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ep.14 恋愛は最高
翌日、坂下は、村中を宝塚大橋に呼び出していた。
宝塚劇場を背景に阪急電車がガタンゴトンと音を立てて走り抜けていく。
「村中さん、呼び出してごめん」
「ぜんぜん、ええよ、それより話って何なん?」
話の内容を大方は想定しているものの、その事実が来るまでは不安が募る。
坂下君はいつも通り冷静だが、それでも緊張が伝わってくる。
「村中さんが良ければやけど、僕と付き合ってほしいねんけど、どうかな?」
・・・・・・
・・・・・・
緊張が和らぎ、強烈な喜びが瞬時に湧いてくる。
「わ、私みたいなんでよければ、こっちこそお願いします」
(わ、私が坂下君の彼女・・・)
「ありがとう、村中さん。
なかなか答えが出せなかった僕を待っていてくれて」
「こ、こちらこそ・・・」
「少し歩こうか」
「うん」
二人は宝塚大橋を渡り、花のみちへと歩き出した。
二人の距離が思ったより近まり、手と手が触れ合った。
心臓が高鳴る。
その手を坂下君が握ってくれた。
(え!)
顔がほてるのを感じる。
(神様、恋愛って最高やん・・・)
その日の夜、村中恵美は、自分の部屋のベッドの上に横たわり、自分の右手を見た。
(今日、坂下君が握ってくれた手・・・)
「夢じゃないんだ・・・」
一人つぶやいた。




