割れ物は慎重に
5月12日㈰人間界編
夜の繁華街、サキは歩いていた。ちゃんと前を見ていたはずなのに、大柄の男性とぶつかった
「おいてめぇ!何ぶつかってんだ!」
「あ…すみません…」
「謝って済む問題じゃねえんだよ!金出せ金!」
サキが怯えていると、男はサキの胸元が赤く光ったことに気づいた
「なんだこれ?ネックレス?いいもんつけてんじゃねえか」
「いや…それは」
「貰っていくぜ」
男は強引にネックレスを奪った。ネックレスの表面はツルツルで、滑って落ちてしまった
「あ!」
ネックレスは地面に落ち、割れてしまった
「な、なんだよ」
「…」
急にサキは男の首を持ち上げた
「…貴様、わしに殺されたいんだな!」
サキは手を握り、男に拳をたっぷりと食らわせた 。殴られたの顔はパンパンに膨れ上がっていた
「今度は…子供作れない身体にしてやろうか」
男は動けなくなって、返事もできない
「あ、もしかして死ぬ直前の身体にして欲しかった?」
「…サキ!」
サキが振り向くと、ハルト王子がいた
「おめぇ、何しに来た…お前も✘✘人形にしてやろうか」
「…」
「いや、元からだったかな?」
「…サキ、いい加減にしろ」
「あらあら、怒っちゃいましたか?」
男は一生懸命話そうとした
「…ネックレス…」
ハルト王子はサキの胸元を見たが何も無かった
「壊したのか」
「まぁ、な」
ハルト王子は男に近づき、言った
「お前が壊したのか?」
「ご、ごめんなひゃい」
「…」
ハルト王子は自分のポケットを探った。偶然に、あの赤いネックレスのスペアがあった
「!!…や、やめろ!わしはこのままでいい!」
そして、ハルト王子はそのネックレスをサキの首に掛けた。サキは膝から崩れ落ちた。サキの体から煙が出て、その煙はネックレスに吸い込まれていった
「あ…はっ!…うわぁ!」
「確か、ネックレスの時は記憶はあるんだったよな」
「…いや、それは…わしじゃないて言うか…なんて言うか」
あの赤いネックレスは、サキの人の心の欠けらも無い言動を、封じ込めたものだった
「…ほんとにごめんなさい。✘✘人形とか言ってごめんなさい」
「二度と言うな…」
サキはあの男を見た
「見られたからには仕方がない」
サキは…男を殺し、食べた
「…よし」
「口の周りが汚いぞ」
「はいはーい」
ハルト王子は思った
「(ものとから、非人道的なことしてるから、ネックレスいらなくね?)」
と思った
登場人物
サキ
ハルト王子
男
天気:曇り時々晴れ
●補足
✘✘→肉




