第14話 マジかよW 〇〇〇〇〇として再出発!? 新展開!?
『天空界』のオルデンは、
「ハハハッ。アマンダー、そうきたかっ!! おもしろくなりそうだ」
と、笑みを浮かべる。
オルデンは、一緒に観察していた天使の子供達を見る。
「さて、これで『サトシ』という『名前』は終わりだね」
と、言って、続けて、
「これからは『○○○○○』という『名前』で再スタートだ」
と、言って、微笑む。
天使の子供達は「キャㇵㇵㇵッ」と笑う。
オルデンは、天使の子供達に、
「さて、君達なら、〇〇〇〇〇の人生をどうおもしろくするかな? 私に聞かせておくれ」
と、言って、1人ずつ聞いていく。
後日。
今日は占い1位か。
『チン毛大根』は、リビングで母親の作った朝食を食べながら、テレビ番組の『今日の占い特集』を見ている。
1位はちょっと嬉しかった。
あまり期待はしてないが、いいことがあるかもしれない。
「続いてのニュースです。ドローンの有人飛行第2弾のテストが開始されます」
チン毛大根は、適当にニュースを流し見して、朝食、歯磨き、トイレを済ませて、制服に着替え、家を出た。
外に出たら、まるで狙っていたかのように、トラックが突っ込んでくる!!
チン毛大根は間一髪でかわす!!
野生の熊が襲いかかってくる!!
チン毛大根は全速力で逃げる!!
物陰に、こっそり隠れてこちらを見ている人影。
女子高校生2人組だ。
チン毛大根は、女子高校生2人組に向かって、
「おい、もういいだろ!!」
と、叫ぶ。
女子高校生2人組は、オルーレとアミムラで、楽しそうに笑っている。
「え~。もうちょっとだけ」
オルーレは言った。
「さすがに危険だわ。熊は最高時速50キロ、すぐ追いつかれるわ」
アミムラは淡々と言った。
「もうちょっと見たかったなぁー」
オルーレはそう言って、両手を合わせて、神に祈るような姿勢をとる。
オルーレはそのまま目をつぶる。
「我に力を与え、願いよ叶えたまえ!! ウィッシュ・ホープ・ディザイア!!」
オルーレは詠唱した。
オルーレの全身を温かい光が優しく包み込む。
オルーレは命令口調で、
「3の願い、この熊を消しなさい」
と、言って、熊を指差す。
3の願いが発動して、一瞬で熊が消える。
チン毛大根は立ち止まって、「ㇵァㇵァ」と肩で息をする。
「もう学校行く気力残ってねぇー」
チン毛大根は言った。
「じゃあ、今日学校サボる?」
オルーレは聞く。
「私、学校サボりたくないんだけど。生物学の授業あるから」
アミムラは淡々と言った。
「あれ、おもしろい? すっごく、つまんないんだけど」
オルーレは言った。
「オルーレ、あなた、全部の教科で、それ言ってない?」
アミムラは淡々と言った。
『名前』が『サトシ』から『チン毛大根』になって、数日が経過した。
アマンダーが去って行った後、『謎の物体X』の攻撃で受けた傷は、アミムラの『なんでもできる力』によって、完治した。
オルーレとアミムラは、『なんでもできる力』を使って、転校してきた女子高校生ということにした。
今は、チン毛大根と同じ高校に通っている。
クラスも『なんでもできる力』を使って、チン毛大根と一緒のクラスにした。
住むところも『なんでもできる力』を使って、チン毛大根の家族ということにした。
なので、一緒に住んでいる。
オルーレが妹という設定。
アミムラが姉という設定。
部屋は、『なんでもできる力』を使って、チン毛大根の部屋の隣に、新しくオルーレの部屋と、その隣にアミムラの部屋を設置した。
「とにかく疲れたから、どこかで休みたい。俺は、今日だけ学校を休む」
チン毛大根は言った。
「じゃあ、私も休む。『なんでもできる力』3つ使って、疲れちゃった」
オルーレはそう言って、周囲を見ながら、
「あそこで休まない?」
と、言って、ラブホテルを指差す。
入口の看板には、『ホテル・魔王』と書かれていた。
「なんだよ、『ホテル魔王』ってー」
チン毛大根は、吹き出した。
チン毛大根は、戸惑いながら、
「いや、ラブホテルとかじゃなくて、もっと気軽な場所で」
と、言った。
オルーレはアミムラに、
「ねぇ、今日は休もうよ」
と、言った。
アミムラは観念したように、
「しょうがないわね」
と、言って、続けて、
「あそこでいいでしょ」
と、言って、映画館を指差す。
入口の看板には、『ピンク映画館桃太郎』と書かれており、『肉欲の奴隷メイド、本日入荷しました』という大きな宣伝用紙が貼ってあった。
「『肉欲の奴隷メイド』ってー。なんかジワジワくるな」
チン毛大根は笑いをこらえる。
チン毛大根は、笑いをこらえながら、
「だ、だから、そういうエロいところじゃなくて、まったく、おまえらはー」
と、言って、こらえきれずに再び吹き出した。
「あそこは?」
オルーレは、ファミリーレストランを指差す。
『スカイピーチ』という店名の看板が目立つ。
「あっ、そうだな。ファミレスでいいか」
チン毛大根は言った。
チン毛大根、オルーレ、アミムラは、ファミレス『スカイピーチ』に入店する。
「いらっしゃいませ。3名様ですか?」
店員の女が出迎える。
店員の女は、そのまま席に案内して、水、おしぼり、メニュー表を持ってくる。
「疲れたぁー。とりあえず、水だ」
チン毛大根は、メニュー表には目もくれず、コップの水を3杯ほど一気飲みした。
「ふぅ~、生き返ったぁぁぁ」
チン毛大根はそう言って、続けて、ダメ出しをするように、
「オルーレ、今日みたいな過激なことは、やめてくれ。死んじまう」
と、言った。
オルーレは、反応せずに黙ったまま、メニュー表を見ている。
「オルーレ?」
チン毛大根は反応を確かめる。
「えっ!? なんだっけ?」
オルーレは反応する。
「今日みたいな過激なことは、やめてくれって話。死んじまうから」
チン毛大根は、同じことを再び言った。
「でも、おもしろかったよ」
オルーレは言った。
「俺は全然そう思わない。もっと安全なやつにしてくれ」
チン毛大根は言った。
「それより注文しない?」
アミムラは淡々と言った。
チン毛大根はドリンクバーを注文する。
オルーレはイチゴパフェを注文する。
アミムラはチーズケーキを注文する。
「次は、私の番ね。オルーレみたいな暴力的なことはしないから、安心して」
アミムラは言った。
「アミムラも『なんでもできる力』を3つ使うつもりか? 1つでよくない?」
チン毛大根は言った。
「3つ使わせてもらうわ。せっかくだから、これからやる」
アミムラは言った。
チン毛大根は、ぐったりとした様子で、、
「これから!? 勘弁してくれよ。疲れてるんだよ」
と、言って、嫌そうな表情をする。
オルーレが注文したイチゴパフェ、アミムラが注文したチーズケーキ、2つ同時に店員が運んでくる。
アミムラは、チーズケーキを口に運ぶ。
アミムラは、店内時計を見る。
「じゃあ、今は午前11時だから、午後1時から始める」
アミムラは言った。
「あと2時間しかないじゃん。早いよ。もう考えてあるのか?」
チン毛大根は聞く。
「まだ考えてない。これから、考える」
アミムラは答える。
チン毛大根は不安そうに、
「安全なやつで頼む。災害や生きるか死ぬかみたいな、極限状況は、なしにしてくれ」
と、言った。
「言ったでしょ。暴力的なことはしないって」
アミムラは言った。
オルーレは、イチゴパフェを食べながら、
「場所は?」
と、聞く。
「ここにする」
アミムラは答えた。
チン毛大根は、戸惑いながら
「えっ、ここ!? 力を使って、ここでおもしろいことを起こすってこと?」
と、聞く。
アミムラは、チーズケーキを食べ終えて、
「そうよ。少し考えたいから、先に出るわね」
と、言って、席を立つ。
「『なんでもできる力』の呪文を唱えてから、また戻る」
アミムラはそう言って、出入り口へと向かう。
チン毛大根は、不安そうに、
「どうにも嫌な予感がするな。まぁ、舞台がファミレスなら、今までのような、生きるか死ぬかみたいな、極限状況は起きないはず」
と、言って、席を立つ。
チン毛大根は、ドリンクバーのメロンソーダを注ぎに行く。
オルーレは、イチゴパフェを食べ終える。
オルーレは不思議そうに、
「どうやって、おもしろくするつもりなんだろう?」
と、独り言のようにつぶやく。
チン毛大根とオルーレは、そのまま、のんびりと休憩する。
時間が経過し、午後1時前にアミムラが戻ってきた。
「力を3つ使ってきた。おもしろくなればいいけど」
アミムラは言った。
そして、店内時計は午後1時の針を指した。




