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第二十五話 緋緋色金とミスリルの宝箱



 透明な結晶の中。


 緋色と金色を混ぜたような金属鉱石が、静かに浮かんでいる。


━━━━━━━━━━


緋緋色金原鉱(ヒヒイロカネ・オア)


分類:


超希少高位金属鉱石


品質:良質


━━━━━━━━━━


極めて高い強度と

優れた魔力伝導性を兼ね備える

超希少金属ヒヒイロカネの原鉱。


高温・高魔力環境でも

性質が劣化しにくく、

武器、防具、魔導装備、

高位錬金素材として用いられる。


━━━━━━━━━━


主特性:


《超高強度》


《高魔力伝導》


《高魔法耐性》


《高熱耐性》


《魔力増幅》


《自己安定》


━━━━━━━━━━


加工難度:


超高


━━━━━━━━━━


「アダマンタイトより上……」


 ついさっき。


 アダマンタイトを三千個以上手に入れて喜んだばかりなのに。


 今度はヒヒイロカネ。


「この遺構、本当にすごい場所だったんだ」


「ウォン」


 ノルンも透明な結晶へ鼻先を向けている。


「さすがにこれは慎重に取ろう」


 私は結晶へ近づいた。


 周囲には古い魔法陣。


 六属性の細い魔力導路。


 その全部が、中央の封印結晶へ繋がっている。


「いきなり壊したら危なそう」


 《上級鑑定》。


━━━━━━━━━━


《多重属性封晶》


状態:正常


用途:


《高位素材保管》


《魔力劣化防止》


《外部干渉遮断》


━━━━━━━━━━


解除方式:


六属性魔力認証


━━━━━━━━━━


「また六属性」


 さっきの扉と同じ。


「だったら」


 《六属性霊晶核》は使わない。


 今度は自分でやる。


 右手を魔法陣へ。


「《火炎槍(フレイム・ランス)》」


 火。


「《水刃(アクア・カッター)》」


 水。


「《氷鎖(アイス・チェイン)》」


 氷。


「《風刃(ウインド・ブレード)》」


 風。


「《雷槍(ライトニング・ランス)》」


 雷。


「《光槍(ルミナス・ランス)》」


 光。


 攻撃として放たず。


 それぞれの魔力だけを魔法陣へ流していく。


━━━━━━━━━━


六属性魔力認証


火:適合


水:適合


氷:適合


風:適合


雷:適合


光:適合


━━━━━━━━━━


認証完了


━━━━━━━━━━


 ピィン――。


 透明な結晶へ細い亀裂のような光が走る。


 でも割れたわけじゃない。


 結晶そのものが粒子へ変わり、空気へ溶けていった。


「解除できた」


 ヒヒイロカネ原鉱がゆっくり降りてくる。


 両手で受け止める。


「……重い」


 拳より少し大きいだけなのに、かなり重量がある。


 それなのに。


 魔力を流すと。


「すごく通る」


 《エクリプス・ブレスレット》を通した魔力が、抵抗なく鉱石の内部まで広がった。


「これで武器作ったら強そう」


 でも。


 《ファントム・ブラック・ムーン》を替える気はない。


「剣かな」


 《ブラック・ファング》もまだ使える。


 防具だって《アーマード・コンバットウェア》を作ったばかり。


「とりあえず保管」


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱》


良質×1


収納


━━━━━━━━━━


「……一個だけ?」


 部屋を見回す。


 この広い保管室。


 わざわざ六属性封印まで使っていた。


「もっとありそう」


 《霊脈素材探査盤》を起動する。


━━━━━━━━━━


《霊脈素材探査盤》


探索開始


━━━━━━━━━━


高密度魔力反応:12


特殊金属反応:8


未識別反応:1


━━━━━━━━━━


「やっぱり」


 棚。


 壁。


 床下。


 いくつも反応がある。


「探そう」


◇◇◇


 まず。


 左側の古い金属棚。


 見た目は空。


 でも《上級鑑定》。


━━━━━━━━━━


《空間拡張保管棚》


内部収納:


残存


━━━━━━━━━━


「インベントリみたいな棚?」


 魔力を流す。


 ガコンッ。


 棚の奥が淡く光った。


━━━━━━━━━━


《古代保管庫》


開放


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱》・普通×36


《緋緋色金原鉱》・良質×12


《アダマンタイト精錬塊》・良質×60


《高純度ミスリル銀塊》×120


《高純度月銀塊》×80


《虹霊晶》・高品質×40


━━━━━━━━━━


「いっぱいあった」


 ヒヒイロカネ。


 合計四十九個。


「これなら何か一つくらいは作れそう」


 でもまだ使わない。


 全部収納。


◇◇◇


 次。


 右側。


 床。


「この下」


 《霊脈素材探査盤》が強く光る。


「《岩壁(ロック・ウォール)》……じゃなくて」


 土魔法で壊すより。


「《採掘》」


━━━━━━━━━━


《隠蔽鉱床》


発見


━━━━━━━━━━


「鉱床?」


 石床の一部が外れる。


 その下。


 赤金色。


「うわ」


 細いけど。


 確かに鉱脈。


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱脈》


規模:中


品質:


普通~良質


━━━━━━━━━━


「中規模!」


 さすがにアダマンタイトの大鉱脈ほどではない。


 でも壁の奥へかなり続いている。


「《採掘》」


 《自動収集》。


━━━━━━━━━━


《広域採掘》


開始


━━━━━━━━━━


 赤金色の光が走る。


 周囲の構造を支えていない部分だけを選び、鉱石を回収していく。


━━━━━━━━━━


《採掘成功》


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱》・普通×286


《緋緋色金原鉱》・良質×94


《緋金晶》×75


《高熱魔晶》×46


《赤霊晶》×88


━━━━━━━━━━


「三百八十……」


 保管分も合わせる。


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱》


総保有数:


429


━━━━━━━━━━


「四百超えた」


 これはかなり嬉しい。


 アダマンタイトほど大量ではない。


 でも。


 明らかに希少な金属。


「十分」


◇◇◇


 まだ反応は残っている。


 次は部屋の奥。


 古い石箱が五つ。


「宝箱とは違うね」


 普通の保管箱。


 一つずつ開ける。


━━━━━━━━━━


《古代素材保管箱》


━━━━━━━━━━


《高純度火晶核》×20


《高純度水晶核》×20


《高純度氷晶核》×20


《高純度風晶核》×20


《高純度雷晶核》×20


《高純度光晶核》×20


━━━━━━━━━━


「六属性セット」


 二箱目。


━━━━━━━━━━


《白金魔晶》×36


《虹霊晶》・高品質×75


《霊脈銀晶》・高品質×50


《月白魔晶》・高品質×40


━━━━━━━━━━


 三箱目。


━━━━━━━━━━


《高位錬金触媒》×120


《魔力保存液》×80


《高純度魔晶粉》×300


━━━━━━━━━━


「錬金素材」


 四箱目。


━━━━━━━━━━


《古代装備製作書》


×1


《高位金属精錬書》


×1


《複合属性付与書》


×1


━━━━━━━━━━


「本まである」


 すぐ開く。


━━━━━━━━━━


《高位金属精錬書》


使用可能


習得技能:


《高位金属精錬》


━━━━━━━━━━


「覚える」


━━━━━━━━━━


《高位金属精錬》Lv1


習得


━━━━━━━━━━


「Lv10」


━━━━━━━━━━


《高位金属精錬》


Lv1



Lv10 MAX


━━━━━━━━━━


 次。


━━━━━━━━━━


《複合属性付与書》


習得技能:


《複合属性付与》


━━━━━━━━━━


「これも」


━━━━━━━━━━


《複合属性付与》


Lv1



Lv10 MAX


━━━━━━━━━━


「いい」


 六属性。


 虹霊晶。


 ヒヒイロカネ。


 どんどん繋がっていく。


 最後。


 《古代装備製作書》。


━━━━━━━━━━


《古代装備製作書》


分類:特殊技能書


習得技能:


《古代装備錬成》


━━━━━━━━━━


「古代装備……」


 幻想機とか。


 そういうものじゃない。


 説明を見る。


━━━━━━━━━━


《古代装備錬成》


古代期に用いられた

高位武器・防具・装飾品・魔導具の

製作方式を再現する錬金技能。


━━━━━━━━━━


「それなら」


 習得。


━━━━━━━━━━


《古代装備錬成》


Lv1



Lv10 MAX


━━━━━━━━━━


「使える素材増えた」


◇◇◇


 五箱目。


「最後」


 蓋を開く。


━━━━━━━━━━


《古代保管記録板》


×1


━━━━━━━━━━


「記録?」


 薄い黒銀色の石板。


 文字が刻まれている。


 《上級鑑定》。


━━━━━━━━━━


《古代採掘記録板》


状態:


一部損傷


記録情報:


読み取り可能


━━━━━━━━━━


「読めるかな」


 触れる。


 文字が光った。


━━━━━━━━━━


採掘記録


━━━━━━━━━━


主要採掘対象:


《ミスリル》


《月銀》


《アダマンタイト》


《緋緋色金》


━━━━━━━━━━


深層採掘区画:


封鎖


理由:


高位鉱床発見


危険性増大


守護個体配置


━━━━━━━━━━


「深層採掘区画?」


 まだ下があるの?


 続き。


━━━━━━━━━━


深層確認資源:


《緋緋色金》


《■■■■■■》


《■■■■■■》


━━━━━━━━━━


一部記録破損


━━━━━━━━━━


「読めない」


 でも。


 ヒヒイロカネ以外にも。


 二種類。


 もっと深い場所に何かあったらしい。


「オリハルコンとか?」


 まだ分からない。


「いつか探したい」


 今すぐは行かない。


 今日だけでも十分すぎる。


◇◇◇


 その時。


「グルル……」


 ノルンが低く唸った。


「どうしたの?」


 部屋の中央。


 巨大な円形魔法陣。


 さっきまで止まっていた。


 それが。


 淡い赤金色に光っている。


「……何か起動した?」


━━━━━━━━━━


《古代守護術式》


再起動


━━━━━━━━━━


「あ」


 魔法陣の中央から。


 光。


 赤金色。


 人型の影。


「また守護個体?」


 光が固まっていく。


 岩石ではない。


 赤黒い金属。


 緋色の装甲。


 全身を高密度の魔力が覆っている。


 手には巨大な赤金色の大剣。


「《上級鑑定》」


━━━━━━━━━━


緋金古代守護騎士ヒヒイロ・エンシェントガーディアン


Lv98


種族:


高位魔導ゴーレム


区分:


《古代守護個体》


━━━━━━━━━━


古代採掘遺構の

最高位素材保管区画を守護する

高位魔導ゴーレム。


《緋緋色金》を含む高位金属装甲と

複合属性魔力を使用する。


━━━━━━━━━━


主能力:


《緋金装甲》


《六属性障壁》


《緋熱大剣》


《炎雷斬》


《光衝撃》


《高速再生》


《古代守護領域》


━━━━━━━━━━


「Lv98」


 今の私はLv91。


 七つ上。


「しかも古代守護個体」


 ノルンが前へ出る。


「ガルルル……」


「大丈夫」


 私も隣へ。


 《ファントム・ブラック・ムーン》を構える。


 黒銀色の弓。


 《エクリプス・ブレスレット》が光る。


「ちょうどいいかも」


 さっき。


 新しく覚えた。


━━━━━━━━━━


《複合属性付与》Lv10


━━━━━━━━━━


「試してみよう」


 守護騎士が赤金色の大剣を構える。


━━━━━━━━━━


《炎雷斬》


準備


━━━━━━━━━━


 炎。


 雷。


 二属性が大剣へ纏わりついた。


「向こうも複合属性」


 なら。


「こっちも」


 私は弦を引く。


 まず。


「《水流魔力矢(アクア・マナアロー)》」


 青。


 次に。


「《氷結魔力矢(アイス・マナアロー)》」


 淡い水色。


━━━━━━━━━━


《複合属性付与》





━━━━━━━━━━


《氷瀑魔力矢》


生成成功


━━━━━━━━━━


「新しい矢になった!」


 守護騎士が地面を蹴る。


「速い!」


━━━━━━━━━━


《炎雷斬》


━━━━━━━━━━


 赤い炎と青白い雷を纏った斬撃。


「《光盾(ライト・シールド)》!」


 白金色の障壁。


 ガァァンッ!


「重い!」


 障壁が大きく揺れる。


 でも。


 止めた。


「ノルン、横!」


「ガウッ!」


 ノルンが側面へ回る。


「《氷瀑魔力矢》!」


 放つ。


 バシュッ!


 守護騎士の胸部へ命中。


 大量の水と冷気が同時に炸裂した。


━━━━━━━━━━


《急速凍結》


発動


━━━━━━━━━━


 緋色の装甲の一部が白く凍る。


「効いた」


 でも。


━━━━━━━━━━


《六属性障壁》


展開


━━━━━━━━━━


 六色の半透明障壁が全身を覆った。


「六属性か」


 普通の属性攻撃なら。


 相性を切り替えて防がれる。


「だったら」


 《ファントム・ブラック・ムーン》を構え直す。


「全部抜く」


 《魔穿狙撃》。


━━━━━━━━━━


《魔力超収束》


開始


━━━━━━━━━━


 守護騎士がこちらへ突進。


「ノルン!」


「ガアアッ!」


━━━━━━━━━━


《銀嵐刃》


━━━━━━━━━━


 銀白色の風刃が守護騎士へ。


 六属性障壁へ激突。


 ドォンッ!


 動きが一瞬止まった。


「もう一つ」


 私は右手を向ける。


「《雷縛(サンダー・バインド)》!」


 雷の帯。


 障壁に防がれる。


 でも。


 目的は足止め。


「今」


━━━━━━━━━━


《魔穿狙撃》


収束完了


━━━━━━━━━━


 属性は。


 単一じゃない。


「《複合属性付与》」


 《雷撃魔力矢》。


 そして。


 《光輝魔力矢》。


━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━


雷光魔力矢ライトニング・ルミナスアロー


生成成功


━━━━━━━━━━


「《疾風加速》!」


 風で矢速をさらに上げる。


「《魔穿狙撃》!」


 放つ。


 青白い雷。


 白金色の光。


 二色が螺旋状に絡み合った一射。


 六属性障壁へ。


 パキィィィンッ!


━━━━━━━━━━


《六属性障壁》


一部貫通


━━━━━━━━━━


「通る!」


 そのまま肩装甲へ。


 バヂィィンッ!


━━━━━━━━━━


《緋金装甲》


右肩部


損傷


━━━━━━━━━━


「硬い」


 でも壊せる。


◇◇◇


 守護騎士が大剣を振り上げる。


━━━━━━━━━━


《光衝撃》


━━━━━━━━━━


「光!?」


 大剣から白金色の衝撃波。


「《岩壁(ロック・ウォール)》!」


 岩壁を三枚。


 ドドドンッ!


 一枚。


 二枚。


 三枚。


 全部砕ける。


「《疾風加速(ゲイル・アクセル)》!」


 横へ。


 回避。


「ノルン!」


「ガアアッ!」


 ノルンが背後から飛びかかる。


 しかし。


━━━━━━━━━━


《緋金装甲》


━━━━━━━━━━


 ガキンッ!


 牙を弾く。


「やっぱり硬い」


 でも。


「関節は?」


 《弱点看破》。


━━━━━━━━━━


弱点候補:


首関節


脇部


膝関節


背部魔力核


━━━━━━━━━━


「背中」


 ノルンへ。


「前お願い!」


「ウォン!」


 ノルンが正面へ回る。


 守護騎士が大剣を振る。


 ノルンは高速で避ける。


 右。


 左。


 狙いがノルンへ向く。


「見えた」


 背中。


 赤金色の装甲の間。


 紫白色の魔力核。


「《水流魔力矢(アクア・マナアロー)》」


 さらに。


「《疾風魔力矢(ゲイル・マナアロー)》」


━━━━━━━━━━


《複合属性付与》





━━━━━━━━━━


嵐水魔力矢ストーム・アクアアロー


生成成功


━━━━━━━━━━


「《魔穿狙撃》!」


 超高圧水流。


 高速旋回する風。


 射出。


 バシュゥゥンッ!


 背部装甲の隙間へ。


━━━━━━━━━━


《背部魔力核》


損傷


━━━━━━━━━━


「入った!」


 守護騎士の動きが止まる。


「グ……」


 初めて声らしい音。


 そして。


━━━━━━━━━━


《高速再生》


発動


━━━━━━━━━━


「回復するの?」


 周囲の古代魔法陣から魔力が流れ込む。


 損傷した肩。


 背部魔力核。


 少しずつ修復。


「それ止める」


 床を見る。


 魔力導路。


「《岩槍(ストーン・ランス)》!」


 狙うのは守護騎士じゃない。


 床。


 魔力導路。


 ドドドンッ!


 岩槍で床の一部を持ち上げ、魔力線を分断する。


━━━━━━━━━━


《古代守護領域》


魔力供給低下


━━━━━━━━━━


《高速再生》


効率大幅低下


━━━━━━━━━━


「よし」


◇◇◇


「一気に行こう」


 《エクリプス・ブレスレット》が強く光る。


 私は六本の矢を生成した。


 火。


 水。


 氷。


 風。


 雷。


 光。


「《属性魔力矢》」


━━━━━━━━━━


《火炎魔力矢》


《水流魔力矢》


《氷結魔力矢》


《疾風魔力矢》


《雷撃魔力矢》


《光輝魔力矢》


━━━━━━━━━━


 六属性。


「《多重標的射撃マルチロック・シュート》!」


 標的は一体。


 でも。


 六箇所へ分散。


 肩。


 膝。


 脇。


 首。


 背部。


 胸。


「撃つ!」


 六色の矢が一斉に飛ぶ。


 ドンッ!


 バシュッ!


 パキンッ!


 シュンッ!


 バヂンッ!


 パァンッ!


━━━━━━━━━━


《六属性障壁》


過負荷


━━━━━━━━━━


「今!」


「ノルン!」


「ガアアアアッ!」


━━━━━━━━━━


《白銀疾駆》



《風纏》


━━━━━━━━━━


 白銀の巨体が正面から激突。


 バキィンッ!


━━━━━━━━━━


《六属性障壁》


崩壊


━━━━━━━━━━


「開いた!」


 守護騎士がよろめく。


 胸。


 中央。


 魔力炉のような核が露出する。


「最後」


 《ファントム・ブラック・ムーン》を引き絞る。


「《魔穿狙撃》」


 魔力超収束。


 さらに。


「《雷撃魔力矢》」


「《光輝魔力矢》」


 複合。


━━━━━━━━━━


《雷光魔力矢》


━━━━━━━━━━


「《疾風加速(ゲイル・アクセル)》」


 矢速強化。


 射程強化。


 貫通強化。


 《エクリプス・ブレスレット》の黒銀色の魔晶が強く輝いた。


━━━━━━━━━━


《射撃魔法連携強化》


《魔力収束強化》


《属性付与効率大幅上昇》


━━━━━━━━━━


「《魔穿狙撃》!」


 放つ。


 無音。


 雷と光を纏った一射が。


 一直線。


 胸部核へ。


 バヂィィィィンッ!


━━━━━━━━━━


《古代守護核》


破壊


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「グ……ォ……」


 赤金色の大剣が床へ落ちる。


 守護騎士が片膝をつく。


 全身の魔力光が消えた。


 そして。


 ドォンッ。


 倒れる。


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《古代守護個体討伐》


緋金古代守護騎士ヒヒイロ・エンシェントガーディアン


Lv98


討伐成功


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「勝った」


「ウォオオン!」


「ノルン、お疲れさま」


 白銀色の毛を撫でる。


◇◇◇


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LEVEL UP


Lv91



Lv98


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「七つ上がった!」


 ちょうど相手と同じLv98。


「とうとう百が見えてきた」


 そして。


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《自動収集》


発動


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《緋金古代守護騎士の装甲》×80


《緋緋色金塊》・良質×60


《古代守護核片》×50


《六属性魔晶核》×12


《高純度虹霊晶》×40


《緋熱魔晶》×30


《古代大剣》×1


━━━━━━━━━━


「ヒヒイロカネの塊六十!」


 精錬済み。


 嬉しい。


 さらに。


━━━━━━━━━━


《レアドロップ》


《古代六属性核》×1


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「また核」


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《古代六属性核》


分類:


特殊魔導素材


品質:


伝説級(レジェンド)


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六属性魔力を高密度で保持し、

相互干渉を抑えながら

同時制御するための特殊魔導核。


主適性:


《六属性魔導装備》


《複合属性制御》


《属性魔力矢超強化》


《高位魔法補助》


━━━━━━━━━━


「レジェンド素材」


 これは使い道をちゃんと考えたい。


 収納。


◇◇◇


 そして。


 光が集まり始めた。


━━━━━━━━━━


《古代守護個体討伐》


宝箱確定


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「Lv98」


 高位素材保管区画の守護個体。


「今回は何箱?」


 現れた宝箱。


 色は。


 白金色。


 でも。


 少し違う。


 縁と金具が青銀色に輝いている。


「……まさか」


━━━━━━━━━━


《ミスリルの宝箱》


×1


━━━━━━━━━━


「ミスリル!」


 白金より上。


 初めて見る宝箱。


 思わず近づく。


「これ絶対すごいやつ」


「ウォン!」


 開けたい。


 ものすごく。


 でも。


 《インベントリ》には。


━━━━━━━━━━


未開封宝箱


《白金の宝箱》×1


《ミスリルの宝箱》×1


ほか多数


━━━━━━━━━━


「……二つとも王都で開けよう」


 我慢。


 すごく我慢。


 《ミスリルの宝箱》へ触れる。


━━━━━━━━━━


《ミスリルの宝箱》


収納


━━━━━━━━━━


「帰るまで開けない」


「ウォフ」


「その顔、信用してないでしょ」


 ノルンが尻尾を一度動かした。


◇◇◇


 最後に部屋をもう一度確認する。


━━━━━━━━━━


《緋緋色金原鉱》


総保有数:429


━━━━━━━━━━


《緋緋色金塊》・良質×60


《アダマンタイト原鉱》×3260


《六属性霊晶核》×1


《古代六属性核》×1


━━━━━━━━━━


「大収穫」


 さらに。


 まだ《古代採掘記録板》には、深層区画の情報が残っている。


 ヒヒイロカネ。


 そして。


 名前の消えた二種類の素材。


「今日は行かない」


 さすがに十分。


 それに。


「宝箱開けたい」


「ウォン!」


「帰ろう」


 私はノルンと一緒に古代地下採掘遺構を引き返した。


 気になるのは。


 白金箱。


 そして。


 初めて手に入れた。


━━━━━━━━━━


《ミスリルの宝箱》


×1


━━━━━━━━━━


「……何入ってるんだろ」


 帰り道。


 たぶん私は。


 また何度も《インベントリ》を開くことになると思う。

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