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《黒の毎日》  作者: 主s.s
56/73

Death・Land~デス・ランド~

5月26日㈰人間界編

ふたりは依頼が終わって帰るところだった。森の中、木々を進んでいくと、建物が見えてきた。だけど、霧が濃い

「ここは…」

「看板に何かが書いてある…」

ふたりは見上げて、その看板を見た

「ランド?薄れて文字が見えない…」

サキが看板を読んでいた時、ハルト王子がサキの(すそ)を引っ張った

「もう!なに!え?」

いつの間にか遊園地の中に入っていた。遊園地の中は、霧がなく、楽しい音楽が鳴り響いている。だが、来場者の声が聞こえない

「…誰もいない…よっしゃぁ!貸切だぁ!」

ハルト王子は疑問に思った。こんなに晴れているのに、日傘がなくても日光の下を歩けることに

「観覧車!観覧車乗ろっ…」

そう言った瞬間、観覧車に乗っていた

「すげぇ!初めて乗った!座り心地が悪い…お腹空いたなー」

すると、また移動した。レストランのようだ

「何食べようなか?やっぱり、ソフトクリーム!」

サキはソフトクリームを買いに、カウンターに向かった。すると、店員が出てきた

「え?あ、ソッ…」

サキが何か言う前に、店員がソフトクリームを渡してきた

「欲しかったのでしょう?…どうぞ食べてください」

ソフトクリームを受け取ったサキは驚いた

「…目玉!」

コーンの上には大量の目玉と不気味な液体があった。サキはそれを地面に叩きつけた

「サキ…どうしっ」

周りの背景がまるでノイズがかかったような感じになり、いつの間にか噴水に居た

「…さっきから背景が変わる。おかしいと思わない?」

「…思うよ。だって…」

サキは噴水の方を指さした

「お前のその視線…見つからねえと思ったかぁ!」

園内の音楽が止まり、噴水がドロドロと崩れ始めた。中から、不気味な大きなピエロが出てきた

「どうだった?楽しかったよね?君らを楽しませるために僕は君を招待したの。どうだった?」

「…楽しく…なぁい!こんなつまらないの初めて!」

「そんな!僕はあの人に頼まれてやったのに…どうして!楽しくないの!僕は…僕はァァ!」

空の色がコロコロと変わり、ピエロは鎌を取り出した。そして、ふたりに襲いかかった

「…君は…まだ子供だから、楽しいことしか知らないだろうけどね。俺は…君と違って、こんな楽しいことなかった」

ピエロの動きが止まった

「君はいいよね。辛いことが起こる前に死ぬことができて」

「うわぁぁぁ!!」

ピエロは無造作に鎌を振り回した

「楽しい夢を見せてくれてありがとう…全然楽しくなかった」

「…そんなぁ!!君はァ!」

ピエロはサキを指さした

「…まぁ…うん。楽し…かったよ…あんまりね」

ピエロは悲鳴を上げて崩れ落ち、遊園地と共に消え去った。元の姿に戻った遊園地は廃墟となった

「疲れた…ラーメン食いに行こ」

ふたりは廃墟の遊園地を後にした。ふたりは気づかなかった。ピエロがいた場所に『あの男』の名前が描かれたカードが落ちていることに

登場人物

サキ

ハルト王子

ピエロ

天気:曇りのち晴れ

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