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「姫花大丈夫か?」
「いきなりビックリしたじゃない」
「だよね…… 自分でもビックリしてる。 私なんて事したんだろうって、陸君に迫られた瞬間カッとなっちゃって。 ごめんなさい」
「まぁわからないでもないけど。 でも芹香ちゃんはどうするの?」
「私謝るよ。 いくらなんでも叩いちゃったのは悪かったもん」
うーん、でも芹香どこに行ったんだろうなぁ。
「でもあの子どこかに行っちゃったわよねぇ…… 学校にいるかもわかんないし」
「ごめん陸君、海ちゃん私今から芹香ちゃん探してくる。 学校内にいなかったら今日は諦めるけど出来るだけ早く謝っておきたいの」
「だったら私達も探すよ。 その方が手っ取り早いよね? 陸」
「そうだな、どうせ暇だし俺達も手伝うよ」
「ありがとう陸君、海ちゃん」
そして3人でバラけて探す事にした。 芹香の事はよくわからないので行きそうな場所なんかわからないので手当たり次第行ってみるか。
20分くらい校内をウロついていると少し喉が渇いたので売店に行きジュースを買いに行くと……
「げ…… 神城…… 君」
「う…… わぁ、あの時の先輩方……」
出来ればもう会いたくなかった俺をボコッた先輩達がいた。 なんでこの人達売店にばっかりいるんだよ…… あ、俺もそう思われてたりしてな。
先輩達はなんだか俺をジ〜ッと見ている。 気不味過ぎる、早くジュースを買って戻ろう。
だがふと思ったので勇気を出して聞いてみた。 というよりビビりすぎだな俺……
「あの……」
「な、なんだよ!? まだ何か俺達に?」
「いえ、ここら辺に150㎝くらいのショートカットの女の子とか来ませんでしたか?」
「は? そんなアバウト過ぎな…… あ、そういや走ってきて自販機で飲み物買って行った奴がそんな感じだったような」
多分そいつは芹香だ! 走ってきて喉が渇いたから一旦ジュースでも買いに来たのだろう。
我ながら適当な推理だけど当たってたらまだ校舎の中にいるかもしれない。 そしてまた閃いた。
あいつ初めて会った時屋上にいたよな? もしかするとそこに居たりして?
俺は自分の閃きを信じて屋上に行ってみた。 そしてガチャッとドアを開けると居ない…… てことはこのドアの屋根の上に忍んでいるかもしれない。
俺はハシゴをそっと登ってみると人影らしき者が。 目の前にパンツ!? てか尻をハシゴ側に向けて芹香は忍んでいた。 てかそこも隠そうぜ芹香……
「芹香」
「うわぁッ!? 陸? み、見た?」
パッと後ろを向き俺から遠ざかる。 いや、もうどう見ても見えたけど見ていない事にしよう……
「いや、見てない…… ていうよりここで何してんだよ?」
「嘘つけ! 見たでしょ!? 私がここにいちゃ居ちゃ何かいけないわけ? ていうか陸かぁ。 なぁんだ」
芹香は何かガッカリしたようにそう言った。 姫花だったら良かったのだろうか? いつも姫花に絡んでたからな。
「なんで最近姫花に意地悪してるんだ?」
「意地悪してるわけじゃないもん…… それなのに姫花は私を打ったし」
「それはお互い様だろ? お前も姫花を打ったじゃん? でも今海と姫花もお前の事探してるぞ?」
「え? そうなの?」
そう言うと芹香は少し嬉しそうな顔になる。 姫花の事嫌いに思ってるわけではなさそうだ。
「芹香って姫花の事どう思ってるんだ?」
「姫花は…… 最低! 私中学の時に姫花と仲良くなろうとしたのに姫花ったら私を避けてたのよ!?」
「え? あんなに優しい姫花が? お前何かしたんじゃないか?」
「私が嫌がる事するように見えるわけ!?」
最近の姫花に対する様子を見ているとそんな風にしか見えないんですけど?
「結局姫花は卒業まで私の事避けてたけどたまたま同じ高校だったしもしかしたら何かのキッカケがあったらまた姫花と仲良くなるチャンスあったりしてなんて思ったのに……」
「それであれからずっと…… てかなんでそこまでして姫花と?」
「なんか知らないけどもう意地よ! 高校に入った途端姫花はあんなに興味なさそうだったくせにあっさり彼氏なんか作って感じも変わってて私が仲良くなろうとしてた時なんてちっとも変わらなかったのに。 なのに、なのに…… また私を拒んだ。 姫花のバカァ〜ッ!! トラックに突っ込んじゃえ!」
「芹香ちゃんそうだったの……」
姫花の声が下から聞こえた。覗くと海と姫花がこちらを見上げていた。
「姫花? なんで? ずっと聞いてたの?」
「ごめん、芹香ちゃんがそう思ってたなんて…… あの時の私は臆病で…… それに芹香ちゃんは私の事嫌いなのかと思ってて。 ううん、言い訳だね。 私から心を閉ざしてたのは変わらないもんね。 でもね、私高校に入ってから変われた気がしたの。 だから今更だけど芹香ちゃん改めて私と友達になって下さい」
「姫花…… ほんと今更じゃん。 でもそう言うんだったら仲良くしてあげないでもないわ」
姫花にそう言われてツンとした答え方だけど芹香は満面の笑みでそう言った。
「打っちゃってごめんなさい」
「首から上が吹っ飛んだかと思ったし。姫花の馬鹿力!」
「あう……本当にごめんなさい」
「でもいいよ、友達になったんだから」




