三者面談
8月7日㈬暴連高校編
夕方頃、サキと父親であるユウは暴連高校の廊下を歩いていた。理由は三者面談があるからだ
「あんさ、親父」
「ん?何?」
「昨日さ、矢で頭貫かれたんだけど…」
サキはユウの方を見た。ユウは黙って下を向いていた
「やっぱり、親父だったんだ。どうせ、アリアからの命令でしょ?」
「…そうだ。いやね、本当にすまないと思っているんだ」
サキはユウの方を黙って見ていた
「……ゆる」
「…?(ゆる?もしかして、許してくれるッ)」
「許さない。絶対に!許さないからなッ!あと一歩でお泊まり出来そうだったもん!お前のせいだからなァ!低身長!」
「(あ、やっぱりわしの子供だわ)」
「絶対許さないかんなッ!アリアのせいでも、お前がやったかんなッ!橋本か〜んなッ!」
「…ブッ!怒ってんのか楽しんでんのかどちらかにしろよ」
「…フッ。怒ってるけど、楽しんでるよ」
さっきまで、少し険悪だった空気が少し和らいだ気がする
「ところで、ずっと廊下歩いてるけど、教室どこ?」
「…」
サキは黙り込んで、その場で停止した
「…おい、まさか。迷ったって言うんじゃあねえよな」
「大正解!」
「大正解じゃねぇよ!何迷ってんだよッ!」
「だってだって!久しぶりだもん!迷うよ!普通は!」
ふたりはまた口論を始めた。そこに、偶然通りかかったハルト王子が居た
「何をしているのですか?こんな所で喧嘩だなんて、大人気ない」
「あ、君か。実はなッ…」
「今こいつ!大人気ないとか言ったよ!」
「お前は黙っとれッ!このバァカのせいで道に迷ってな、教えてくれんか?」
「いいですよ」
ふたりはハルト王子について行くことになった。彼の後ろに続くようにふたりはついて行っていた
「ハン兄超優しい!どこぞの誰かさんと違ってッ!」
「あぁん?」
「ニヒッ!ちょ〜うこわあい!」
「あ、ここですね。ちょうど終わったみたいなのでどうぞ」
そうして、彼は教室の扉を空け、ふたりは教室へ入って行った。机を二個挟んで、向かいにはサキの担任が座っていた
「では、面談を始めさせてもらいます。まずこちらが、成績表です」
ユウにサキの成績表が渡された。サキは内心、心臓が破裂しそうなぐらい緊張していた。ユウはその成績表を開いた
「…おぉ、すごいな。ほぼ、四と五しかないぞ」
「はい、サキさんは授業態度も良く、提出物は必ず出していますよ。テストは高得点で、みんなのお手本になれるような生徒です」
「へーすごいじゃん」
サキは少し照れていて、自分の顔を何度も触っていた
「ですが、人前に出るのが苦手なところと…人に責任を押し付けたりすることが課題です」
「…」
そうして、三者面談が終わり、ふたりは教室を出ていった
「もう大人なんだから、人に責任を押し付けるなよ」
「親父に言われたくないよ。何でもかんでも、アリアのせいにするんだから」
「…」
ふたりは思ったのだ
「「(あぁ、やっぱりわしの、子供・父親なんだな)」」
登場人物
サキ
ハルト王子
白龍神/ユウ
近藤 彩音(担任)
天気:曇りのち一時雨




