動物実験アルタニス研究所
5月17日㈮人間界編
ここは香野田 利華の家、リカは父親と二人暮しのようだ
「今日夜遅くなるから、先に食べてていいよ」
「うん」
「行ってくるね」
「うん!行ってらっしゃい」
リカの父親、香野田 涼太。彼はとある研究所に勤務していた
「あ、香野田さん。所長が呼んでます」
涼太は所長室に来た
「失礼します」
「あぁ」
「私になんの御用で?」
「『あいつら』の居場所が分かった。貴様…隠しておったな」
「も、申し訳ございません。私の娘と友達でして」
「そうか、もう手配はしてある。お前は、本当に役ただずだ」
「…はい」
涼太は所長室を後にした。彼はとある資料室に向かった。時は経ち、放課後。学生たちが下校している。サキは住宅街を歩いている
「あ、お使い頼まれてるんだった」
メモを取り出して、メモを読んでいたら、ワンボックスカーが後ろから来ていた
「あ、車だ」
サキは端に寄って、車を先に通らせようとした。だが、車はサキの横に停車した。扉が開き、サキの方に手が伸びてきた
「おっと」
サキは避け、家とは反対方向へ走り出した。狭い道を通って出ようとしたら、同じ車が停車していた。車と車で道を挟まれてしまった。サキは塀を登り、塀の上を通って逃げた。サキは街中に来た
「…」
すると誰かに声をかけられた
「うわぁ!」
リカの父親だった
「驚かせてすまない」
「…あんたが告げ口したのか」
「違う」
「いたぞ!」
奴らが着いてきていた
「やばい」
「どけ!」
リカの父親を吹っ飛ばし、サキはワンボックスカーの上に乗った。背中からナイフを取りだし、正面の窓ガラスに穴を開けた。車内に手榴弾を投げ込んだ
「逃げるぞ!」
サキはリカの父親を担ぎ上げて、逃げた
「もう大丈夫です」
「…あの答えを教えて欲しいの」
「あの答え?」
「なぜあの時、わしらを逃がしたの?逃がさなければあなたは…」
「…娘に似てたから」
「え?」
「無邪気に食べる君の姿が、娘と重なって」
「じゃぁ、わしだけでよかったんじゃ…」
「この社会では、君ひとりでは生き残れないと思ったから」
「ふーん。あんたも追われてるんなら、全部捨てて逃げなよ」
「あぁ、ありがとう。でも、僕は家族が大切だから」
そう言って彼は、離れていった
「…なんでこんなことになっちゃったんだろう」
サキは首筋にあるバーコードを触っていた
登場人物
サキ
香野田 涼太
リカ
アルタニス研究員
所長
天気:晴れ




