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《黒の毎日》  作者: 主s.s
107/139

夏休みについて

7月16日㈫人間界編

夜九時、サキは依頼を行った後家に帰ってきた。もう既に、ハルト王子は料理を完成していた

「あ、おかえり」

「大丈夫?まだ怪我完治してないでしょ?無理しないでよ」

「大丈夫だよ…本当にッ…」

次の瞬間何かがサキの顔を掠めた。一瞬、横を見た。それは包丁であった

「…もしかして、タンクローリーのこと怒ってる?」

「もう、済んだからいいよ。さ、ご飯食べるよ。片付けて」

「はーい」

そうして、ふたりは晩御飯を並べた。今日は味噌おでんのようだ

「ねぇハン兄」

「ん?なに?」

「あのさ、なんで昨日はあんなひっそりと帰ったの?」

「…それはッ」

「弟さんたちと帰ればよかったじゃん。嫌だったの?一緒に帰るの?」

「人の話を聞け。あのな、実はあのまま城に滞在していたら…多分、家に帰れなかったと思うんだ」

サキは食事の手を止め、驚いた

「帰れなかった?どういうこと?」

ハルト王子はサキの目を見て言った

「お母様のことだ、そうそう簡単に帰してもらえない。それに、秘密裏に帰ったのに追いかけて来たよね」

「…た、確かに」

サキは納得して、黙ってしまった

「(ハン兄…どうして、あの人には言い返さないの?久しぶりに実家に帰ったのに、平手打ちをされて、暴言を吐かれて…どうして平気なの?なぜ…)」

ハルト王子は食べ終わった食器をシンクへ洗いに行った

「あ、サキ」

「ん?何?」

「夏休みについてなんだけどさ。何かやりたいことある?」

「夏休み…特にないかな」

「そうなんだ」

「あ、依頼沢山入れようかな。お祭りにも行きたいな…あ!ポーカー!ゴゥレイストのリベンジポーカーしたいな。あとは…」

「いいじゃん、いいじゃん。そんな感じで考えていて。俺も、サキの日程に合わせて行動するから」

「うん。あ、あとは二郎系ラーメンでしょ…他は…」

サキは指を曲げながら、やりたいことを口にしていた。そんな様子のサキを見ていたハルト王子

「あ、ハン兄は用事ある?」

「あるよ。ひとつだけ」

「へー珍しい。どっか行くの?」

「長崎に…八月九日は長崎に行こうかと」

「なんで長崎?北海道とか沖縄でもいいじゃん」

「毎年行ってるから」

「ふーん」

「サキも…いつか広島に行けたらいいな」

「なんで広島なんかに行かなきゃ行けないの?」

「それは…いつか自分で分かる時が来たら言うよ」

「はぁ?」

サキはその言葉の意味を理解していなかった。後にサキは自分の言った言葉を後悔するとは本人を思わなかった

「あ、ゲームしていい?」

「いいよ。三時間だけね」

「はーい」

サキは二階からテレビゲームを持ってきて、テレビに接続した。そして、ソファーに座ってゲームを始めた。そんな様子を後ろから見ていたハルト王子であった

登場人物

サキ

ハルト王子

天気:曇り時々雨

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