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《黒の毎日》  作者: 主s.s
123/167

リベンジポーカー

8月1日㈭人間界編

お昼、喫茶猫鉄(びょうてつ)にて。店内に鈴のドアベルが鳴り響いた。

「あ、いらっしゃい。いつもの席だろう?ミルクティー持ってくからさっさと座りな」

マスターの遊野(ゆの)穂乃花(ほのか)は、お湯を沸かした。その人物は、背が高く、髪が長い男…マサキであった。マサキは店内の一番奥の席に行こうとした。店内にはマスターの遊野 穂乃花とスーツに身を包んだ男が座っているだけだった。そして、この男の隣を通った時、そいつに声を()けられたのだ

「久しぶりだな」

「…?!」

マサキはその男の顔を見たのだ

「お、お前は!ゴゥレイスト!」

奴はゴゥレイスト。マサキにババ抜きで負け、ビール瓶で殴られた男だ

「あなたァ、言いましたよね?今度あった時はポーカーをしましょと…ねェ?」

マサキは唾を飲み込んだ

「あぁ、覚えているぜ」

マサキはゴゥレイストが座っている椅子の向かい側に座った

「ポーカーのルールは学習してきましたか?」

「あぁ」

ゴゥレイストは手を挙げた

「そこのレディ、ディーラーをやってくれんかね?」

マスターは、ティーカップとコーヒーが入ったポットを持って近づいてきた

「いいですよ。お客さん」

そう言って、ゴゥレイストの(から)のカップにコーヒーを注いだ

「ポーカーチップでやりたいのだが、持っているかい?」

「すまぬが、今は持ち合わせてなくてね…所持金。お財布の所持金をチップ代わりなんてどうだ?」

マサキは考えた。現実問題、実際にやると法に触れてしまうのである。ここは小説の世界。そこは大目(おおめ)に見て欲しいものだ

「いいよ。乗った!」

「アンティ!参加料(さんかりょう)を出すのが礼儀だ」

マサキは財布を見た。所持金は4560円

「私の財布には16341円もあったよ」

そう言って、百円玉を机の中央に置いたゴゥレイスト。マサキの財布には百円玉がなかった。ポケットを(さぐ)ると、百円玉があり、それを机に置いた

「それじゃぁ、シャッフルを頼むよ」

マスターはゴゥレイストが持ってきたトランプをシャッフルし、ふたりに交互に五枚ずつ渡した。ふたりは手札を確認する

「(な、なにぃ!ブタのカード!)」

マサキのカードは

5の♧クローバー、Jの♤スペード、8の♢ダイヤ、Qの♧クローバー、4の♡ハートであった

「(ご、ゴゥレイストの方は…)」

ゴゥレイストの手札は

6の♧クローバー、Qの♢ダイヤ、Kの♧クローバー、2の♢ダイヤ、8の♡ハートであった

「…私の場合、賭けた臓器や人間の部位を奪えるんだ。私はお前のあばら骨二本に110円賭けるよ」

そう言って財布から110円を出して、机の中央にあるトレイに置いた

「お前は何に賭ける?」

「わしは…お前の右小指に500円賭ける」

そう言って、五百円玉を置いた

「いいだろう。まずは、一回目の賭けだ。私は10円を出す」

「わしは…60円を出す」

そうして、お金を置いたふたり。カード交換もといドローの時間。ディーラーにカードを交換する時間である。一から五枚まで交換可能だ。カードはランダムである。ゴゥレイスト6♧とK♧、8♡の三枚を交換、マサキは8♢の一枚だけを交換した。

現在の手札は以下通り

マサキ

5♧J♤5♢Q♧4♡

ゴゥレイスト

A♡Q♢6♢2♢6♡

そして、二回目の賭けの時間だ

「そうだな…私は1000円賭けよう」

「ほな、わしはコール。同じ額を出す」

ふたりはトレイに千円札を出した

そして、手札を公開した

「へー両方ワンペアね…なにぃ!ゴゥレイストはろ、ろろろ…6のペア!わしは5!数字が低い!負けたッ!」

勝者ゴゥレイスト。ゴゥレイストはマサキの第五あばら骨を左右から抜き取った

「うっ!おっ…」

マサキは苦しみ出した。ゴゥレイストに掴みかかろうと、左手を出した。たが、掴まれて、左小指をへし折られた

「て、てめぇ…」

マサキはハンカチで小指を薬指に固定した。マサキはカードをディーラーことマスターに返す時、J♤Q♧のカードを二枚抜き取り、余っている二枚のジョーカーを代わりに渡した。

二回戦目!二人の所持金は、マサキ 3000円、ゴゥレイスト 17,391円である。本来は二回目も参加料(アンティ)が必要だが、マサキは百円玉を持ってなかったため、優しいゴゥレイストは、参加料(アンティ)をなしにしてくれた。

「あ、ありがとう…でも、どこが優しいのか…」

さっきと同じようにカードは配られた。ゴゥレイストは手札を確認した

「ん?ジョーカーッ」

「!?」

そこにはマサキが入れたジョーカーのカードがあった。マサキは高速なパンチをゴゥレイストに繰り出し、まばたきをする間ぐらいの数秒間気絶させ、その間にジョーカーのカードを瞬間的に別のカードへすり替えた。マサキは何事も無かったかのように席に戻った。

以下手札である

マサキ

8♧8♢Q♧A♧4♡

ゴゥレイスト

7♧K♧A♢(元ジョーカー)6♧4♤

ふたりは賭けの対象を言った

「私はお前の左足粉砕骨折に600円」

「それじゃぁねェ…腹に肘打ちと肘グリグリに1000円」

「え?」

そして、一回目の賭け!

「先どうぞ」

「うっす…チェックで」

「なら私は、100円を出そう」

「ぐぬぬ!せ、千円札を出す!」

そうして、カード交換の時間となった。ゴゥレイストはA♢以外を全て交換して、手札は、8♡10♧A♢10♡K♡となった。マサキはQ♧A♧4♡の三枚を交換し、手札は8♧8♢10♤10♢J♧であった

そして、二回目の賭けに出た!

「フッ!私はァ!二千円を出す!(10のワンペアなんて、誰にも勝てんぞッ!)」

「わしは…わしはァ全財産の千円を出す!」

「なにぃ!と思ったが、冷静に考えればお前は千円しか持ってないな」

「あはは…」

そして、ショーダウン!ゴゥレイストはマサキの手札を見て驚いたのだ!

「な、なにぃ!き、貴様ァ!10と8のツーペアだとォ!ふざけるなァ!イカサマだ!イカサマをしだろうゥ!」

「イカサマァ?関係ないねッ!バレなきゃあいいんだよッ!バレなきゃなァ?!それがイカサマだッ!」

マサキは立ち上がり、ゴゥレイストの腹に、肘打ちを何度も繰り出した

「ほれほれェ!悔しいだろぅ?」

ゴゥレイストは机の下でマサキの足を蹴った

「痛っ!この野郎!」

マサキも蹴り返したが、威力が強かったのか、逆にゴゥレイストの左足の骨を粉砕してしまった

「あぁ…き、貴様」

マサキは席から立ち上がって言ったのだ

「ツケはお前の体で支払われた。それだけだッ!」

そうして、テーブルに自分の名前を紙に残して、店を出て行ったのだ

To Be Continued(つづく)

登場人物

マサキ

ゴゥレイスト

遊野 穂乃花

天気:晴れ

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