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《黒の毎日》  作者: 主s.s
139/190

警察を辞める覚悟

8月17日㈯人間界編

病院の隔離室の廊下にて

「えぇ!面会拒否ィ?ふざけるなッ!」

「ふざけてません!今日はお帰りください!」

「ッ……!!」

昨日、サキは警察から連絡があり、今日は、ハルト王子が入院している病院へお見舞いに来ていた。だが、面会拒否されてしまい、しょぼくれて病院から出てきていた

「くっそ!…痛ってぇ…唇噛み締めた時、血が出たな」

サキは唇にハンカチを当てた

「君!どういうつもりだ!」

そんな時、病院の外ではふたりの警察官が言い争っていた

「お?警察官同士の喧嘩か…いいもの見たなッ…」

仔宍(こにく)!君は…警察官を辞めるって言ったな?!」

香月は彼の胸ぐらを掴んでいたのだ

「あぁ、辞めてやる!無果花(ぶかね)だって辞めるって言ってる!」

「なっ!」

香月は仔宍(こにく)を睨んでいた。仔宍(こにく)はヘラヘラと笑っていた

「どうして、辞めるんだ?」

「昨日、金を渡されてな…だからだ」

「それだけで君は警察を辞めるのか!」

「そうだよ!悪いかァ?」

香月は彼の胸ぐらから手を離したのだ

「君には失望したよ。君には警察魂というものがないのか?市民を守るという気持ちがッ!」

「警察魂ィ?そんなの関係ないね!俺はなァ!こんな腐った組織に居たくねえんだよ!俺は海外に行ってマフィアになってやる!お前の人生を壊してやるよ!」

「壊す…君の過去を知らないが…君はどうかしている!」

「それはこっちのセリフだ!お前は警察という職業に人生かけすぎだ」

「そんなことない!私はッ!」

そんな時、サキの視線を感じた警察官たち。そこで口論をやめたのだ

「…あ、すまない」

「へっ!臆病者が!」

仔宍(こにく)はそう吐き捨て、その場を去っていった。香月は立ちすくんでいた

「…けっ!喧嘩は終わりかッ!残念だ」

「!(時川…真咲!…いかんいかん、今は冷静になるんだ)」

「なぁに見てんだよ!見せもんちゃうぞ!」

「それはこっちのセリフですが、私に何か用ですか?」

「ない!っと言いたいけど、ある!」

サキは香月に近づき言ったのだ

「…昨日、警察から連絡があった。ハン兄が薬物関係の犯罪に巻き込まれたって。お前、現場に居たってな」

「えぇ、そうですが」

「わし、法律とか分からないんだ。ハン兄は…ハン兄は…」

「…」

サキは香月の肩に手を置き、彼の顔を下から覗き込むように、目線を上にあげた

「捕まらないよね?警察は法律とか詳しいと聞いたよ。本当に!ハン兄は捕まらないの?」

「…あの状況から見て、彼は被害者ですよ。今は錯乱状態な彼ですが、数日後には取調べが起こると思いますよ」

「…被害者」

その言葉でサキは少し安心した素振りを見せた

「警察から被害者という言葉を聞けてよかったよ。ありがとう」

そう言って、サキはどこかへ歩いていった。香月は思った

「(あいつは、殺し屋なのに、人間のように泣き、怒る。あいつを殺せれたら、泣くことも許されるのだろうか)」

香月は、警察は現場を感情的に見てはいけないと習った。この生活が終われば彼の生活は豊かになるのだろうか…

登場人物

サキ

葵頼 香月

仔宍(こにく) 勇生(ゆうせい)

警察官1

天気:晴れ時々曇り

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