ep.18 受講料
晴れて心地よい日だったので、宝塚ゆずり葉高等学校の屋上で、片桐と高木は弁当を食べていた。
「二人でカラオケに行って、パフェ食べてきた」
「片桐さんの話には食べ物は欠かせないな、立川さんの様子どう?」
片桐は、箸で高木を指しつつ言う。
「高木くん、女の子は傷ついたときは、おもいっきり騒いで、おもいっきり美味しいものを食べて癒されることが必要なんだよ」
「片桐さんの場合とかではなく?」
「女の子とはそういうものなんだよ。
受講料としてそのウインナーもらうで」
そう言うと片桐は、高木の弁当箱内にあるウインナーを二つ全部持っていった。
「全部持っていくとかある?」
「世の中、普通にあるで
まあ、あとは時間が経てば落ち着いてくると思う」
そう言うと持っていったウインナーを口に放り込んだ。
片桐が手持ちバッグからなにやら取り出しながら言う。
「そうそう、この前、神戸の元町商店街に遊びに行って来てな、そこの西のほうにある老舗のきんつばを買うてんけど、今日、持ってきたから高木くんにもあげるわ。
あ、あと写真も忘れんとな、食レポの一環でもあるから」
「へえ~きんつばか~、久しぶりやな食べるの」
写真を撮った後、二人はきんつばをもぐもぐと食べた。
「いや~ここのは餡が多くて上品やな」
「せやろ、ほんまに餡が多いんよ。
これはうちの家族も好きでちょくちょく買うてんねん」
「へえ~、そうなんや。
あ、そういえば、もうすぐ体育祭があるな」
「ああ、なんかあるね。
面倒やけど、適当に楽そうなんに出て、こなすしかないっしょ」
「なんかあんまり前向きじゃないな」
「うん、お腹すくからね~」
「そういう理由なんや」




