20
そして俺達3人クラスに着き佐々木から「おはよう、今日も仲良しだねぇ?」と言われ愛想笑いで返事をして席に着いた。
「あれ?」
「どうした佐々木?」
「んとねぇ、神城君から変な匂いする。 あ、変って言い方だとおかしいよね。 なんか女の子の匂いがしたからさ」
ギクッ…… 流石女は匂いに敏感だ、海も空も匂いとかにすぐ反応するしな。
「実は今日の朝空の家に寄ったからさ、多分そのせいかな」
咄嗟にしては上手い言い訳かもしれないと思ったけど佐々木はニヤけて「へぇ?」となんだか俺の言っている嘘を見透かしてるような態度だ。
「りっくんあたしが遅刻しそうだったからその間家で待っててくれたんだよねぇ」
そんな俺と佐々木を見ていたのか空は会話に割り込む。
「ああ、そうなのね」
「あ! 星野、そういえば部活何にするか決めた?」
空が俺の所へ来たので新井が空に話し掛けた。
「え? 部活? 」
「そうそう、今部活見学出来るだろ? 放課後俺と一緒に見学行かないか?」
「うーん、あたしバレー部に入ろうと思ってるから別にいいかなぁ」
「だったらバレー部観に行こうぜ? 俺も男子バレーも見てみたいし」
新井は空にそう食い付き断る理由もないのでちょっとだけならと言って見学する事になった。
「あらら、空さん取られちゃったね?」
「まぁ部活は見ておいた方が空の為にもなるし俺達と合わせてばかりだとな。 空にはそんな事気にしないで自由にしたい事して欲しいし」
「空さんって神城君にそんな想われてて幸せだね。 それで神城君は部活とか見ていかないの?」
「俺は空の部活が終わるまでの時間潰しの部活でいいからどこかサボってもいいような部活かな。 まぁ見に行く必要はあるけど」
「だったら私と見ていかない? 私もそんなとこがいいなって思ってたのよ、ちょうどいい」
え!? 佐々木と一緒に? 多分そうなったら海も俺と一緒に見に行くって言うはずだ。 それに海と空って何気に佐々木の事気にしてるし昨日の今日だしどうしよう?
海と一緒に見に行くからパスなんて言うのはおかしいもんな、だったら俺と海と佐々木で見に行けばいいじゃんとかなるし。
「私と一緒じゃ嫌?」
「え? なんでそうなるんだよ?」
「もしかして私と居ると海さんに悪い気とかしてたりするかなぁなんて思ってさ。 だって海さんと空さんって私の事あまり良く思ってなさそうだし。 大事な神城君を私が取っちゃうみたいな」
佐々木はそう言ってクスクスと笑っていた。 なんかそこまで言われると別にそんなんでもねぇよと思うけどまぁ見て回るくらいなんともないし俺も考え過ぎるのはよそう。
「まぁ大事とかそういうのはさておき、別に一緒に見に行くのくらいなんともないわな、海にも言っておくよ」
「うん、じゃあ放課後一緒に行こうね」
そうして昼休みになりさっきの事を海と空に話した。 なんか知らないけど新井と井上もちゃっかり居るけど……
「ええ!? りっくん佐々木さんと一緒!? 」
「おお神城、佐々木と一緒ってある意味羨ましいな」
余計な事言うな新井……
「神城が佐々木と一緒なら俺は夕凪と一緒に見学するわ」
「え? ちょっと…… 私は陸と」
井上がここぞとばかりに海を指名した。
「よーし! なんかいい感じにばらけたじゃん? 各自それぞれ見て回ろうぜ!」
そしてその勢いのまま新井が何故かそういう事にしてしまう。 凄い連帯感だなこの2人……
「はあ〜、なんでこうなっちゃうかなぁ…… 新井君め」
「なんか流れるように決まっちゃったね。 仕方ないか。 陸に限ってとは思うけど変な事しちゃダメよ?」
「そうだよりっくん! あたし達が見てないからってダメだよ?」
「そんな釘刺さなくてもいいだろ? なんか逆にフラグたててるぞお前ら……」
そして俺と海と空は一緒に帰るから各自1時間ほど見たら解散って事になった。まぁそれくらいなら心配もいらないな。
そして放課後になる。 新井と井上はもう海と空を連れて行ってしまった。
「さて、じゃあ私達も行こっか? 神城君」
「ああ……」
佐々木はニコニコしながら俺の隣を歩いている。 なんか変な感じだなぁ……




