日の放課後で、短い時間だが授業を受けることができる。サキは授業を受けて、時計は午後六時を指していた
「はぁ、ハン兄一緒に帰ろうよ」
「…嫌だけど」
サキはひとりで家に帰っていた。今は橋を渡っている
「けっ!ちょっとぐらい、いいじゃんか。減るもんじゃないし」
サキは川の方を見た
「(あの男の子、大丈夫だったかな?どうせ大丈夫だよね)」
そして、歩いた。人とすれ違った
「(あ、朝のクソガキ!)」
「いつかお礼できらたいいわね」
「うん!ゾンビさん喜ぶかな?」
「…(人の顔見て、怯えるガキにはお礼なんか要らねぇよ)」
サキは親子を引き止めずに、去っていった
登場人物
サキ(マサキ)
ハルト王子
男児
母親
女子生徒
先生1
先生2
天気:曇り時々晴れ




