ep.23 ブラシを手に
夜、高木は風呂に入って自分の部屋でくつろいでいると妹の玲奈が入って来た。
「お兄ちゃん、来ちゃった」
「あ、玲奈かどうしたん?
もう寝なあかん時間やろ」
玲奈は、高木にブラシを手渡して言った。
「今日も玲奈の髪をとかしてもらおうと思って」
高木はベッドに座った玲奈の隣に座り、髪を手に取りブラシでときながら言った。
「玲奈の髪は、長くて艶があって綺麗やな」
「うん、お兄ちゃんにそういって貰えるのが、玲奈は一番うれしい」
「そっか、玲奈シャンプーのいい香りがするな」
言いながら高木は玲奈の髪を丁寧にといでいく。
しばらくして高木は、玲奈のあたまを数回撫でた。
玲奈は嬉しそうに微笑んだ。
「そう言えば、中華街の饅頭でひよことかパンダとか可愛いやつがあるやん。
食べ始めを顔面からいくか後頭部か、それとも側頭部か学校で論争があったんやけど、玲奈はどこからいくのがいいと思う?」
「玲奈はどこからでもありかな、面白いね。
そう言えば、この前に会った、片桐さんって人、綺麗な人やったね。
お兄ちゃん、仲がええの?」
「仲は悪くないと思うけど、同じクラブで同じクラスの人やで
まあ、けっこう自由な感じの人やな」
「そうなんや、今度、美味しいもの食べに行こうって言ってくれたから楽しみやわ。
社交辞令やないとええんやけど」
「玲奈は美味しいもんが好きやもんな」
「うん、大好きやで、でも出来れば、美味しいもんをお兄ちゃんと一緒に食べたい」
「そうやな、俺も玲奈と一緒に食べたい。
玲奈、そろそろ寝えへんと、明日また学校やろ」
高木は玲奈にブラシを手渡した。
「え~もうちょっとお兄ちゃんといる~」
「夜更かしはお肌の大敵やろ、玲奈にはいつでも可愛くいて欲しいからな」
玲奈は少し不満そうな顔をしたが、うなずいて言った。
「うん、分かった、お兄ちゃんお休みなさい」
玲奈は、高木にギュッと抱き着いた後、部屋から出て行った。




