リベンジポーカー
8月1日㈭人間界編
お昼、喫茶猫鉄にて。店内に鈴のドアベルが鳴り響いた。
「あ、いらっしゃい。いつもの席だろう?ミルクティー持ってくからさっさと座りな」
マスターの遊野穂乃花は、お湯を沸かした。その人物は、背が高く、髪が長い男…マサキであった。マサキは店内の一番奥の席に行こうとした。店内にはマスターの遊野 穂乃花とスーツに身を包んだ男が座っているだけだった。そして、この男の隣を通った時、そいつに声を掛けられたのだ
「久しぶりだな」
「…?!」
マサキはその男の顔を見たのだ
「お、お前は!ゴゥレイスト!」
奴はゴゥレイスト。マサキにババ抜きで負け、ビール瓶で殴られた男だ
「あなたァ、言いましたよね?今度あった時はポーカーをしましょと…ねェ?」
マサキは唾を飲み込んだ
「あぁ、覚えているぜ」
マサキはゴゥレイストが座っている椅子の向かい側に座った
「ポーカーのルールは学習してきましたか?」
「あぁ」
ゴゥレイストは手を挙げた
「そこのレディ、ディーラーをやってくれんかね?」
マスターは、ティーカップとコーヒーが入ったポットを持って近づいてきた
「いいですよ。お客さん」
そう言って、ゴゥレイストの空のカップにコーヒーを注いだ
「ポーカーチップでやりたいのだが、持っているかい?」
「すまぬが、今は持ち合わせてなくてね…所持金。お財布の所持金をチップ代わりなんてどうだ?」
マサキは考えた。現実問題、実際にやると法に触れてしまうのである。ここは小説の世界。そこは大目に見て欲しいものだ
「いいよ。乗った!」
「アンティ!参加料を出すのが礼儀だ」
マサキは財布を見た。所持金は4560円
「私の財布には16341円もあったよ」
そう言って、百円玉を机の中央に置いたゴゥレイスト。マサキの財布には百円玉がなかった。ポケットを探ると、百円玉があり、それを机に置いた
「それじゃぁ、シャッフルを頼むよ」
マスターはゴゥレイストが持ってきたトランプをシャッフルし、ふたりに交互に五枚ずつ渡した。ふたりは手札を確認する
「(な、なにぃ!ブタのカード!)」
マサキのカードは
5の♧クローバー、Jの♤スペード、8の♢ダイヤ、Qの♧クローバー、4の♡ハートであった
「(ご、ゴゥレイストの方は…)」
ゴゥレイストの手札は
6の♧クローバー、Qの♢ダイヤ、Kの♧クローバー、2の♢ダイヤ、8の♡ハートであった
「…私の場合、賭けた臓器や人間の部位を奪えるんだ。私はお前のあばら骨二本に110円賭けるよ」
そう言って財布から110円を出して、机の中央にあるトレイに置いた
「お前は何に賭ける?」
「わしは…お前の右小指に500円賭ける」
そう言って、五百円玉を置いた
「いいだろう。まずは、一回目の賭けだ。私は10円を出す」
「わしは…60円を出す」
そうして、お金を置いたふたり。カード交換もといドローの時間。ディーラーにカードを交換する時間である。一から五枚まで交換可能だ。カードはランダムである。ゴゥレイスト6♧とK♧、8♡の三枚を交換、マサキは8♢の一枚だけを交換した。
現在の手札は以下通り
マサキ
5♧J♤5♢Q♧4♡
ゴゥレイスト
A♡Q♢6♢2♢6♡
そして、二回目の賭けの時間だ
「そうだな…私は1000円賭けよう」
「ほな、わしはコール。同じ額を出す」
ふたりはトレイに千円札を出した
そして、手札を公開した
「へー両方ワンペアね…なにぃ!ゴゥレイストはろ、ろろろ…6のペア!わしは5!数字が低い!負けたッ!」
勝者ゴゥレイスト。ゴゥレイストはマサキの第五あばら骨を左右から抜き取った
「うっ!おっ…」
マサキは苦しみ出した。ゴゥレイストに掴みかかろうと、左手を出した。たが、掴まれて、左小指をへし折られた
「て、てめぇ…」
マサキはハンカチで小指を薬指に固定した。マサキはカードをディーラーことマスターに返す時、J♤Q♧のカードを二枚抜き取り、余っている二枚のジョーカーを代わりに渡した。
二回戦目!二人の所持金は、マサキ 3000円、ゴゥレイスト 17,391円である。本来は二回目も参加料が必要だが、マサキは百円玉を持ってなかったため、優しいゴゥレイストは、参加料をなしにしてくれた。
「あ、ありがとう…でも、どこが優しいのか…」
さっきと同じようにカードは配られた。ゴゥレイストは手札を確認した
「ん?ジョーカーッ」
「!?」
そこにはマサキが入れたジョーカーのカードがあった。マサキは高速なパンチをゴゥレイストに繰り出し、まばたきをする間ぐらいの数秒間気絶させ、その間にジョーカーのカードを瞬間的に別のカードへすり替えた。マサキは何事も無かったかのように席に戻った。
以下手札である
マサキ
8♧8♢Q♧A♧4♡
ゴゥレイスト
7♧K♧A♢(元ジョーカー)6♧4♤
ふたりは賭けの対象を言った
「私はお前の左足粉砕骨折に600円」
「それじゃぁねェ…腹に肘打ちと肘グリグリに1000円」
「え?」
そして、一回目の賭け!
「先どうぞ」
「うっす…チェックで」
「なら私は、100円を出そう」
「ぐぬぬ!せ、千円札を出す!」
そうして、カード交換の時間となった。ゴゥレイストはA♢以外を全て交換して、手札は、8♡10♧A♢10♡K♡となった。マサキはQ♧A♧4♡の三枚を交換し、手札は8♧8♢10♤10♢J♧であった
そして、二回目の賭けに出た!
「フッ!私はァ!二千円を出す!(10のワンペアなんて、誰にも勝てんぞッ!)」
「わしは…わしはァ全財産の千円を出す!」
「なにぃ!と思ったが、冷静に考えればお前は千円しか持ってないな」
「あはは…」
そして、ショーダウン!ゴゥレイストはマサキの手札を見て驚いたのだ!
「な、なにぃ!き、貴様ァ!10と8のツーペアだとォ!ふざけるなァ!イカサマだ!イカサマをしだろうゥ!」
「イカサマァ?関係ないねッ!バレなきゃあいいんだよッ!バレなきゃなァ?!それがイカサマだッ!」
マサキは立ち上がり、ゴゥレイストの腹に、肘打ちを何度も繰り出した
「ほれほれェ!悔しいだろぅ?」
ゴゥレイストは机の下でマサキの足を蹴った
「痛っ!この野郎!」
マサキも蹴り返したが、威力が強かったのか、逆にゴゥレイストの左足の骨を粉砕してしまった
「あぁ…き、貴様」
マサキは席から立ち上がって言ったのだ
「ツケはお前の体で支払われた。それだけだッ!」
そうして、テーブルに自分の名前を紙に残して、店を出て行ったのだ
To Be Continued…
登場人物
マサキ
ゴゥレイスト
遊野 穂乃花
天気:晴れ




