第22話 マジかよW 天使アミムラのめちゃめちゃ展開⑧
「2人とも只者ではなさそうですね。何者なんですか?」
チン毛大根は聞く。
サングラス男は、
「いきなりで驚くのも無理はない。少しだけ自己紹介しよう。私は『世界料理研究機関日本支部』の服部正弘。マサヒロって呼んでくれ」
と、言って、名刺をチン毛大根に渡す。
マサヒロは続けて、高齢者の白髪男を見ながら、
「それで、こちらは、『世界料理研究機関日本支部』の代表、『料理界の生きる伝説』であり、『味覚の毒舌王』と呼ばれる、味平白米さんだ。ハクマイさんと呼んでいる」
と、言った。
店内が一瞬シーンと静まり返る。
そして、店内の客達が一斉にやって来た!!
「やっぱり、見間違いじゃなかったんだ」
「本当だ。ハクマイが来てる」
「写メいいですか」
「マジでハクマイだ」
「実物初めて見た」
ザワつく店内!!
「そんなに有名な人なのか?」
チン毛大根は驚く。
「えっ、知らないの? ハクマイさんは、最近テレビやネットに出まくりの売れっ子さんよ。毒舌もすごいけど、料理の腕もすごいのよ。マグロさばきが超カッコよくて、ファンになっちゃった」
『卓球部』の近藤が説明する。
「(口が勝手に動く)そのハクマイが俺の100万の『カツ丼』に興味を示したのか!! おもしれぇー!! その注文受けてやるよ!! うますぎてイクんじゃねぇぞ!! 現金で100万用意しておけよ!!」
チン毛大根は言った。
「注文成立だな」
ハクマイはニヤリとする。
「(口が勝手に動く)せっかくの機会だ。ハクマイ、あんたも『カツ丼』作ってみないか? 俺の『カツ丼』とあんたの『カツ丼』、どっちがうますぎてイクか、勝負しようぜ!!」
チン毛大根は提案する。
店内が再びザワつく!!
「小僧、いい度胸だ。ワシに勝負を挑む以上、何かを賭けてもらおう。負けたら、貴様は何を失う?」
ハクマイは聞く。
「(口が勝手に動く)この俺の人生だ。負けたら、夢も希望も諦めて、あんたの『奴隷』として一生仕える」
チン毛大根は答えた。
「よかろう。ワシが負けたら、100万だけでなく、ポケットマネー全額支払う。それでいいかね?」
ハクマイは言った。
「(口が勝手に動く)おいおい、頭ボケてるのかよ。俺は負けたら、あんたの『奴隷』として一生仕えるんだぜ。あんたも負けたら、この店の『奴隷』として、超絶ブラック労働を一生やり続けろ」
チン毛大根は言った。
店内が一気に盛り上がる!!
「いいだろう。で、判定するのは誰にするかね?」
ハクマイは聞く。
「私でどうでしょうか?」
いつの間にか、春奈が来ていた。
「君はこの店の店員だから、彼(チン毛大根)に味方するかもしれない」
マサヒロが口を挟む。
「はいはーい。だったら、私やりたい。客だし中立でしょ」
客の1人が手を挙げる。
全員がその客に注目する。
20代前半ぐらいの黒ギャル。
濃い化粧。
日焼けした肌。
金髪のストレートヘア。
上は、黒のジャケットとブラウス。
身長は160センチぐらい。
胸はBカップ。
下は黒のスカート。
「君、名前は?」
マサヒロが聞く。
「キャッスル京子」
女は答える。
店内がザワつく!!
「キャッスル京子って、あの『フードファイター』?」
「知ってる。テレビで見た。大食いチャンピオンでしょ?」
「テレビで見るより、小さいな」
「『フードファイター』のキャッスル京子か。よし、じゃあ君に判定を頼もう」
マサヒロが言った。
「任せて。公平に判定する」
キャッスル京子は言った。
「では、早速『カツ丼勝負』を開始しよう。ワシが先攻でいいかね?」
ハクマイはチン毛大根を見る。
「(口が勝手に動く)ああ、いいぜ!! キャッスル京子をしっかりイカせろよ!!」
チン毛大根は承諾する。
「待ちなさい」
店長が慌ててやってくる。
「僕は認可してませんよ」
店長は言った。
「店長さんですか?」
マサヒロが聞く。
「そうです。そういうことは、営業時間外にしてください。今は営業してるので」
店長は言った。
「おいおい空気読めよ」
「今すぐやらせろよ」
「営業時間外じゃ見れねぇー」
客からはブーイングが飛び交う!!
「駄目なものは駄目です。勝負するのなら、営業時間外にしてください」
店長の決心は揺るがない。
「営業時間外だと何時からできそうですか?」
マサヒロが聞く。
「ウチは24時間営業ですから、本来なら営業時間外は存在しませんが、特別です。チン毛大根は、今日の午後4時から明日の午後4時まで、24時間不眠不休で働いてもらう契約なので、その後の午後5時から1時間だけは、営業時間外として、認可しましょう」
店長は言った。
「そうですか。では、明日の午後5時から『カツ丼勝負』を始めましょう」
マサヒロはそう言って、チン毛大根を見る。
「(口が勝手に動く)ふん。命拾いしたな、ハクマイ。明日、あんたを倒して、この店の『奴隷』として、呼び名を『社蓄王』に変更してやる!!」
チン毛大根は言った。
『24時間超絶ブラック労働(しかも無給)』の後、負けたら一生『奴隷』として仕える『カツ丼勝負』だって!?
しかも、相手は『料理界の生きる伝説』、『味覚の毒舌王』などの異名をとるハクマイ!!
俺、料理なんかしたことないのに!!
なんだよ、この展開はよぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!




