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《黒の毎日》  作者: 主s.s
42/71

割れ物は慎重に

5月12日㈰人間界編

夜の繁華街(はんかがい)、サキは歩いていた。ちゃんと前を見ていたはずなのに、大柄(おおがら)の男性とぶつかった

「おいてめぇ!何ぶつかってんだ!」

「あ…すみません…」

「謝って済む問題じゃねえんだよ!金出せ金!」

サキが怯えていると、男はサキの胸元が赤く光ったことに気づいた

「なんだこれ?ネックレス?いいもんつけてんじゃねえか」

「いや…それは」

「貰っていくぜ」

男は強引(ごういん)にネックレスを奪った。ネックレスの表面はツルツルで、滑って落ちてしまった

「あ!」

ネックレスは地面に落ち、割れてしまった

「な、なんだよ」

「…」

急にサキは男の首を持ち上げた

「…貴様、わしに殺されたいんだな!」

サキは手を握り、男に拳をたっぷりと食らわせた 。殴られたの顔はパンパンに(ふく)れ上がっていた

「今度は…子供作れない身体(からだ)にしてやろうか」

男は動けなくなって、返事もできない

「あ、もしかして死ぬ直前の身体(からだ)にして欲しかった?」

「…サキ!」

サキが振り向くと、ハルト王子がいた

「おめぇ、何しに来た…お前も✘✘人形にしてやろうか」

「…」

「いや、元からだったかな?」

「…サキ、いい加減にしろ」

「あらあら、怒っちゃいましたか?」

男は一生懸命(いっしょうけんめい)話そうとした

「…ネックレス…」

ハルト王子はサキの胸元を見たが何も無かった

「壊したのか」

「まぁ、な」

ハルト王子は男に近づき、言った

「お前が壊したのか?」

「ご、ごめんなひゃい」

「…」

ハルト王子は自分のポケットを探った。偶然に、あの赤いネックレスのスペアがあった

「!!…や、やめろ!わしはこのままでいい!」

そして、ハルト王子はそのネックレスをサキの首に掛けた。サキは膝から崩れ落ちた。サキの体から煙が出て、その煙はネックレスに吸い込まれていった

「あ…はっ!…うわぁ!」

「確か、ネックレスの時は記憶はあるんだったよな」

「…いや、それは…わしじゃないて言うか…なんて言うか」

あの赤いネックレスは、サキの人の心の欠けらも無い言動(げんどう)を、封じ込めたものだった

「…ほんとにごめんなさい。✘✘人形とか言ってごめんなさい」

「二度と言うな…」

サキはあの男を見た

「見られたからには仕方がない」

サキは…男を殺し、食べた

「…よし」

「口の周りが汚いぞ」

「はいはーい」

ハルト王子は思った

「(ものとから、非人道(ひじんどう)的なことしてるから、ネックレスいらなくね?)」

と思った

登場人物

サキ

ハルト王子

天気:曇り時々晴れ

●補足

✘✘→肉

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