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サトシの人生をおもしろくしてくださいっ!!  作者: エロマンガ島の勇者
シーズン2 ファミレス・スカイピーチ編
30/34

弟30話 マジかよW カツ丼決戦!! もう、どうにでもなれ!! ①

 夕方の午後5時。


 『ホール』には、店のスタッフ(従業員)が集まっていた。


 『ホールスタッフ』、『キッチンスタッフ』、ぼぼ全員である。


 営業時間外だから客はいない。


 なごやかで、のんびりとした雰囲気である。


 スタッフ同士ワイワイとおしゃべりしながら、盛り上がってる。


 チン毛大根は、『ホール』で一緒に働いた、春奈と目が合う。


 春奈は、親指を立てて、「いいね!」というジェスチャーをする。


 何がいいんだ? この状況?


 チン毛大根は、『キッチン』で一緒に働いた、由美と目が合う。


 由美は、微笑みながら、ピースサインをする。


 なぜピース? 写真撮影でもしてるのか?


 チン毛大根は、『ホール』と『キッチン』の両方で一緒に働いた、あやみと目が合う。


 あやみは、ガッツポーズをする。


 そういうのは、勝ったあとにしたい。


 なぜ、目が合うと何かポーズをするんだ?


 チン毛大根は笑う。


 店の出入り口から、ハクマイとマサヒロがやってくる!!


 ハクマイは、食材の入った袋を持っている!!


 店内がざわつく!!


 場の空気が一気に張り詰める!!


 店長がやってきて、出迎える。


「お待ちしておりました。どうぞ、こちらへ」


 店長はそう言って、ホールの中央席へと案内する。


 チン毛大根は、ハクマイと目が合う。


 相変わらず、貫禄(かんろく)がある。


 すげぇ気だ……!!


 オラ、ワクワクしてきたぞ!!


「どうかね? 調子は?」


 ハクマイは聞く。


「普通ですよ」


 チン毛大根は答える。


「そうか」


 ハクマイとマサヒロは、中央のテーブル席に座る。


 続いて、店の出入り口から、『フードファイター』のキャッスル京子がやってくる。


 店長が出迎えて、同じくホールの中央席へと案内する。


「今日は仕事オフなんだけど、この『カツ丼勝負』のために何も食べずにきた。お腹ペコペコ」


 キャッスル京子はそう言って、ハクマイとマサヒロが座ってる、横のテーブル席に座る。


 マサヒロが立ち上がる。


「『カツ丼勝負』の前に、契約書を書いてもらいたい」


 マサヒロは言った。


「契約書?」


 チン毛大根は聞く。


「口約束では負けたあと、どうにでもなるからね。これは遊びや余興ではなく、真剣勝負なのだろう?」


 マサヒロはそう言って、契約書をテーブル席に置く。


「簡単な『カツ丼敗者契約書』さ。難しく考えずに、ただ、サインしてくれればいい」


 マサヒロは言った。


 チン毛大根は、ハクマイとマサヒロが座ってる、テーブル席に行く。


 契約書を見る。


 『カツ丼敗者契約書』には、『私、チン毛大根は、『カツ丼勝負』に負けたら、ハクマイの『奴隷』として一生仕えます(*^_^*)』と書かれており、署名のサインを記入する欄がある。


「ここにサインすればいいんだな? ハクマイはサインしたのか?」


 チン毛大根は聞く。


「ワシは、君が書いた後にサインする。まずは君からだ」


 ハクマイは答えた。


「わかった」


 チン毛大根は、署名にサインする。


「迷うことなくサインするとは!! 本当に負けたら一生『奴隷』ですよ」


 マサヒロは驚く。


「疲れと緊張で、テンションがおかしくなってるんだ。もう、どうにでもなれっ!!」


 チン毛大根は言った。


 ハクマイは「アㇵㇵㇵッ」と笑う。


「おもしろい奴だ。いいだろう。ワシも小僧に続いて、この場の勢いに乗ることにしよう」


 ハクマイの『カツ丼敗者契約書』には、『私、ハクマイは、『カツ丼勝負』に負けたら、この『ファミレス・スカイピーチ』の『奴隷』として、超絶ブラック労働を一生やり続けます(*^_^*)』と書かれており、署名のサインを記入する欄があった。


 ハクマイは、署名にサインする。



「では、『カツ丼勝負』を始めましょう!! ハクマイさん、先攻と後攻、どちらにしますか?」


 マサヒロは言った。


「どちらでも構わない。小僧、どうする?」


 ハクマイは聞く。


「じゃあ、後攻で」


 チン毛大根は答える。


「なら、ワシが先攻だな」


 ハクマイは、食材の入った袋を持って、『キッチン』へと向かう。



 約30分後。


 ハクマイはエプロン姿で、おぼんに『カツ丼』をのせて、戻ってきた。


「お待たせしました。どうぞ」


 ハクマイは、『カツ丼』を中央のテーブル席に置く。


「わぁ、おいしそう!!」


 キャッスル京子は興奮する。


 ハクマイは、自分が料理した『カツ丼』の説明を始める!!


「肉は、日本最高峰で最高級の『鹿児島県産の黒豚』です」

 ハクマイは続けて、

「タマゴは、タマゴかけごはん祭り(TKG)で、3年連続グランプリを獲得して殿堂入りした、『日本1の高級タマゴ夢王』です」

 ハクマイは続けて、

「米は、日本最高峰で最高級の『新潟県魚沼産のコシヒカリ』です」

 と、説明した!!


「へぇー。肉もタマゴも米も、日本最高級をそろえたってことね。食べるのが楽しみ!!」


 キャッスル京子は、割り箸を手に取る。


 ハクマイは、再び、自分が料理した『カツ丼』の説明を始める!!


「『鹿児島県産の黒豚』は、最高ランクの肉のうまみと、肉の脂の濃厚なコクが味わえます。食感も弾力があって、噛みごたえがあります」

 ハクマイは続けて、

「『日本1の高級タマゴ夢王』は、最高ランクの甘みとコクがあり、鮮やかな黄身で、臭みがまったくありません」

 ハクマイは続けて、

「『新潟県魚沼産のコシヒカリ』は、豊富な雪解けの水と、魚沼地方特有の昼と夜の寒暖差によって、最高ランクの甘みと、深いうまみがあります。米粒もしっかりしており、粘りも強く、炊き上がりのツヤも抜群です」

 と、説明した!!


「そろそろ食べてもいい?」


 キャッスル京子は、早く食べたくて仕方がない様子だった。


「どうぞ」


 ハクマイは言った。


 キャッスル京子は、ハクマイの『カツ丼』を食べ始める!!


 そのまま一気に勢いよく食べ続けて、あっという間に食べ終えてしまった!!


 わずか3分程度で完食!!


「さすが『フードファイター』だ」


 ハクマイは感心する。


 キャッスル京子は、昇天したかのように、

「あぁ~、もう最高!! 幸せ!! 私は、この『カツ丼』を食べるために、生まれてきたんだ!! うますぎて、全身が溶けてしまいそう」

 と、言った。


 キャッスル京子は、いきなり『演劇の劇団員』みたいに語り始める!!


「私は『カツ丼』を食べているのではない。『カツ丼』に食べられてる。そう、私は『カツ丼』の中にいる。同化してる。『カツ丼』に導かれてる。ここは、どこ? そこは私と『カツ丼』の世界。私と『カツ丼』しかいない。私は『カツ丼』の声に耳を傾ける」

 と、語り続けて、

「聴こえるのは『カツ丼』の真の声。肉、タマゴ、米の具材の声。我々は食べられるために生まれてきた。銀河の星に帰らなければならない。玉ねぎ、つゆ、だしの素、醤油、みりん、砂糖が待ってる。さらばだ。私はいかないでと叫びたかった!! でも、できなかったの!!」

 と、語り続けて、

「私は、『カツ丼』を味わうことしかできない!! 『カツ丼』は、まだ私の頭の中にいるの!! ねぇ、そうでしょ? 返事して!! 私は『カツ丼』と結ばれたいの!! これは、私と『カツ丼』の悲恋物語。私はー」 

 と、意味不明な『カツ丼』の『演劇』が続いていく!!


 キャッスル京子は、『カツ丼』がうますぎて、絶頂に達してしまい、頭がおかしくなってしまったみたいだ!!

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