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《黒の毎日》  作者: 主s.s
114/150

吸血鬼と神様と子供と

7月23日㈫人間界編

吸血鬼アリアの館にて

「クソッ!サキはまだ見つからねぇのか!」

アリアは怒っていた。住んでいた城をサキ達に燃やされたことに。自費で館を建てたが、サキにその館の金を請求し、最後に殺すという復讐心があった

「…キュウ、やっと連れてきたか。ノロマがッ」

吸血鬼キュウは誰かを連れて、アリアの部屋に来た。その人物はキュウと同じ背丈の男…

「ユウ…いや、白龍神」

サキの父親、白龍神ことユウであった

「…低身長コンビ…いや、なんでもない。お前には自分の子供を殺す覚悟はできてるかい?」

「あぁ、心が痛むが…金のためだ」

「生物というものは、結局は金に弱いんだな…では本題に入るぞ」

そう言って、アリアは机の引き出しから何かを取り出した。それは金色に輝く矢であった

「お前は弓使いと言われているようだな。この矢でサキを始末しろ」

「……あぁ、でもこの矢はどこで?」

「ちょっとした知り合いがいてな、少し貰っただけだ…」

「…」

時は過ぎ、街中にて。ユウはあの矢を十三本持って、建物の屋上に居た。気温は34℃暑さで今にでも倒れそうだ

「…(こんな暑さでできるのか?汗がとてつもなく出る…)」

ユウは目をこらしながら、サキを見つけた。そして、弓を構えた。サキは殺されるとも知らずに歩いている

「…(自分の子供だからってなんだ!…わしは神様なんだぞ)」

そして、矢を放った。矢はサキに一直線に向かって行った

「(行けェェ!……)!」

矢の先を見ると、サキが居なかった

「(い、居ない!どこだ!どこにいる!)」

ユウは周りを見た。そして、背後に何かを感じた

「おいおい、自分の子供を殺そうとするだなんて。本当に父親か?」

「はっ!さ、サキィ!お、お前まさか!」

サキはポケットから懐中時計を取り出した

「時を…時を止めたなァ!」

「グレイト!正解だッ!自分の子供が、どんな能力を持っているか把握しとけとな。バカがァ!」

サキは拳をユウの腹に繰り出した

「っ!?」

ユウは吹き飛ばされ、大通りを挟んだ反対側のビルに吹き飛んで行った

「…」

大量に出血し、人間だったら即死だ

「アハハ!面白いなァ!子供を殺そうとしたのに、逆にやられるんだなんてなァ?なっさけねぇな!」

「あ…(やっぱり、今のわしだと無理なんだ…)」

サキはユウに背を向けて言った

「今日はここまでにしといてやるよ。次はちゃんと学習してから来な」

そう言って、そのビルの屋上から降りて行った。暑さの中、ビルの屋上にひとり残されたユウ。血と汗が混じっている

「何をしている?」

そこに日傘を持ったキュウが現れた。心配して来たようだ。

「キュウ…吸血鬼なのに来てよかったのか?」

「別に大丈夫だ。さっき息子と喋ってな、元気に暮らしていたよ。お前の方は…どうせ大丈夫だろ」

キュウは、手馴れた手つきでユウの手当てをしていた

「なぁ、子供に恨まれたことはあるか?」

「…あるよ。私は息子を見捨てたようなもの…恨まれて当然だ」

手当てが終わり、ふたりはその場を離れて行った

登場人物

サキ

吸血鬼アリア

吸血鬼キュウ

白龍神/ユウ

天気:晴れ

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