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《黒の毎日》  作者: 主s.s
122/163

アイドルの裏側の努力

7月31日㈬アイドル編

今日は、サキこと月見みゆきは夏休み限定大型ライブがあった。今は会場に着いたところだ。ハルト王子は今日は観客としてではなく、スタッフとして参加している

「あ、おはようございます。今日はよろしくお願いします」

「はーい、よろしくね。楽屋にお菓子あるから食べね」

「ありがとうございます!」

そうして、サキとマネージャーは楽屋に向かった。サキは金髪のウィッグを被り、台本やセットリストを確認していた

「えっと、この英語なんて読むんですか?」

「マイ ラブ トゥ ユウと読みますね」

「ありがとうございます。マイ…ラブ…」

サキは英語の読み方をカタカナで書いていた。次はステージ位置や動線確認のため、ステージに居た

「位置はここでいいよ」

「はーい」

「そこ段差あるから気を付けてね」

「わかりました」

そんな時、ハルト王子は機材を運んでいて(つまず)いてしまった

「おっと」

「お、気をつけてな。俺もそこ転んだから」

「は、はい」

一時間ぐらい確認し、次にバンド演奏と歌を合わせたり、音響のリハーサルをしたりした

「このスピーカーから音が聞こえませんね」

「あ〜調理悪いかな?そこの君、これ取り替えて」

「はい!」

音響のリハーサルが終わり、お昼休憩となった。サキは楽屋に向かい、買っておいたおにぎりとスポーツドリンクを飲もうと思った。だが、机には花柄の風呂敷に包まれたお弁当と高級な木箱のお弁当が並んでいた

「この風呂敷はハン兄からか…こっちの木箱は…」

その木箱には、料亭の名前と松阪牛すき焼き弁当と書かれた()け紙が巻かれていた

「…ごめんね。松阪牛には誰にも勝てないよッ!」

そう言って、松阪牛のお弁当箱の蓋を開けた。蓋を開けた瞬間、視界にはご飯に乗る美しい牛肉、楽屋には甘い醤油の香りがふわりと広がった

「おふッ!うんまぁぁい!とても温かい!ありがてぇ!」

そして、言葉を発しずにそのお弁当を完食したのだ

「ゲッフ…ほかのは、ライブが終わったあとでいいや」

昼休憩が終わり、通しリハーサルをして、修正リハをやっていた

「そこの振り付け気を付けてね。いっつも、右左(みぎひだり)間違えるから。次ゲネプロ入るからね」

「は、はい(ゲネプロ…本番と同じ条件下でやる…本番より緊張するんだよな!だって、観客いないし!)」

そして、ゲネプロこと最終リハーサルが行われた。会場にはスタッフしかないない。歓声も、拍手も来ない。サキの声がとても響くのであった

「みんな!今日は来てくれてありがとう!最高のライブだったよ!」

そう言って、誰もいない観客席に向かって手を振っていた。そして、下手から()けていった

「はーい!オッケイです」

ステージ裏から戻ってきたサキ

「どうでしたか?」

「うーん。最後、笑顔が固かったね。本番は笑顔で」

「は、はい」

そう言われたサキであった。楽屋に戻り、水分補給をして、メイクや衣装直しをした。ライブの観客席にはもう、人が入っていた。楽屋からでも観客の声が聞こえる。

そいて、サキはステージ袖でスタンバイをしていた。サキはとても緊張していた。スタッフから声を掛けられた。そして、今はもうサキではない。月見みゆきとしてアイドルとして、ステージへ足を運んだのだ

登場人物

サキ/月見みゆき

ハルト王子

舞台監督

マネージャー

スタッフ1

観客たち

天気:晴れ一時雨

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