サン・デイル
7月20日㈯異世界編
今夜、サキはアンデイルに誘われ舞踏会に来ていた。主催者はアンデイルの兄サンデイルであった。ちなみに、ハルト王子は誘われなかったため、今回は居ないようだ。サンデイルはワインを片手に様々な女性と話し込んでいたようだ
「ねぇ、サキってこういう場所好き?」
「わしは…人によるかな」
「そうなんだ」
ふたりはサンデイルを遠くから見ていた
「兄弟なんだから、少しは声かけてきたら?」
「いいよ」
「お兄さん?だっけ…いくつなの?」
「三十六だよ。まだ、結婚はしてないよ」
「へー三十六…えぇ!アンデイルと二十個も離れているの?!あと、まぁだ!結婚してないの?!」
「うん。あ、あと俺から見て、十個離れた兄もいるよ。今日は体調が優れないみたいで、自室にいるらしい」
「ワァオ!そいつは…二十六歳かァ…歳離れすぎだろう。どうなってんだお前の兄弟は?」
「アハハァ、確かにおかしいかも。あ、トイレ行ってくるね」
「おう」
アンデイルは便所に向かうため、舞踏会の会場を出て行った。そのタイミングで楽団が楽器を構え、音楽が始まった。そして、最初のダンスが始まった。サキはそこら辺にいた貴族男性を捕まえ、一緒に踊った
「お嬢さん。こんな積極的人は珍しいですね」
「うるさい。集中しろ、足踏むぞ」
そして、最初のダンスの時間が終わった。一時、食事の時間となり、みんなは隣の晩餐室へ移動していた。サキはバルコニーに出て、夜風に当たっていた
「(つまらんなァ…こう、シュブッて、なんかハプニングないかな〜)」
そんなことを思っていると、アンデイルの兄、サンデイルがワインを持って近づいてきた
「こんなところにいては風邪をひきますよ。レディ」
「あんたにレディと言われる筋合いは無い」
「それは失礼しました。えっと…お名前は?」
「こういうのは、自分から名乗るのか筋じゃあないのかァ?」
「確かにあなたの言うとおりです。では、私から」
彼は自分の胸に手を置いて言った
「私の名前はサン・デイル。年齢三十六歳。独身です」
サキは彼に冷たい視線を送っていた。彼は気づくのだろうか?
「どうか、されましたか?」
「わし、帰るわ」
「え?もう?」
サキはダンスホールを出て、正面玄関の外に出ていた。そんな時、サンデイルに腕を掴まれた
「ん?何かしら?文句がかるならかかってきなァ!?」
「いや、そういうのじゃないよ」
「ならなんだよ?」
「まだ、舞踏会は終わってないんだよ。君と…一度踊りたいんだ。いいよね?」
「この…バッキャロゥ!女が全員頷くとでも思っているのかァ?!脳みそ腐ってんじゃぁないのかァ?脳みそが下半身にしかないのかこの野郎ゥ!」
そう言って、腕を振り払ったサキ。正面玄関の先には長めの階段があり、その先には馬車があった。サキは馬車に向かうため、ドレスの裾を持ちに走った。すると…
「ジャック!」
そう、サンデイルが叫んだのだ。そして、横から黒馬に乗った左目に眼帯を付けている騎士が出てきた。馬は高く飛んだ。サキはその馬に気を取られたせいで動けず…そして、馬に横から蹴られたのだ。サキは倒れ、意識を失ったのだった
To Be Continued…
登場人物
サキ
アン・デイル
サン・デイル
貴族男性1
女性たち
黒騎士ジャック
天気:晴れ




