第21話 マジかよW 天使アミムラのめちゃめちゃ展開⑦
『サッカー部』の山田、『テニス部』の安永、『卓球部』の近藤が席に着く。
チン毛大根は。すぐに水とおしぼりを持ってくる。
チン毛大根は、素早くメニュー表を渡す。
「(口が勝手に動く)とりあえず、ビールと枝豆それぞれ3つでよろしいですか?」
チン毛大根は言った。
「はぁ? 私達、高校生よ。駄目でしょ」
『卓球部』の近藤が否定する。
「でも、ビール飲んでみてぇー」
『サッカー部』の山田は迷ってる。
「だよな。どんな味するんだろうな。親父がうまそうに飲んでたから、気になってた」
『テニス部』の安永も迷ってる。
「何言ってるの!? 駄目よ。絶対に」
『卓球部』の近藤が念を押す。
「(口が勝手に動く)オラオラ、早く注文しやがれ!! あと10秒待ってやる!! 10秒すぎたら、おまえらの注文はドッグフードで決定だ!! 野良犬ども!!」
チン毛大根は注文を急かす。
『サッカー部』の山田は、メニュー表を見ながら、
「うるせー。なんでファミレスでドッグフードなんか注文するんだよ」
と、言って、続けて、
「おい、メニューに『カツ丼』がねぇぞ」
と、言った。
『テニス部』の安永も、メニュー表を見ながら、
「あっ、マジだ。なんで『カツ丼』おいてないんだよ」
と、言った。
「あたし、海鮮丼で」
『卓球部』の近藤が注文する。
チン毛大根は、オーダーハンディ端末(携帯型の注文専用端末)に入力する。
「おい、聞いてんのかよ!? 『カツ丼』がねぇーって言ってるんだよ!! おまえが言ってた、脳がイカれる最高の『カツ丼』がよ」
『サッカー部』の山田はイライラする。
「嘘つきやがって!! この野郎」
『テニス部』の安永もイラついてる。
「(口が勝手に動く)『カツ丼』『カツ丼』うるせー!! 簡単に『カツ丼』が食えると思ったのか? 脳味噌の大きさ、『カツ丼以下』の『カツ丼マニア』ども!! 『カツ丼』に誓って、俺は嘘は言ってねぇー!! 『カツ丼』はメニュー表にはねぇんだよ!! 『カツ丼』は『裏メニュー』だからよ!!」
チン毛大根は言った。
「おまえの方が『カツ丼』『カツ丼』言ってねぇか?」
『サッカー部』の山田は言った。
「その『裏メニュー』ってなんだよ?」
『テニス部』の安永が聞く。
「(口が勝手に動く)『裏メニュー』ってのは、『特別限定スーパーオリジナルメニュー』のことだ!! 俺様しか作れない!! 誰にもマネできない!! 脳がイカれる最高の『カツ丼』だ!! うますぎてぶっ飛ぶぜ!!」
チン毛大根は答えた。
「料理できるの?」
『卓球部』の近藤が聞く。
「(口が勝手に動く)当たり前だろ!! 『カツ丼以下』のおまえらと一緒にするな!! 俺の家は、江戸時代から続いてる老舗の『カツ丼屋』だぞ!! 小さい頃から、『カツ丼』の英才教育を受けてきたんだぜ!! もちろん親父の跡を継ぐ予定だ!! 99代目の店主としてな!!」
チン毛大根は答えた。
もちろん、それは口からの出まかせ。
嘘である。
『カツ丼』どころか、料理などしたこともない。
「へぇー。意外」
『卓球部』の近藤は驚いてる。
「じゃあ、その『裏メニュー』の『カツ丼』を注文するぜ。いくらだ?」
『サッカーの山田』が聞く。
「(口が勝手に動く)100万だ。現金ですぐに用意しろ」
チン毛大根は答えた。
『サッカー部』の山田は、あきれながら、
「100万!? アホか。なんで『カツ丼』に100万も払うんだよ」
と、言った。
「俺、パス。『カツ丼』はもういいや」
『テニス部』の安永は言った。
『卓球部』の近藤が飽きた様子で、
「早く二人とも注文してよ。さっきから、『カツ丼』の話ばかりで、私の海鮮丼以外、全然注文してないじゃん」
と、言った。
「そうだな。俺、ハンバーグセット」
『サッカー部』の山田は注文する。
「俺はエビドリア」
『テニス部』の安永も注文する。
「(口が勝手に動く)やれやれ。チキン野郎どもがっ!! 男なら100万の『カツ丼』食ってみたいと思わねぇのかよ!! これだから、てめぇらはずっと補欠なんだよ。一生ベンチ温めてろ」
チン毛大根はそう言って、オーダーハンディ端末(携帯型の注文専用端末)に注文内容を入力する。
『サッカー部』の山田がキレ気味で、
「てめぇ、好き勝手言いやがって。明日、ぶっ殺す」
と、言った。
『テニス部』の安永は、『サッカー部』の山田をなだめるように、
「でも、補欠要員ってのは、本当のことだからな。俺もおまえも」
と、言った。
「球技系の部活動は大変よね。落語部とかに入ればよかった。補欠とか関係ないし」
『卓球部』の近藤は言った。
チン毛大根は、間違いがないように、注文内容を確認して送信する。
注文が『キッチン』へと自動転送される。
「では、ごゆっくりどうぞ」
チン毛大根はそう言って、『キッチン』へ向かおうとする。
その時だった!!
「『裏メニュー』の『カツ丼』を頼もう」
全身黒色の格好をした男2人組が、チン毛大根に話しかける!!
1人目は、30代ぐらい。
黒髪の短髪。
眼にはサングラスをつけている。
上は黒ジャケット
下は黒ズボン。
2人目は、60代ぐらいの高齢者。
白髪の短髪。
上は黒ジャケット。
下は黒ズボン。
チン毛大根と、『サッカー部』の山田、『テニス部』の安永、『卓球部』の近藤は驚く!!
「100万するんですけど、本当に注文しますか?」
チン毛大根は確認する。
「もちろんだ。話は聞かせてもらった。君達のすぐうしろの席だったから」
サングラス男が言った。
「話を聞いてるうちに、君の『カツ丼』を食べてみたくなった。100万の『カツ丼』とは、おもしろいではないか」
高齢者の白髪男が言った。
この2人、只者ではないっ……!!
特に高齢者の白髪男は、すげぇ気だ……!!
底知れないパワーを感じる……!!
何者なんだ?




