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22/23

ep.22 体育祭 部対抗リレー4

 体育祭の日は、快晴で順調にプログラムは進んでいた。


 今村が腕を組んで言った。

「小細工は無用。

 私たちの作戦は、先行逃げ切り、つまりは早い順で全力で駆け抜けるのみ。

 涼川、高木、片桐、立川、私の順だ。

 安心してくれたまえ、高木がいるけど、ほぼ女子やから女子枠で特別出場できる」


(いや~かえってプレッシャーやな・・・)


「緊張でおなか痛い」

 立川も不安そうだ。


「私たちは、服装は制服で、バトンが本やから、装備的には有利。

 サッカー部はバトンがサッカーボールやし、剣道部はヨロイ着て、バトンは竹刀やからな」


「片桐さん、ヨロイって・・・

 涼川さんは調子どう?」


「ん、悪くはないで、後はやるだけやん」


(う~ん、スマートだ・・・)


 そうこう言っている内に部対抗リレーがはじまった。

 一番手の涼川が、列に並んだ。


 ピストルがなると同時に一斉に走り出した。

 陸上部と涼川がほぼ同じペースで抜き出る。


「涼川さん、陸上部と渡り合ってる、というかちょっと出てきた!」


 涼川がわずかな差だがトップでやって来て高木に本をパスした。

 高木はスムーズに受け取るとそのまま走り出した。

 陸上部が、追い上げて来て高木を抜いていく。


 高木はそのまま、片桐へとパスする。

 片桐もスムーズに受け取ると走り出した。

 テニス部が追い上げてくる。


(負けてたまるか~)


 片桐もスピードアップ、テニス部と同着でパス。

 立川が受け取り走る。

 サッカー部が追い上げて来て抜かれた。


(ああ、泣きたい・・・)


 剣道部が迫ってくるがまだ差は大きい、そのままパスに入る。

 今村は少しおたおたとしながらも本を受け取り、走り出した。

 片桐がつぶやいた。


「遅っ・・・」


 ぐんぐんと剣道部が迫って来て、ゴール直前で追い抜かれてゴールした。


 今村はひーひー息が上がっていたが、一息つくと皆に言った。


「まあ、みんなが全力を尽くした結果だ。

 みんなよく頑張った」


(後ろ向いて走ってるんかと思った)

 片桐はさすがに口にはしなかった。


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