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《黒の毎日》  作者: 主s.s
30/72

過去と避難訓練

4月30日㈫暴連高校編

午後一時頃、暴連高校は授業をしていた。サキは天井のシミを数えていた。そんな時、放送が入った

『訓練、訓練、地震が発生しました。生徒は机の下に避難してください』

生徒は放送の通りに机の下に潜った。数秒の間、地震の地響きの音がスピーカーから流れた

『地震は収まりました。一度校庭に避難してください』

「それじゃあ、みんな避難しよっか。先生はあとからついて行くから」

生徒は廊下に並び、校庭に向かった。校庭に着くと、学級委員が全員揃っているか数え、先生に報告をした。校庭には、全生徒と先生たちが並んでいた

「あ、全員揃ったかな。それでは、最初に校長先生の挨拶を。校長先生お願いします」

マイクを校長に渡し、校長が喋った

「えーみなさんこんにちは。避難訓練お疲れ様です。避難訓練はとても大切なことです。日本は地震大国と言われるほど地震が多いです。お正月に起こった地震、覚えていますか。地震は日常的に起こっていますなので…………」

校長の話は長々と続き、ひとり、ふたりとうたた寝をする生徒もいた

「(地震か…東日本大震災。二次災害も多くて結構やばかったやつ…後遺症で記憶障害が出てしまった。ハン兄も…水を見ると怖がるようになったし…)」

校長の話がいつの間にか終わり、みんなは校舎に戻って行った

「プリント配るから、記入していってね」

紙にはこう書いてあった【あなたは大きい災害や地震などにあったことはありますか?ありましたら、事細かく記入してください】

「…」

サキは自分が経験した、東日本大震災について細かく書いた

「(わしはこの災害で、自分を失った)」

職員室にて、教師も同じような紙を書かされていた

「(俺は…なにを書けば…日本の地震や自然災害はだいたい経験してる…)」

「一王子先生。書けましたか?」

「え?まぁ、一通りは」

「ありがとうございます」

紙を回収した先生がハルト王子の書いた紙を見て驚いていた

「(こんなに、たくさん…なんで…だってあの人…二十五歳じゃ…場所も日付も一致…なんで…)」

そして、先生たちが帰っていく夜となった

「サキ…ただいま」

「あ、おかえり」

「サキ、今日書いた紙覚えてる?」

「うん。自分が体験した災害などを書けってやつでしょ」

「うん…サキは…」

「覚えてるよ。一時は全てを忘れちゃったからね」

「うん」

「日本語とか、施設のこととか…ハン兄のことも忘れちゃったから…」

サキは少しだけ涙を浮かべた

「大丈夫。苦い思い出は忘れればいいんだよ」

「そう…だね」

「ご飯作るから待ってて」

「うん。ハン兄は…何か苦い思い出とかあるの?」

「……あるよ。脳裏に刻まれた記憶は全て、苦い思い出だよ」

「…そうなのか。生きてるだけで、辛いのか」

「うん…死にたくても死ねない体。それが俺なんだ」

「ふーん大変だね」

「他人事みたいに…まぁいっか」

ハルト王子の背中は今日にも増して、寂しそうだった

登場人物

サキ

ハルト王子

校長

担任の先生(近藤彩音)

先生1

先生2

天気:晴れ一時雨

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