白髪にはご注意を
4月28日㈰人間界編
昨日、ハルト王子はあんなことがあり、家に帰ることが出来なかった。そのため、昨日の晩から、何でも屋月夜堂で寝泊まりしていた。ハルト王子は目覚め、サキを見つめていた
「…」
「ん?おはよう…ございます?」
「あぁ、おはよう。顔洗ってくるね」
「うん」
ハルト王子は顔を洗い、自分の姿が映ってない鏡を見つめた
「(あの野郎…人間界に来たってことは…あの人も来てるのか…)」
ハルト王子は自分の背後に向かって喋りかけた
「坂宮…俺は体が不自由だ。代わりにサキを守ってくれ」
そう言うと、ハルト王子はキッチンに向かった
「めしめしめしぃぃ!!」
「食パンしかないな…」
「ただのバタートーストでいいよ」
「うん、わかった…ねぇサキ」
「ん?何?」
「最近変な人と合わなかった?」
「変な人…あ!金曜日の帰りに、わしの名前を知ってるやつに会ってさ」
「…何かされなかった?」
「いや何も。あ、あとそいつさ、ハルは元気?とか言っててさ、ハン兄の知り合いなの?」
「まぁ、知り合いみたいなもんだよ」
「ふーん。お、この食パン美味しい」
「……良かった」
「あ、そいつさ。異世界語が喋れるみたいでさ」
「…そう」
ハルト王子はその男のことを知っているようだった
「あ、そういえばね。学校の鞄にこんなものが入っててさ」
サキは一枚のハンカチを取り出した。黒色で、端っこに赤い薔薇の刺繍が施されていた。少し香水のような香りがあった
「…サキ。燃やせ」
「え?なんで?もったいなっ」
「いいから。早く燃やせ!!」
「え…どうしたの?昨日から変だよ?」
「……」
ハルト王子はハンカチを奪い、ハサミで切り刻んだ
「あ〜もったいない」
「…サキ。金曜日に会った人にまた出会ったら、どんな手を使ってでも、殺せ。無理なら、逃げろ」
「なんで、そこまでして…あの男の人を…」
「あいつは…人間じゃない」
「あ、じゃあ手加減しなくていいのか」
「あぁ、手加減は絶対にするな。隙を見せたら終わりだ」
「そんなに、強いの?」
「いや、あいつはやばい。俺に近づくためならなんだって」
「要するに、ストーカー?」
「ある意味ストーカーだ」
ふたりはそろそろ家に帰らなくては行けないので、近くにある地下鉄の入り口に向かった
「…ねぇコンビニ寄っていい?」
「いいよ」
ふたりはコンビニに寄り、商品を選んでいた。レジには人が二、三人並んでいた
「次の方どうぞー」
「はーい」
ハルト王子は聞き覚えのある声がして、振り向いた。だが、フードを被っていたから分からなかった
「ねぇ、アイス買って」
「最後な」
さっきの男が会計して帰っていく時、入店音がしなかった
登場人物
サキ
ハルト王子
コンビニ店員(男性)(中田 和也)
フードの男(???)
天気:晴れのち時々曇り




