射的と夏祭り
8月24日㈯花坂高校編
夏休みは残り一週間を切った。マサキはリカに誘われ、夏祭りに行くことに。数人はバイトや帰省で、来ない人がおり、リカと遥人、ティリとレンの四人が来るらしい。だがしかし、マサキは忘れていた。現在時刻は午後七時、集合時間から三十分もすぎていた
「…別に行かなくていいよな。だって疲れてるんだもーん」
ハルト王子は居なく、誰も突っ込んでくれなかった
「…行くか」
そうしてマサキは能力のひとつ、瞬間移動でお祭り会場の公園に来た
「ごめんね。おまたせ」
「もう!遅いよ!」
「ごめんってリカ。なんか奢ってあげるから」
「ねえ?サキ、約束していたやつは?」
「ん?何、ティリ?約束って?」
「浴衣だよ。浴衣着てくるって話」
「あ〜ね?まぁいいじゃん。レンだって着てないんだし」
「いや、僕は…ね?」
「身長が低くて、子供っぽく見られるから着たくないんだっけ?」
「はい…」
そうして、五人は出店が並んでいるところへやってきた。人が賑わっており、背の高い筋肉モリモリマッチョマンのマサキはとても目立っていた
「ふう、暑いな。タンクトップ一枚であってたよ」
「恥ずかしいから、少しあっちに行ってよ」
「なんでなんで?」
「こんなボディビルダーみたいな人が知り合いだなんて恥ずかしい」
「ひっどいなぁ、ティリちゃんは」
「そうだぜ、こんなかっこいい体…男の憧れだよな。な?遥人」
「いや全然。怖いよ普通に。暗闇だから、気づかないけど…体とか傷だらけだし、片方が義手とかターミネーターじゃあねぇんだから」
「あ!射的!サキちゃん、やろやろ!」
「おう!やるやる!」
「リカ!ダメだッ!サキに銃を渡すと…」
ティリが止める間もなく、ふたりは射的の屋台に行っていた
「おぉ!兄ちゃんいい体だね」
「そりゃあどうも。射的の値段は?」
「一回三百円だよ。一回につき三発の弾だ」
マサキは店主にお金を渡し、コルク銃を貰った。そしてマサキは穴にコルクを詰め、それを構えた。マサキの目付きは変わり、一般人とは比べ物にならないほどの殺気が出ていた
「(な、なんだこいつ。只者じゃあねぇな)」
そして、銃口は…店主に向いていた
「さ、サキちゃん?そっちはお店の人だよ!景品はこっち」
リカが景品の方を指したが、マサキは聞いてなかった。店主は冷や汗をかいていた。そして、マサキは引き金を引いた
「サキちゃん!」
コルク弾は店主に向かっており、店主は避けようとしたが、コルク弾が思ったよりも早かった。コルクは店主の額に命中した。店主は額を押さえて、その場でうずくまった
「(ま、まさか!この男!俺の正体を見破って…)」
マサキは銃を置き、立ち上がって言った
「殺気がダダ漏れなんだよ。殺し屋さん」
「なっ!時川 真咲!な、なぜだ…俺の変装は完璧なはず」
「どうせあれだろ。わしの殺しの依頼で…殺された遺族から雇われたんだろ?」
「なんで分かるんだ!」
「すっごいバレッバレなんだよ。こんな夜に、サングラスかけるバカがどこにいるんだよ」
「なっ!(おかしい…今までのこいつはこっちが攻撃しなければ気づかないと思っていたが…こいつ、成長しているゥ!)」
「さ、立てよ。いィっぱい遊んでやるよ」
すると、リカに裾を引っ張られていたことに気がついたマサキ
「ねぇ?」
「ん?」
マサキは周りを見た。店主を撃ったことにより、周りの人がこっちを見ていた。スマホを向ける人がおり、マサキはリカの腕を引っ張って、逃げるようにその場を離れた。ふたりは、近くの神社の裏側に来た
「スマホはマズイって…」
「あ、下駄の紐が…」
リカの下駄の、鼻緒がちぎれていた
「あ、靴擦れも起きてる」
マサキは絆創膏を取り出し、リカの靴擦れ部分に貼った
「靴は…わしのでいいや」
「ありがとう…」
マサキは自分の靴をリカに履かせた。そしてリカの前にしゃがみ、背中に乗るように言った。リカをオンブしながら、みんなを探したマサキ
「ねぇ?スマホで連絡すればいいんじゃ?」
「スマホね、充電がなくてさ。あと落として壊れた」
「じゃあ私が連絡するよ」
リカは自分のスマホ見た。だが、リカのスマホもは充電がなかった。ふたりは手当り次第に探し、みんなと合流できた。最後に花火を見てこの一日は終わったのであった
登場人物
マサキ
リカ
遥人
レン
ティリ
射的屋の店主
天気:晴れのち一時雨




