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『扇風機を持って異世界転移!? もふもふ達と共に扇風機を操り俺はこの世界を生き延びる!!  作者: ありぽん


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63話 ありえないくらいのゴミの山

「それでこれか?」


『むっ、リョウ、俺にも頼む』


「お前もか!?」


『このサラサラ、ふわふわ、俺がやらないわけがないだろう』


「お前、関係ないじゃないか」


『何を言う!! 俺の体はには、細かいが素晴らしい毛が生えているのだ。やらないわけがなかろう!!』


 久しぶりの狩りから帰ってきた父さんとタイラー。家に入った途端、みんなの姿を見て驚いた。まぁ、魔法を使った俺も、魔法を受けたみんなも。魔法を使った時は、あまりの事に驚いていたくらいだから。そりゃあ、父さん達も驚くよなと。


 そしてそんな驚いていたタイラーだったけど、すぐに我に返り、俺にあの魔法をやってくれと頼んできた。


 今のタイラーの姿は、狩りでめちゃくちゃ汚れていた。どうやら足場が悪い、ぬかるみで狩を行ったらしく、身体中泥だけだった。


 それからタイラーが、父さんに言っていた事だけど。タイラーはヒョウに似ている魔獣だろう? だから肌もスベスベかと思いきや。実は細かい短い毛が、ブワッと生えていて。それが最高の絨毯のようで、とても気持ちが良いんだ。


 それなのに、父さんは関係がないなんて。簡単に洗って終わりで良いと思っているんだよ。あんなに気持ちが良い、高級絨毯並みの毛皮を何だと思っているんだ。

 俺や父さんの髪の毛なんか、その辺の石鹸で洗っておけば良いけど、タイラー毛は完璧じゃないと。


 と、いう事で、俺は一旦タイラーに、家の外に出てもらい、光で外を照らすと。あのボロボロのシートを用意して、すぐに『エアダスター』を使った。


 すると扇風機が周り初めて、どんどんタイラーは綺麗になっていき、数分で魔法は終わり。そしてタイラーの毛並みは……。最強級の絨毯から、最最高級の絨毯になったよ。


『うむ!! 最高ではないか!! リョウ、この魔法は最高だぞ!!』


『うむうむ』


 タイラーの頭の上で、サラサラ、ふわふわの絨毯毛皮を味わうトール。トールの口癖、『うむ』はタイラーの、『うむ』からきている。


『本当に最高だ!!』


「喜んでもらえて良かったよ」


 そう、良かったんだけど。でも……。


『わぁ、元々凄い格好してたけど、それにしても量がすごいね』


『いっぱ~い!』


『ゴミ箱いっぱいだよ?』


『ゴミ箱じゃなくて、ゴミ置き場です』


 魔法が終わったボロボロシートの上には、ありえないくらい量の、ゴミの山ができている。日本の大きなゴミ袋、1袋強って感じのゴミの山だ。


 いやぁ、これにはビックリしたよ。記念すべき最初の『エアダスター』を、フルールに使ったんだけど。今のタイラーじゃないけど、ゴミ袋の4分の1くらいのゴミが出たんだ。


 『エアダスター』の能力は、シャンプーをしていなくても、毛や羽についた、埃や汚れを吹き飛ばし綺麗にする。

 だからその埃や汚れている物が、出るのは分かっていて。そのゴミが飛んで、周りが汚れないように、ボロボロのシートを敷いただろう? 


 でも俺はそのゴミの量は、ボロボロのシートを軽くはいて、塵取りで取り。ヒョイとゴミ袋に捨てれば良いと思っていた。


 が、それは間違えだった。大きなゴミ袋の4分の1のゴミの量だぞ? みんなサラサラ、ふわふわよりも先に、あまりのゴミの量に、ゴミを見つめてしまっていた。


 そしてみんなが無言で見つめいているゴミを。というか、小さなフルールの体のどこに、そんなゴミや汚れが付いていたんだ? と思いながら。とりあえず片付けた俺。そのあとやっとみんなが、フルールの羽に注目した。


 するとどうだろう。まさかの結果が。シャンプーをして、綺麗にしたあとに、全ての魔法を使ったんじゃ? と思えるくらい。フルールの羽と羽毛はサラサラの、ふわふわになっていた。あまりの変わりように、みんな大興奮だったよ。


 そこで数分で終われるなら、やっぱり今日はこの魔法だと。次々にみんなに魔法をかけていった俺。


 最初はみんなとても喜んでくれたんだ。なにしろ1つの魔法だけで、思っていた以上にサラサラのふわふわになったからな。でも喜んだのは少しだけ。やっぱり喜びをゴミの量が勝ってしまった。


『これが僕達についていた、埃や汚れやゴミ?』


『俺、いつもちゃんと水浴びしてたぞ』


『ぼ、僕も』


『私だって』


『はい! ぼくはおひるごはんまえに、フィノおにいちゃんと、ボルクスおにいちゃんと、みずあびしました!!』


『うむ、ボクは昨日、水浴びした』


『みんなそれぞれ水浴びしたよね? それでこれ?』


 そう言ってから、またじっとゴミの山を見るみんな。そのゴミの量、大きなゴミ袋2つ分だ。


『こんなに汚れてたなんて。これじゃあいくらハーチーを塗っても、羽は綺麗にならないよ!!』


『なんか見てたら、体が痒くなってきたなの』


『僕もだよ』


『これからは毎日、これやった方が良いんじゃない』


『そうですね。それが良いかもしれません』


 とそれを聞いて、俺は急いでみんなに注意した。確か風を浴びすぎると。いやトリミングのしすぎは、逆に毛に悪いって話しを聞いたことがある。毛にダメージを与えるとかなんとか。

 もしかしたら扇風機のトリミングも、やり過ぎると毛を悪くする可能性がある。そんな事になったら大変だ。


 俺がそのことを伝えると、みんなはそれはそれで大変!! とすぐに分かってくれて。早くても2週間は空ける事にしたんだ。


 そして帰ってきた父さん達は、触らずに見ただけでも分かるくらい、サラサラ、ふわふわになったみんなを見て、驚いたって感じだ。


「魔法が増えたことは嬉しいが、どちらかというと、お前よりみんなが嬉しい魔法だな」


「確かに。でもそれで、俺もふわふわを堪能できるから良いかな」


「それにしても、次々に魔法が使えるようになるな。いいか、訓練を怠るんじゃないぞ。これから力をつけていくためにも、他の魔法を使えるようになるためにもな」


「うん、もちろんだよ」


 防御魔法、攻撃魔法、特殊魔法を覚えただけでなく、トリミング魔法も覚えられるなんて。こんなに順調で良いんだろうか?

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