第三話 創晶石と錬金術師ギルド
視界に《鑑定》の情報が浮かび上がった。
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《創晶石》
分類:魔力鉱物
品質:普通
高い魔力親和性を持つ特殊な結晶鉱物。
周囲の魔力を受け入れ、
蓄積・伝導・変換する性質を持つ。
武器、防具、魔道具、錬金触媒、
建築材など非常に幅広い用途に利用される。
リリンズ・ワールド各地に広く分布する
基幹魔力資源。
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「……アルケリウム」
思わず足を止めた。
露店の籠に積まれているのは、大小さまざまな結晶だった。
色は半透明の銀白色。
乳白色とも銀色とも違う、不思議な輝きを帯びている。
さらに結晶の内部では、細い光の筋がゆらゆらと揺れていた。
水の中を漂う光の糸のようにも見える。
「綺麗……」
思わず一つ手に取ろうとすると、露店の奥に座っていた中年男性が声を掛けてきた。
「お嬢ちゃん、アルケリウムが気になるのか?」
「はい。触ってもいいですか?」
「構わんよ。落とすなよ」
「ありがとうございます」
親指ほどの結晶を手に取る。
表面はひんやりとしていて、天然の結晶らしい角張った感触がある。
試しに、ほんの少しだけ魔力を流してみた。
「……あ」
内部で揺れていた光の筋が、私の魔力に反応した。
淡かった光が少しだけ強まり、銀白色の結晶の中をゆっくりと巡っていく。
「ちゃんと反応するんだ」
「そりゃあアルケリウムだからな」
店主が笑う。
「魔力をよく通すし、蓄えることもできる。魔道具師、錬金術師、鍛冶師には欠かせない素材だ」
「珍しい物なんですか?」
「いや、普通品質ならそこまで珍しくないぞ」
「そうなんだ」
「山でも洞窟でも採れるし、場所によっちゃ岩肌や地面から小さな結晶が顔を出してる。質のいい物や大きな塊になれば値段も跳ね上がるがな」
なるほど。
希少な宝石というより、この世界の魔力文明を支える基礎資源らしい。
でも、その用途はかなり広い。
武器。
防具。
魔道具。
錬金触媒。
建築。
《鑑定》結果を見るだけでも色々と試したくなる。
「この籠にある分、全部ください」
「全部?」
「はい」
店主が籠の中を確認する。
「二十三個あるぞ?」
「大丈夫です」
「普通品質ばかりだし、小さい物が中心だからな。銀貨三枚でいい」
「買います」
「即決か」
銀貨三枚を渡した。
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《創晶石》
×23
入手
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結晶をまとめて《インベントリ》へ収納する。
たったそれだけなのに、少し嬉しい。
「また入荷しますか?」
「この辺じゃ流通量も多い。数日もすればまた置いてあると思うぞ」
「じゃあ、また来ます」
「随分気に入ったみたいだな」
「素材ですから」
「……そうか」
なぜか店主が少しだけ遠い目をした。
私は露店を後にする。
エレナさんに呼ばれて冒険者ギルドへ向かう途中だったはずなのに、早速寄り道してしまった。
「まあ、仕方ないよね」
知らない素材が目の前にあったんだから。
◇◇◇
冒険者ギルドへ到着すると、受付にいたエレナさんがすぐに私を見つけた。
「リリスさん、こちらです」
「おはようございます」
「おはようございます。昨日はよく眠れました?」
「はい。ぐっすり」
「それは良かったです」
受付前の椅子へ座る。
「呼ばれたのは、オークションの件ですよね?」
「はい。昨日預かった《スライムピアス》と《素早さの小宝玉》について、今朝から複数の問い合わせが来ています」
「もう?」
「ええ。特に《素早さの小宝玉》ですね」
エレナさんが書類を広げる。
「能力値を永久に上昇させる品ですから、冒険者だけでなく騎士や商人、貴族からも需要があります」
「一しか上がらないのに?」
「その一が重要なんですよ」
LGOでは高レベルになるほど一の差なんて小さく感じることもあった。
でも、この世界では永久上昇そのものに価値があるらしい。
「十二個をまとめて欲しいという問い合わせも来ています」
「まとめて?」
「はい。ただ、ギルドとしては一個ずつ競売に掛けた方が最終的な売値は高くなると考えています」
「じゃあ、一個ずつでお願いします」
「分かりました」
エレナさんが書類へ記入していく。
「《スライムピアス》七セットも個別に出品します。こちらは冒険者だけでなく、装飾品として購入したい方もいるようですね」
「装備しない人も?」
「見た目が綺麗ですから」
私は自分の耳につけている《スライムピアス》へ触れる。
青い雫のような小さな耳飾り。
確かに普通のアクセサリーとして見ても悪くない。
「オークションは予定通り三日後です。落札後、ギルドの手数料を差し引いて代金をお渡しします」
「楽しみにしてます」
「それと、もう一ついいですか?」
「はい?」
エレナさんが少し身を乗り出す。
「昨日、登録された時はLv1でしたよね?」
「そうですね」
「現在のレベルは?」
「Lv25です」
「…………」
止まった。
「エレナさん?」
「二十五?」
「はい」
「一日で?」
「はい」
昨日も似たような顔をしていた気がする。
「普通はそんな速度で上がりません」
「やっぱり?」
「そこはもっと驚くところです」
エレナさんが小さく息を吐く。
「成長に関係する特殊な能力を持っている方もいますから、こちらから詳しく聞くつもりはありません。ただし、レベルと冒険者ランクは別物です」
「はい」
「依頼実績、討伐実績、信用、素行なども含めて昇格を判断します。Lv25だからといって、いきなり高ランクの依頼を受けられるわけではありません」
「分かりました」
むしろ、その方が安心する。
昨日一日戦っただけの私が、いきなり危険な依頼を任されても困る。
「無茶はしないでくださいね」
「はい」
「本当に?」
「たぶん」
「そこは断言してください」
エレナさんが苦笑した。
◇◇◇
「そういえば、エレナさん」
「なんでしょう?」
「ポーションって、ここでも売れます?」
「もちろん買い取れます。ただ、品質まで正確に査定してもらいたいなら、錬金術師ギルドへ持ち込んだ方がいいですよ」
「錬金術師ギルド」
その言葉だけで興味が湧いた。
「この王都にもあるんですか?」
「かなり大きな支部があります。中央市場から南へ行けば、杖とフラスコを組み合わせた看板が見えるはずです」
「行ってみます」
「そういえばリリスさん、錬金術師でしたね」
「はい」
「昨日は一日中魔物を狩っていたので忘れそうになりました」
「錬金術師ですよ?」
「スライム百四十八体とホーンラビット九十二体を一日で持ち込んだ錬金術師ですけどね」
「素材が欲しかったので」
「なるほど……」
なぜか納得してもらえなかった。
◇◇◇
冒険者ギルドを出て、中央市場を南へ進む。
通りには薬草屋や鍛冶屋、魔道具店、鉱石を扱う店などが並んでいた。
どこも気になる。
特に鉱石屋の店先に並べられた色とりどりの石は、かなり危険だった。
私の足が止まりそうになる意味で。
「……後で見よう」
今から全部寄っていたら、いつまで経っても目的地へ着かない。
誘惑を振り切って歩き続ける。
やがて、杖とフラスコを組み合わせた大きな看板が見えてきた。
石造りの三階建て。
入口からは乾燥させた薬草や、少し薬品っぽい独特の匂いが漂っている。
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《聖ルミナス王国王都錬金術師ギルド》
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「ここだ」
扉を開ける。
冒険者ギルドとは雰囲気が大きく違った。
内部は静かで、壁一面の棚には乾燥薬草、鉱石、魔石、瓶詰めの液体などが整然と並んでいる。
奥では白衣や作業用ローブを着た錬金術師たちが行き来し、机にはフラスコや乳鉢、魔力を利用するらしい器具が置かれていた。
「……好き」
思わず口から出た。
「いらっしゃいませ」
受付から声を掛けられる。
そこにいたのは、薄い金髪を肩の辺りで切り揃え、丸眼鏡を掛けた若い女性だった。
「素材の買い取りでしょうか? それとも錬金依頼ですか?」
「登録したいです」
「錬金術師登録ですね。職業の確認はできますか?」
「《錬金術師》です」
「では、こちらへどうぞ」
差し出された用紙へ必要事項を記入する。
名前。
年齢。
職業。
得意分野。
「得意分野……」
少し迷う。
LGOでは本当に色々やっていた。
「調合と素材加工でお願いします」
「分かりました」
「あと、武器や防具も作りたいです」
「装備製作までされるんですね。それでしたら、将来的には鍛冶師ギルドや魔道具師ギルドとの共同依頼もありますよ」
「楽しそう」
受付の女性が微笑む。
「錬金術がお好きなんですね」
「大好きです」
そこだけは迷わなかった。
◇◇◇
「正式登録の前に、簡単な実技確認があります」
「何を作ればいいんですか?」
「初級ポーション一本です。初心者の方には指導員が付きますから、失敗しても問題ありません」
「分かりました」
奥の作業室へ案内された。
机の上には乳鉢、小鍋、フラスコ、簡易錬金台。
材料として薬草と水も準備されている。
「こちらの薬草一束と水をお使いください」
「自分の材料でもいいですか?」
「構いません。ただし、失敗した場合は素材が失われることもありますよ?」
「大丈夫です」
《インベントリ》から昨日草原で集めた薬草を取り出す。
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《薬草》
分類:薬草
品質:普通
一般的な回復薬の材料。
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薬草。
水。
そして魔力。
昨日の夜にも何度か試している。
「《錬金術》」
手のひらから魔力を流す。
薬草から回復成分が抽出され、水へ溶け込んでいく。
昨日よりもずっと滑らかだった。
どのくらい魔力を流せばいいのか。
どの瞬間で抽出を止めればいいのか。
考えるより先に感覚で分かる。
やがて薬液が淡い赤色へ変化した。
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《錬金成功》
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《初級ポーション》
×3
品質:上質
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「できた」
「…………」
隣に立っていた受付の女性が固まっていた。
「どうしました?」
「三本……?」
「はい」
「一度の調合で?」
「そうですけど」
昨日も一回で三本できた。
女性は慌てて一本を手に取り、卓上の鑑定器具へ載せる。
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《初級ポーション》
品質:上質
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「上質……」
「昨日作った時は良質だったんですけど」
「昨日?」
「宿で作りました」
「宿で?」
「携帯用の道具を使って」
「……少々お待ちください!」
女性が奥へ走っていった。
「?」
そんなに変だったのかな。
◇◇◇
しばらくすると、受付の女性が一人の男性を連れて戻ってきた。
五十代くらい。
白髪混じりの短髪に、使い込まれた濃紺のローブを身につけている。
男性は私が作ったポーションを手に取った。
「これを君が作ったのか?」
「はい」
「もう一度見せてもらえるか?」
「いいですよ」
薬草。
水。
魔力。
同じように《錬金術》を使う。
薬草の成分を抽出し、水と融合させ、魔力を整える。
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《錬金成功》
《初級ポーション》×3
品質:上質
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「……ほう」
男性の目つきが変わった。
「抽出にほとんど無駄がない。それに魔力制御も正確だ」
「ありがとうございます」
「どこで錬金術を学んだ?」
「独学……みたいなものです」
LGOで十年間やっていました、とは言えない。
「独学でこれか」
男性が少し笑った。
「面白いな。私はガレス・オルド。この支部で登録試験を担当している」
「リリス・ルクスヴィアです」
「実技試験は文句なしで合格だ」
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《錬金術師ギルド》
登録完了
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リリス・ルクスヴィア
錬金術師ギルド登録者
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「これでギルド設備の貸し出し、素材の購入と売却、錬金依頼の受注などが利用できる」
「素材も買えるんですか?」
「そこに食いつくか」
「気になるので」
「薬草、鉱石、魔物素材、魔力素材。一般流通している物ならかなり揃えている」
「アルケリウムも?」
「創晶石か? 当然ある」
「たくさん?」
「倉庫単位で扱っているぞ」
「……見たい」
ガレスさんが笑った。
「本当に素材が好きなんだな」
「はい」
◇◇◇
登録ついでに、昨日作ったポーションも査定してもらった。
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《初級ポーション・良質》
×36
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《治療ポーション・良質》
×6
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ガレスさんがしばらく無言になった。
「これを昨日作ったのか?」
「はい」
「全部?」
「はい」
「一晩で?」
「そんなに長い時間は掛かってません」
「……そうか」
何だか遠い目をされた。
査定担当の錬金術師が一本ずつ状態を確認していく。
「全て問題ありません。売却されますか?」
「半分くらい残しておきます」
自分は《不老不死の加護》を持っている。
それでも回復薬が無意味というわけではない。
傷を早く治したい時にも使えるし、誰かを助ける時にも役立つ。
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《売却》
《初級ポーション・良質》×18
《治療ポーション・良質》×3
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代金を受け取る。
「……いいかも」
素材を集める。
錬金する。
必要な分を残す。
余った物を売る。
そのお金でまた素材や道具を買う。
すごく私向きの生活だ。
「リリス」
ガレスさんが壁際の掲示板を指した。
「あそこには錬金術師ギルドの常設納品依頼もあるぞ」
「常設依頼?」
「冒険者ギルドと似たようなものだ。薬草、鉱石、魔物素材なんかを持ち込めば買い取る。品質が高ければ査定額も上がるぞ」
「採取した物でも?」
「当然だ」
すぐに掲示板へ向かった。
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《常設納品依頼》
薬草
魔力草
止血草
解毒草
各種薬用茸
鉄鉱石
銅鉱石
魔晶砂
各種魔石
魔物素材
樹液
魔力植物
《創晶石》
ほか
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「いっぱいある……」
全部集めてみたい。
薬草にもまだ知らない種類がある。
鉱石も欲しい。
茸も気になる。
魔力植物なんて名前だけでも面白そうだ。
「顔が楽しそうだな」
「そんなに出てます?」
「かなりな」
少し気をつけよう。
◇◇◇
掲示板の横には、王都周辺で採取できる素材をまとめた簡単な地図も貼られていた。
草原。
小川。
森林。
丘陵。
岩場。
その中に気になる場所を見つけた。
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《王都西方・ルミナス丘陵》
主な採取物
薬草
魔力草
鉄鉱石
銅鉱石
魔晶砂
《創晶石》
その他
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「アルケリウム……」
今朝、露店で二十三個買った。
でも、買うのと自分で見つけるのは全然違う。
岩の隙間から、半透明の銀白色の結晶が顔を出している。
その内部では細い光の筋がゆらゆらと揺れている。
そんな光景を想像しただけで、もう行きたくなった。
「……採りたい」
現在時刻を確認する。
まだ昼前。
夕方までなら十分時間がある。
「ガレスさん」
「なんだ?」
「ルミナス丘陵って危険ですか?」
「王都に近い範囲なら低級魔物が中心だ。草原より種類は増えるが、駆け出し冒険者も採取に行く場所だぞ」
「なら大丈夫そう」
「一人で行くのか?」
「はい」
「奥まで行きすぎるなよ。丘陵の先は森林地帯だ。深い場所へ入ると出てくる魔物も変わる」
「分かりました」
素材に夢中になって進みすぎないようにしないと。
たぶん。
◇◇◇
錬金術師ギルドを出る。
空は晴れていて、まだ太陽も高い。
《インベントリ》を確認する。
鉄の剣。
小盾。
ポーション。
解毒薬。
保存食。
水。
冒険者セット。
そして、今朝手に入れた新しい素材。
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《創晶石》
×23
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一つ取り出して太陽へ透かしてみる。
半透明の銀白色の結晶が陽光を受け、柔らかく輝いた。
内部では細い光の筋が、ゆっくりと揺れている。
「綺麗……」
これが、この世界では各地で採れる基幹素材。
なら、もっと珍しい素材はどんな姿をしているんだろう。
五百年という時間の中で、私の知らない素材がどれだけ生まれたんだろう。
考え始めると止まらない。
結晶を《インベントリ》へ戻す。
「よし」
今日の目的は決まった。
ルミナス丘陵。
アルケリウム。
鉱石。
薬草。
そして、まだ名前すら知らない素材。
「いっぱい集めよう」
私は王都の西門を目指して歩き始めた。




