表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミストの短編集  作者: ミスト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/22

あえてタイトルは無し

テイストが変わります苦手な人は避けてください。

死ねとは


最強のパワーワード


・これ以上の誹謗中傷はない


・簡単に口にしたり使ってはいけない。

「お前なんて死ねば良い」


健全な人でも90%が1回は口にする言葉だと思う。

僕もそうだ。


昔、嫌いな芸能人が居てSNSで匿名を良いことに発言したことがある。


しかしそれは必ず己に返ってくる


これはそんな僕の物語。


8年前


まだ学生だった僕はスタイルの良い女性が好きで、同じようにスタイルの良い女性が居たがその女性がどうも気に入らなかった。

TVで二人が共演するのを見るとそれだけで嫌悪感を覚えるほどだ。


「な~、あの女本当目障りだよなぁ」


僕と同じ意見を言うのは当時一般人だった僕の友人の太一だ。


「顔は良いけど性格がなぁ」


「本当だよな、チャンネル変えるもんな」


「解る~」


などどよく太一と学校の帰りに話していたものだ。


あんな女でもどこかしらに光るものがあるのだろうか・・・


僕はある疑問をもち確信を掴みたくなった。


色んな週刊誌を手当たり次第に購入して面接を受けようと思った。


勿論太一には何も話してない。


プルルルプルルル


ガチャ


「はいこちら上草芸能プロダクションです。」


「初めまして私芸能界に興味があり御社に電話した○○と申します。」


あの女を知るためには芸能事務所がどこだろうと関係はなかった。


とにかく僕はあの女と共演してみたい。


その一心で面接を受けることを決めたのだから。


上草芸能事務所と言えば知らない人は居ない大手事務所とはかけ離れているほどの地味で小さい事務所なのだ。


僕は電車でそこに向かった


「君が○○君かな?」


質問をしてきたのは面接官のような年寄りだった。


「はい、そうです。」


「じゃあ取り合えず志望動機を聞こうか。」


「以前より芸能の仕事に興味があり、人をTVで明るく出来たら幸せだと思い志願しました!」


当然嘘八百のでたらめだ


「うちの事務所は小さいんだけどなんで当事務所を選んだんですか?」


ここなら勝てるなど下手なことを言ったら間違いなく落ちるだろうそう思った僕は


「小さい記事の中にもしっかり存在する御社の存在感に惹かれたからです。」


どんな大嘘を付いているんだ僕は・・・


その後も2~3質問されていたが特に覚えてないのは緊張のせいだろう。


「取り合えず結果は2週間後電話でお知らせします。」


ありがちな採用通知だなぁと思いながら僕はまた電車で揺れながら帰宅した。

次の日学校



「なぁ○○やっぱりあの女腹立つよなぁ」


「そうだね太一」


太一に芸能プロダクションに電話したことの報告も出来ないまま気付けば1週間が経っていた。


「やっぱり落ちたのかなぁ」


「ん?何が?」


独り言を太一に聞かれてしまった。


「あ、いや何でもない」


咄嗟にごまかす


「なぁでも本当あの女ウザいよな」


「あぁ・・・太一もし俺が芸能人になったらどうする?」


これ以上は隠しきれないと思った僕は太一に問いただした。


「そりゃ応援するに決まってるでしょ(笑)」


「だよな」


僕は少し安心した表情を太一に見せた。

「でもなんで急にそんなこと、スカウトでもされたのか?」


疑問を感じた太一。


「いやちょっと面接受けてきて」


「ふ~ん。で?結果は?」


「まだ」


「そりゃ落ちたな(笑)」


冷やかす太一。


「だよな~」


そして僕は学校から家へと帰った。

プルルル


帰宅してすぐ電話が鳴った。


「○○電話よ~」


母が僕を呼ぶ声がした。


「はい、もしもし。」


電話は当然?と言うべきか上草芸能プロダクションだ。


「先日は当社に御越しいただきありがとうございました。さて、面接の件ですが。こちらにて採用のご報告になります。」


その後もいついつにどこどこと詳細な話が進んだ。

次の日学校


「あいつ昨日も出てたよ~早く死なないかなぁ」


太一が言う。


「な~」


僕もつられて言ってしまう。


「面接の方はどうだったんだ?」


「昨日、連絡があって採用決まった。」


「良かったじゃんか!芸能人の仲間入りだな!」


自分の事のように喜ぶ太一。


「まだまだこれからだけどね。」


僕は照れ臭そうに笑った。


そうして学校と芸能界を両立していたある日。


「今日の共演者は○○さんと○○さんです。」


何と僕とあの女の共演が決まった。


「よろしく~」


相変わらず苦手な感じで話しかけてくる。


「よろしくです。」


「固いな~、もっとリラックスしなきゃ。TVなんだから自分が楽しまないと視聴者も楽しめないぞっ!」


僕はこの時初めて彼女のプロ意識、サービス精神の高さを知る。その後自分の楽屋に入った。


「出番でーす。」


楽屋に担当者が呼びに来る。僕はまだ若手なのでマネージャーは着いてない。


そして収録が始まる。今日はバラエティーだ。

出演者には好きな女性と嫌いな女何とも不思議な空間だ。


「え~今日は初登場が居ます」


僕が紹介された。


「今日のお題はこちら!最近あった不思議な話!」


もはや僕からしたらまさに今が不思議な出来事なんだがと思いながら慣れないバラエティーで話をする。


後日収録したTVの放送を見ながら何の気なしにSNSで共演者をエゴサーチした。


「○○ちゃん可愛い」


「○○ちゃん頭の回転早い」


共演者を誉める数々



その中に


「て言うかあいつだれだよ邪魔」


僕の悪口があった。


そして僕はあの言葉を見つけてしまった。


「お前なんて死ねば良い」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ