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《黒の毎日》  作者: 主s.s
109/140

ふたりの鏡使い

7月18日㈭暴連高校編

今日は木曜日。暴連高校は今日は全校清掃があった

「俺が一番乗りだ!」

「いや、俺だね!」

そんなこんなで騒がしい学校内。サキの教室は三階にあり、サキは自分の掃除場所に向かうため、階段を降りていた

「(昨日は意味わかんなかった。腹に銅像が刺さるし!本当に!)」

そんな時、階段の踊り場の左側になにか光るものが見えた。それは鏡であった。

「うげぇ…鏡…」

サキは鏡に姿が映らない。だから、みんなに驚かれないように警戒していたのだ。そして、鏡の前を通ろうとした時、鏡の表面が動いたような気がした。いや、動いたのだ。鏡から銀色の手が伸びてきて、サキの体を掴み鏡の中へ引きずり込んだ

「ちょっ!なんだ!」

サキは鏡の端を持ち、抵抗した。だが抵抗は虚しく、鏡の中へ入ってしまった。鏡の世界には人はいなく、さっきと居た場所は変わらなかったが、左右が反対な世界だった

「…ここは?さっきと変わっていない?」

鏡も階段も全て反対であった

「…本当に誰もいないのか?…はっ!」

その鏡を見ると、さっきまでいた世界が見えた。たくさんの生徒が歩いているのが見える。その中にこちらを見ている人がいた。だが、そいつは生徒たちには見えてなかった

「なっ!まさかお前がァ!」

サキは鏡に飛びつくように張り付いた。男の見た目は人型のロボットのような顔で、真夏に見合わない格好をしていた

「お前はどの世界の住人だ?」

「はっ!(ま、まさかこいつ!わしが人間界出身ではないことを!)な、なんの事だ?」

「とぼけても無駄だ。貴様はこの世界の住人…ではないだろう?」

サキは驚いた。相手がまるで全てを知っているのかと思ったからだ

「(前に似たような奴にあった。なんだっけ?カイルとか言ったな。ミラーハウスの奴は鏡を壊したら元に戻ったが…これは逆に壊すと戻れなくなる可能性がある!)」

サキはそう結論を出した。サキは鏡ではなく、本体を倒せば元に戻ると考えた。だが、そいつは鏡の世界にはいない。だから厄介だった

「(どうすれば…あっ!)」

男は余裕そうだった。だが、男は驚いた。周りの音が無くなったからだ

「(え?え?人が居なくなった?目の前には鏡があるし…)」

男は振り返った。後ろにサキが居る。そして、何故か鏡はふたつあった。ふたりは二つの鏡に挟まれるように立っている

「き、貴様!まさか、この鏡を増やしたなァ!」

サキは鏡を複製し、自分の後ろの壁に貼り付けていた。元の世界と同じ構造になったことで、その鏡の世界を認識しているものが強制的に入ったのだ。サキの目の前にある鏡は出入口であるが、複製した鏡はただの入口である

「貴様!その鏡から離れろォ!」

男は阻止しようとしたが遅かった!サキは目の前にある鏡に入り、元の世界に戻ってきた。鏡は今は左側にある。鏡の中では、男が手を伸ばしていた。サキはそのまま鏡の方を向き、鏡を拳で破壊した。そして、鏡は粉々に崩れ落ちた。サキは鏡を破壊する時、奴の絶望的な表情を見て爽快であった

「おい!何やってる?!」

周りには生徒がおり、鏡を破壊した音で先生が駆けつけていた

「何学校の備品破壊してんだァ!」

この後、鏡を破壊したことを二時間にわたって怒られたわ

登場人物

サキ

鏡の男ミラー・マジョルノ

男子生徒1

男子生徒2

先生1

天気:曇り時々晴れ

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