白龍神と殺し屋
5月19日㈰人間界編
今日は依頼で、東京の山奥の神社の掃除に来ていた
「依頼通りに本殿と摂社と鳥居の掃除ですね」
「うん、よろしくね」
「他には何かありますか?」
「得にないかな。あ、本殿の龍神の像を磨いといてね」
「わかりました。あとは報酬は掃除の後で、ですよね」
「うん、それじゃあよろしくね。何かあったら呼んでね」
「はい」
神主は掃除道具を取りに行った
「これ、掃除道具ね。参道周りやってるから声かけてね」
「俺、鳥居やるね」
「じゃぁ、本殿」
ふたりは掃除道具を持って、持ち場に着いた。サキは鼻歌を歌いながら、畳の掃除をしていた
「痛!あ〜最悪ストッキングの裏に刺さった」
足の裏に畳の棘が刺さってしまった。手袋をしていて中々取れない。すると、誰かがピンセットを渡してきた
「あ、ありがとう。取れた!ありがとうハン兄さ…」
だが、上を見上げてもいない。下を向くと、長髪で白髪の男児がいた。古めかしい着物を着て、とても綺麗な青色の瞳をしていた
「…あ、ありがとう。君…迷子?」
「…」
子供は驚いたような表情だった
「…どうしたの?あ〜わしは子供でも容赦しないから!」
「わしが…子供に見えるのか?」
「子供以外に何があるの?」
「…そうか」
子供はサキに刀を握らせた
「刀…うお!」
子供も刀を持って、サキに襲いかかった。ふたりの刀の音が、森中に響いている。サキは刀を握ったことがないはずなのに、身体が無意識に動いていた。そして、相手の刀をへし折った。子供は刀を捨てて、獣のような鋭い爪を生やした
「そう来るなら、わしはガトリングガンだ!」
だが、武器を背中から出そうとした隙に、その爪で左の二の腕を刺されてしまった。だが、血は滴り落ちてこなかった
「…義手?」
「はぁ…最悪…結構高かったんだぞ☆弁償しろ!!」
その勢いで、後ろに倒されてしまった
「おらぁ!金よこせ!!」
サキの大声でハルト王子はやっと気づいたようだ
「何をして…」
ハルト王子の声で気がついて、子供はサキを押しのけ森の奥へ逃げて行った
「ユウさん!」
「はぁ、一体なんだったんだ…どうした?」
「いや、なんでもない」
そこに神主も来た。神主はサキの服に付いている物に驚いた
「き、君!これをどこで!」
「え?何が?」
「この鱗だよ!貰っていくね!」
普通の鱗より大きな鱗が服に引っかかってた。神主は言った
「古文書でしか見たことの無い、白龍神の鱗!金運爆上がりですよ!」
サキはハルト王子の顔を見た
「あの少年が白龍神だったりしてね。また会ったら、七百万請求しなきゃ」
「うん。サキの親父さんだからどうせすぐに会えるよ」
「今すごい大切なこと言ったよね」
「また今度、詳しく教えるよ」
「うん。義手弁償してくれればいいけど」
ふたりは報酬を貰って家に帰って行った
登場人物
サキ
ハルト王子
神主
白龍神(子供の姿)(ユウ)
天気:曇り一時雨




