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『扇風機を持って異世界転移!? もふもふ達と共に扇風機を操り俺はこの世界を生き延びる!!  作者: ありぽん


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11話 初めての冒険者ギルド、ギルドマスターのリカードさん

「ここが冒険者ギルドだ。この街はここいらで1番大きな街だからな。冒険者ギルドも商業ギルドも、それなりに大きいんだ。ついでに言うと、薬草と書き物のイラストが描いてある看板。隣に建ってるやつな。そっちが商業ギルドだ」


 確かに他の建物に比べて、かなり大きな建物だ。俺のイメージだと冒険者ギルドは、2階建ての木の建物って感じだったんだけどな。それだけこの街が大きいって事か。


「中に入ったら、リカードがいるか確認するから待っていてくれ。俺から離れるんじゃないぞ。お前くらいの歳の連中は、良く面倒な冒険者に絡まれるんだからな」


 おお! ここでライトノベルあるある、最初の冒険者ギルドで絡まれる。が、自分の身に起きるかもしれないのか! う~ん、体験してみたい気もするけど、さすがに何もできない今の俺じゃなぁ。今はカーライルさんの言うことを聞いて、大人しくしておいた方が良いだろう。


 中に入るカーライルさんに続いて、すぐに建物の中に入る俺。中は冒険者って感じの洋服を着ている人で溢れかえっていた。壁を見ている人達、列に並んでいる人達、武器の話しをしている人達、みんなそれぞれいろいろな事をしている。


 それに横の方。テーブルと椅子が並んでいる場所があったんだけど。どうやら、飲食ができるようになっているらしく。今はまだ午前中なのに、明らかに酔っぱらっている人達が、何人もいた。


「こっちだ」


 カーライルさんは並んでいる列とは別に、誰もいない場所へ移動すると、カウンターの向こう側にいる女性に声をかけた。おそらく今俺達がいるのは、この冒険者ギルドの受付だろう。


「よう、久しぶりだな」


「カーライルさん! お久しぶりです!! お元気でしたか?」


「ああ、俺はいつでも元気さ」


「タイラーにトールもおはよう」


『おう』


『うむ、おはよ』


「それで今日は久しぶりの依頼ですか?」


「いや、今日はちょっとリカードに用事があってな。個人的に会いたいんだが、リカードはいるか?」


「はい! 今確認してきますので、お待ちください!」


 受付の女性が、すぐに階段を上がっていく。その人が戻ってくる間、俺はカーライルさんの隣でじっとしていたよ。

 いやぁ、見られる見られる。しかも何でこんな場所にこんなガキが? なんて、問題の発言をしている人達もいたからな。絡まれないためにも。ここはやっぱりじっとしていないと。


 数分後、女性は戻ってくると、俺達をすぐに5階1番奥の部屋に連れてきた。そして女性がドアをノックすれば。


「おう、入れ!!」


 中からこう、重さのある低い声で返事が聞こえた。そして中に通されれば窓の所、こちらを凄い勢いで睨んでいる、上半身裸で体が筋肉質な男性が、大きな椅子に座っていた。何で裸?


「おう、カーライル、久しぶりだな!! 座れ座れ!!」


 それまでの睨んでいた怖い顔から、ニッと笑い顔になった男の人に言われて。男の人がいる大きなテーブとは別に、テーブルとソファーが用意してあって。そのソファーに腰をかけた。


 その後男の人が、向かい側に座ったんだけど。受付の人がお茶を運んでくれている間、俺はずっとジロジロ見られっぱなしで、居心地がかなり悪かったよ。


「それでは失礼します」


 女性が出て行くと、数秒沈黙が流れたが。その後はカーライルさん達が明るい感じで軽い挨拶を交わしたよ。


「本当に久しぶりだな。どうだ? そろそろこっちに戻ってくる気になったかな?」


「まさか。俺はあそこでの生活が合っているからな。前の忙しい生活に戻るなら、今のままで良いさ」


「はぁぁぁ、ここで生活すれば、何でもすぐに手に入って、畑仕事だって、料理だってしなくて済むだろうに」


「だから。俺はあの生活が気に入っているんだよ」


「お前もあいかわらずだな。……で、今日はどうした? こいつのことで、ここへ来たか?」


 挨拶をしていたのに、急に俺の話しになって、少しだけビビった。


「ああ、実はな……」


 カーライルさんが今までにあった事を、全て説明してくれたよ。出会った時のこと、状況、俺の記憶がなく、何が合ったのかも分からないことまで全部な。説明するのに、そんなに時間はかからなかった。


「そうか……。大変だったな。俺はリカードだ。この冒険者ギルドのギルドマスターをしている、よろしくな」


「リョウです。よろしくお願いします」


 うん、何となくそうじゃないかと思っていたけど、やっぱりギルドマスターだった。……綺麗な女性じゃなかったよ。うん……。


「それでだが、森で何かあれば、俺達が気づくはずなんだが。一切異変はなくてな。こちらに情報はきていないか?」


「いや、あの森のことでは、何もなかったはずだ。まぁ、後で改めて調べてみるが、あまり期待はしないでくれ。大体お前達が気づかないようなことじゃ、ここまで連絡はこないだろうよ」


「分かっている。もともと近づく者も少ないからな」


「あんな危険な場所に住むのは、世界中探してもお前くらいだろうよ」


「フンッ。だが、よろしく頼む」


「分かった」


「と、それとだが。情報はないとしても、ステータスを見れば、何か分かることもあるかもしれないからな。今日はステータスを調べようと思ってここへ来たんだ。それとできるなら登録も済ませてしまいたい。身分証代わりになるからな」


「分かった。身分証があるといろいろと楽だからな。よし、すぐに調べよう」


 そう言って立ち上がったリカードさん。大きなテーブルの方へ行き、引き出しから何かを持って、すぐにこちらへ戻ってきた。

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