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サトシの人生をおもしろくしてくださいっ!!  作者: エロマンガ島の勇者
シーズン2 ファミレス・スカイピーチ編
29/34

第29話 マジかよW 天使アミムラのめちゃめちゃ展開⑮

 午後2時。


 ランチのピークタイムが終了。


 ようやく、一段落する。


「ふぅーーーっ」


 チン毛大根は大きく息を吐く。


 春奈がやってくる。


「ピークタイム終了よ。きつかった?」


 春奈は聞く。


「はい。とっても疲れました……」


 チン毛大根は答えた。


「私も疲れたわ。チン君の発作って、すごいわね」


 春奈は言った。


「本当にすみませんでした。迷惑ばかりかけて」


 チン毛大根は頭を下げる。


「すごく失礼だけど、思わず笑っちゃった。笑いをこらえることができなかった」


 春奈は、思い出したかのように「アㇵㇵㇵッ」と笑った。


 チン毛大根は、頭を下げたまま、

「本当にすみませんでした。春奈さんがフォローしてなきゃ、どうなっていたことか」

 と、感謝する。


「もういいわ。まだ仕事中よ。最後までがんばりましょ」


 春奈は言った。


 「はい」


 チン毛大根は頭を上げる。 



 『キッチンスタッフ』のあやみがやってくる。


「『休憩』終わりました。今から『ホール』入りまーす」


 あやみは言った。


「あれ? 『キッチン』だけじゃないのか?」


 チン毛大根は聞く。


「あたし、もともと『ホール』ですけど、お願いして、『キッチン』もやらせてもらってるんです。料理うまくなりたくて」


 あやみは答えた。


「あやみちゃんは、がんばり屋さんなの」


 春奈は言った。


 春奈は、あやみを見ながら、

「実家の『牧場』を手伝いながら、ここで働いて、『農業大学』にも通ってるのよね?」

 と、確認する。


「はい。そういえば、『農業検定1級』合格しました」


 あやみは嬉しそうに言った。


「すごい。おめでとう」


 春奈は祝福する。


「(口が勝手に動く)すごいな。農業のプロってことか。俺もおっぱいを吸うのに関してはプロだぜ!! 試しにどうだ? 吸われてみるか? ヘヘヘッ」


 チン毛大根は言った。


 春奈は照れながら、

「そんな、プロだなんて……。そこまで、すごくないです」

 と、言って、続けて、

「チン大根さんって、そんなにおっぱいを吸うのがうまいんですか?」

 と、聞く。


「俺、ときどき、変なこと言い出すから、シカト(無視)してくれ」


 チン毛大根は言った。


「実家は『山形』よね? 遠くて大変ね。来週のシフト、もう出した?」


 春奈は聞く。


「まだです。最近は、実家の『牧場』手伝えてません。大学が忙しくて」


 あやみは言った。


「大学って『埼玉』だっけ?」


 春奈は聞く。


「はい。『埼玉農業大学』です」


 あやみは答える。


「『山形』の『牧場』と『埼玉』の『農業大学』、そしてここか。いろいろ大変そうだな」


 チン毛大根は言った。


「チン大根さんも大変ですよね? ここで24時間働いた後、ハクマイさんと『カツ丼勝負』するんでしょ?」


 あやみは聞く。


「(口が勝手に動く)知ってたのか。ご褒美(ほうび)に俺様のウインナーを舐めさせてやろう。こんなチャンスめったにないぞ。ヘヘヘッ」


 チン毛大根は言った。


「もう、みんな知ってると思う。『カツ丼勝負』は勝てそう?」


 春奈は聞く。


「無理です」


 チン毛大根は即答する。


「今日の夕方5時からですよね?」


 あやみは確認する。


 チン毛大根は店内時計を見る。


 時計の針は、午後3時30分を指している。


 春奈は、あやみに、

「私、『休憩』に入るから、あとはお願いね」

 と、言って、足早に去って行く。


 それが合図であったかのように、出入り口から客が入ってくる。


 テーブル席の客が追加注文してくる。


 チン毛大根とあやみは、それぞれ対応する。



 そして、とうとう『午後4時』となる!!


 『労働基準法』を完全無視した、『不眠不休』の『ファミレス24時間超絶ブラック労働(しかも無給)』が終了する!!


「やっと、終わったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」


 チン毛大根は、両膝に手を当てて、くたびれた表情をする。


 ようやく、アミムラが考えた『なんでもできる力』が終了した!!


 『料理のぶっかけ』!!


 『不眠不休』の『24時間超絶ブラック労働(しかも無給)』!!


 『午後6時から、乱暴で下品な言葉を、仕事終了まで連発するようになる』という設定!!


 この3つが終了したのだ!!


 もう口が勝手に動くことはない!!

 

 チン毛大根は『スタッフルーム』に戻る。



 今すぐ倒れ込みたかったが、そこに店長がやってくる。


「1日ご苦労さまでした」 

 

 店長はねぎらいの言葉をかける。


「『制服』は、後日洗って返せばいいですか?」


 チン毛大根は聞く。


「がんばってくれたお礼に、『制服』はあげましょう。それが『無給』の代わりと思ってくれれば」


 店長は答えた。


 これだけ働いて、給料なし!!


 この『制服』が給料の代わり。


 チン毛大根は苦笑する。


「ありがとうございます。何もないよりはいいです。大切にします」


 チン毛大根は言った。


「この後のハクマイさんとの『カツ丼勝負』、やるんですか? それとも、やめて帰宅しますか?」


 店長は聞く。


「やります。男の約束です」


 チン毛大根は答えた。


 もう、身も心も疲れ切っている……!!


 倒れそうだから、勝負なんかせずに、家に帰りたい……!!


 ベッドに倒れ込みたい……!!


 だけど、それだとカッコ悪すぎる。


「『カツ丼勝負』などせずに帰ってくれれば、わざわざ営業時間外として認可することもなく、助かるんですがね。僕も男の約束をしてしまいましたから、仕方ない」


 店長は苦笑する。


「店長って、意外と義理がたい人なんですね」


 チン毛大根は言った。


「それは、君も同じですよ、チン毛大根君。君は、『雇用契約書』どおりに働き、これから口約束だけの『カツ丼勝負』をしようとしてる。男の約束だと言って。今の時代、そんな若者はなかなかいない」


 店長は言った。


「そうなんですか。じゃあ、俺は古いタイプの人間なんですね。昭和の男とか」


 チン毛大根は言った。


 店長は「アㇵㇵㇵッ」と笑った。


「がんばってください、チン毛大根君。やっぱり、君は勇者だ。それでは」


 店長は部屋から出て行く。



「ーさてと」


 チン毛大根は、背伸びをする。


 チン毛大根は、部屋の時計を見る。


 時計の針は、午後4時50分を指している。


 チン毛大根は、『カツ丼勝負』モードへと気持ちを切り替える。


 チン毛大根は、『キッチン』の調理服に着替える。


 チン毛大根は、顔の両頬をパシパシ叩いて気合いを入れる!!


 心臓の鼓動が高鳴る!!


 勝っても負けても、悔いがないように!!


 いざ、『決戦』の場へ!!


 チン毛大根は『スタッフルーム』を出る。

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