第25話 マジかよW 天使アミムラのめちゃめちゃ展開⑪
「ねぇ、ハクマイとの『カツ丼勝負』、どうやって勝つつもり?」
由美は興味津々なようだ。
そうだ。
『24時間超絶ブラック労働(しかも無給)』のことばかり、考えていられない!!
人生を賭けたハクマイとの『カツ丼勝負』、どうやって勝つか、考えないと!!
でも、まったく思いつかない。
チン毛大根は、ため息をついて、
「勝つのは無理ゲーですね。相手が最強すぎる」
と、言った。
「諦めたらそこで試合終了よ」
由美は言った。
「(口が勝手に動く)スラムダンクの名言パクってんじゃねぇー!! かわいいフリして、ドス黒いキンタ〇が大好きなメス犬め!! 俺は、奴の『タマゴ焼き』でイッタんだぜ!! あんなに気持ちがよかったのは、おまえと1発やるのを想像して、ヌイてた時以来だぜ!!」
チン毛大根は言った。
由美は「アㇵㇵㇵッ」と笑いながら、
「それ、本人の前で言う?」
と、言って、続けて、
「とりあえず、『カツ丼』作ってみたら? 今の時間帯なら、注文もほとんどないだろうし。調理台使って練習していいわよ」
と、言った。
「メニュー表には、『カツ丼』がなかったけど、調理マニュアルには、『カツ丼』ってあるんですか?」
チン毛大根は聞く。
「あるわ。『カツ丼』は人気なかったから、メニュー表に載せてなかったけど、今回の『カツ丼勝負』で、人気でそうね」
由美は答えた。
「人気がでたら、またメニュー表に載るってことですか?」
チン毛大根は聞く。
「おそらくね。最終的に決めるのは店長だけど」
由美は答えた。
「よし!! じゃあ、やったるか」
チン毛大根は、調理台に置いてある、調理マニュアルの『カツ丼』のページを開く。
『カツ丼』の材料。
トンカツ。
タマゴ。
玉ねぎ。
ごはん。
つゆ。
だしの素。
醤油。
みりん。
砂糖。
チン毛大根は、書かれてる材料を用意する。
続いて、『カツ丼』の作り方のページを開く。
「まずは、つゆを煮るのか」
チン毛大根は、小さめの鍋に、水、だしの素、醤油、みりん、砂糖を入れて加熱する。
「次は、玉ねぎを煮るんだな」
チン毛大根は、沸騰してきた鍋に玉ねぎを入れて、3分ほど煮込む。
「それで、次は、カツを煮るのか」
チン毛大根は、トンカツを沸騰している鍋に入れて、1分ほど煮込む。
「うまそうな匂いがしてきた。次はタマゴか」
チン毛大根は、溶きタマゴを円を描くように回しながら入れる。
「ふたをして半熟状になったら、残りのタマゴも同じように入れる。あっ、タマゴって2回に分けて入れるのか。ちょっとミスった」
チン毛大根は、ふたをして半熟状になったタマゴを見ながら、新しいタマゴを溶きタマゴにして、同じように、円を描くように回しながら入れる。
「最後に盛り付けして完成。意外と簡単だったな」
チン毛大根は、どんぶりの中にごはんを入れて、その上にカツ煮をのせる。
最後に三つ葉を添えて、『カツ丼』が完成した!!
「へぇー、うまくできたわね。初めて作ったとは思えない」
由美は感心する。
「(口が勝手に動く)この俺様が作った『カツ丼』を食べるか? それとも俺様のウインナーをくわえるか? おまえにとっては難しい選択だ。よく考えて決めろ。ヘヘヘッ」
チン毛大根は言った。
「食べてほしいなら、素直にそう言えばいいのに」
由美は「いただきまーす」と言って、割り箸で『カツ丼』を一口食べる。
「(口が勝手に動く)どうだ? 発情したメス犬よ!! やばいだろ? イッタか? ヘヘヘッ」
チン毛大根は言った。
「う~ん……普通かな」
由美は言った。
チン毛大根も割り箸で『カツ丼』を一口食べる。
「……うん、普通だな」
チン毛大根は言った。
「この『カツ丼』じゃ、ハクマイには勝てないと思う」
由美は言った。
「普通の『カツ丼』では駄目ってことか」
チン毛大根は言った。
「ハクマイの『タマゴ焼き』、食べたんだよね?」
由美は確認する。
「(口が勝手に動く)言っただろ!! 発情したメス犬!! 俺は、奴の『タマゴ焼き』でイッタんだぜ!! 思い出させるんじゃねぇ!! また、あれでイクのは勘弁だぜ!! 気持ちよかったけどな!!」
チン毛大根は言った。
「メス犬、メス犬、言いすぎ」
由美は苦笑して、続けて、
「私も食べたんだけど、すごくおいしかった。あれ以上の『タマゴ焼き』を作れる人はいないと思う」
と、言った。
「(口が勝手に動く)なんだよ!! 俺様じゃなくハクマイに発情したのかよ、メス犬!! そんな感想、聞きたくねぇ!! ちくしょう!! 今から1発ヌイてくるぜ!! おまえのせいだからな!!」
チン毛大根は言った。
「落ち着いて、オス犬!! 料理の腕ならかなわない。そうなると、食材よ。食材で勝負するしかない」
由美は言った。
「(口が勝手に動く)食材だと!? こちらの方がいい食材で勝負したら勝てるのか? どうなんだ? 別の男に発情したメス犬よ!!」
由美はクイズでも出すかのように、
「お米を例にして説明すると、その辺の田んぼで栽培されたコシヒカリと、最高峰の評価を受けている『新潟県魚沼産のコシヒカリ』、どちらがおいしいと思う?」
と、聞く。
「そりゃ、『新潟県魚沼産のコシヒカリ』……。あっ、そういうことか!! こっちが最高の食材をそろえて料理すれば、普通の食材で料理するハクマイを、上回ることができるかもしれない」
チン毛大根は言った。
「そうなんだけど、『新潟県魚沼産のコシヒカリ』なんて、有名だから、ハクマイも用意してる気がする。遊びじゃないのよね? これって真剣勝負なんだよね?」
由美は言った。
「そうです。人生を賭けた真剣勝負。俺は負けたら、ハクマイの『奴隷』として一生仕える。ハクマイも負けたら、この店の『奴隷』として、超絶ブラック労働を一生やり続ける。当然、ハクマイも入念に準備するはず」
チン毛大根は言った。
「う~ん……そうなると、勝ち目ないわね」
由美は言った。
「(口が勝手に動く)なんだよ!! やっぱり、俺様のチン〇より、ハクマイのチン〇に発情するメス犬かよ!! 人には諦めるなって言っておいて、結局、自分は諦めるのかよ!!」
チン毛大根は言った。




