表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

第2話 特典ガチャ


 ガチャコン!……


 俺が【ガチャを回す】を押すと、また神棚かみだなの扉から『玉』が転がり出て来た。


 キャッチして見ると、今度も白い。


 開けてみると、


≪レア度☆ 『100フレン』≫


 と文字が浮かんで、ボンッと煙が生じると10枚のコインが出て来た。


 どうやらお金らしい。


 どれくらいの価値なのかはわからないけど、薬草×10で同じレア度☆だったので、『10フレン≒薬草ひとつ』くらいなんだろうとあたりはついた。



≪→【ガチャを回す】←   残り8/10≫



 で、また神棚かみだなをあおぐとちゃんと残りが減っている。


 あと8回か。


 ここらで何かいいものを引いておきたいところだ。


「南無三!」


 ガチャコン!……


 おがむ弾みの念仏で【ガチャを回す】を押すと、今度は緑色の玉が飛び出てきた。


「お、これいいんじゃないか?」


 玉の色の違いに期待しながらパカッと開けてみると、


≪レア度☆☆☆☆☆☆ 『索敵さくてきスキル』≫


 という文字が浮かび、その光の文字が俺の胸に吸い込まれていった。


「スキルもあるのか……今ので身に付いたってことかな?」


 試してみようかとも思ったが、今は先にガチャを引いて、あとからまとめていろいろ確かめてみるのがいいと思った。


 俺は神棚かみだなの方を見る。


「あと7回……」


 そう呟きながら引くとこれは青玉でレア度☆☆『どうつるぎ』だったが……


 ガチャコン!


 その次に出てきたのはなんと銀玉であった。


 パカッ……


≪レア度☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『鑑定スキル』≫


 開くとそんな光の文字が浮かび、俺の胸へ吸い込まれていく。


「おお! やったぞ。多分これはスゲー使えるヤツだろ」


 自分のヒキの強さを誇らしく思うと共に、結構スゴそうなものもあるってわかると俄然がぜんヤル気がわく。


「よし、まだまだ引ける。この調子でいこう」


 ガチャコン! ガチャコン!


 どんどんガチャを引いて行く俺。



 5回目は黄玉でレア度☆×4『風の腕輪』。


 6回目は青玉でレア度☆×2『携帯食10日ぶん』。


 7回目は赤玉でレア度☆×8『建設スキル』。


 8回目は黄玉でレア度☆×5『索アイテムスキル』。


 9回目は緑玉でレア度☆×6『成長率3倍』。


 そして……


≪→【ガチャを回す】←   残り1/10≫


 とうとう残り一回である。


 そういえば銀玉は一回出たけど、それなら金もあるんじゃないかな。


 ここまで来たら金玉を狙ってみるか。


「金玉来い! 金玉金玉金玉……」


 と念じながら【ガチャを回す】にタップする。


 そして、ガチャコンっと神棚かみだなから飛び出してきたのは……


「あ~、白玉かぁ」


 そう。


 玉は白かった。


 だから期待しないで開けてみたのだが、


≪レア度☆ 『魔石(小)×5』≫


 とビー玉くらいの光沢ある石が現れたのでこれがちょっと気になる。


 と言うのは、名前と形だけではよくわからなかったからだ。


 ガチャも引き終わったことだし、【鑑定スキル】を試してみたいな。


 そう思った瞬間、『▽』マークが点滅して石の上に浮かぶのに気づき、直感的にそれが鑑定スキルのように思われたので触れてみる。


 すると、


【鑑定】

≪魔石=モンスターを倒すと手に入れられる。領土拡張や建設スキルに使える≫


 と文字が浮かぶ。


 おお、これは便利そうだ。


 やっぱり鑑定スキルを引けたのは大きい。


「次は何を鑑定してみよう」


 そう思って見渡すと、神棚かみだなに、


≪→【ガチャを回す】←   残り0/10≫


 と表示が残っていたので、これにしようと思い付く。


【鑑定】

≪ガチャ=日本初の異世界開発者に与えられるビギナー特典ガチャ。女神さま渾身こんしんの加護 ▽≫


 やっぱりこれ女神さまの加護だったのか。


 どういうわけでこんな仕様になっているのかはよくわからんけど、あの瞬間見た荒ぶるパワーを思い起こすとそれくらいのことはできそうな感じはした。


 で、さらに。


 この鑑定結果には続きがありそうだと気づく。


 説明文の最後のところで▽が点滅しているからだ。


 というワケで▽をタップしてみる。


≪▽ このガチャは最初に10回、以後は1日1回券が与えられる。※受け取り期間は10日まで≫


 どうやらまたガチャが引けるらしい。


 だけど最初に10回引けるようにしてくれたのはマジ助かったな。


「女神さま、ありがとうございます」


 と、神棚かみだなへ柏手を打つ俺。


 すると、本来の目的が思い出されてきた。


 そうだ。


 女神さまの土地を開発しに来たんだった。


「まずは土地がどういうものか確認しておかないとな」


 そう思って、俺はたたみの部屋の障子しょうじを開け放つ。



 チュンチュン……



 障子しょうじの向こうは縁側えんがわをはさんですぐ外だった。


 小鳥がさえずり、晴れてよく陽が射している。


「ひょっとして、これが女神さまの言ってた土地?」


 そこは鬱蒼うっそうとした木々の中にポカンと空いた小さな空き地だった。


 広さはこの家も合わせてバスケット・コートより少しせまいくらいか。


「い、いや……さすがにこれだけってことはないだろう」


 と考えた時。


 その土地へ向かって『▽』のマークがぱかぱか点滅しているのに気づく。


 どうやら土地も【鑑定】できるらしい。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ