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《黒の毎日》  作者: 主s.s
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走れ!人体模型!あの子の元へ

7月9日㈫暴連高校編

キーンコーンカーンコーン─

学校のチャイムがなり、休み時間になった。前の授業が、理科室での実験だったサキのクラス。そのため、みんなは教室に戻っていってた。だけど、サキは理科室で探し物をしていた

「んーどこいった、筆箱。わしあの筆箱しか持っていないんだぞ」

机の下、机の上といろいろと探したがどこにもなかった。そんな時、いつもある人体模型が目に入った。サキはなんとなく、そのまま人体模型の内臓が入っている部分を探した

「…(絶対にないだろうけど一応)」

内臓をひとつひとつ外した。そしたら、筆箱がその人体模型内で見つかった

「いや、おかしいよ。普通こんなところにある?」

サキは筆箱を手に取り、教室に戻って行った。次の授業が行われている時、校庭が騒がしかった。教室にいるみんなは、校庭側の窓を見た。サキも見た

「(な、なにあれ!)」

校庭では誰かが全速力で走っていた。それはあの人体模型だった

「(えぇ!こういうのって真夜中にやるもんじゃないの!)」

人体模型は校庭を周ったり、その場で回転したりとやりたい放題だった。校庭では、人体模型を捕まえようと奮闘する教師が見えた。すると、人体模型は正門とは反対の裏門へ走って行った。そして、なにか叫んでいた

「…ちゃぁーん!!」

「ん?なんてっ…」

「れみなちゃぁぁーん!!」

「いや、れみなって誰だよ」

人体模型は裏門を破壊し、学校からどこかへ行ってしまった

「(…追いかけた方がいい気がする)」

サキはそう思い、教室に分身を残して、あの人体模型を追いかけた。人体模型は早く、人間では想定追いつけない速さだ

「(早い…でも、わしよりかは遅いがァ!)」

街中も混乱に包まれていた。高速で走る女と人体模型。このような、光景があれば誰だって混乱する。そして、人体模型はとある場所で止まった

「れみなちゃん…」

「こ、こいつ…れみなしか言わねえぞ…鳴き声がれみななのか…てか、ここは?」

立ち止まった場所は寺の門の前だった。人体模型はちゃんと門を開け、中に入った

「墓…」

人体模型は墓を通り抜けていた。まるで急いでいかかのような行動だ。そして、とある墓の前に立ち止まった。花が朽ちた、『中川家』そう書かれた墓の前だ。墓にはひとりの没年が書かれていた。『玲美奈 平成十一年七月九日寂 行年十七歳』人体模型が叫んでいた人の名前だった

「七月…九日…あ…」

サキはなにか悟ったようだ。今日は彼女の命日。その子は昔、女子校だった暴連高校、旧私立朝日霊魂女子高等学校に通っていた。だが理科の実験中、不慮の事故により死んでしまった。その人体模型はその頃からあり、その子が死んでしまった瞬間を見ていた。救えなかった後悔により、人体模型に魂が宿った。そう、サキはそう思った。人体模型はその墓に手を合わせていた

「…」

蒸し暑い夏、蝉が鳴いている季節。サキは人体模型…彼を見守ることしかできなった。人を蘇らせることができても、救えなかった後悔を打ち消すことは出来ない。そう察した。その後サキは学校に戻った。

「…救えなかった後悔。そう…」

これがこの学校の七不思議のひとつ、動く人体模型である

To Be Continued(つづく)

登場人物

サキ

人体模型

生徒たち

天気:晴れのち曇り

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