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マルス適合者~二度死ぬ彼女は雑草の姿をした魔法使い~  作者: しがない草
第七章 真夏のデートプランD

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第57話 逡巡のサプライズ

 青嵐の匂いが香る中。ミオリオが教室で佇んでいるとエルに対しこんな話をする。


「ねえーたまにはさーユラとデートでもしに行ったら?」


 ユラがいない間に好き放題言いやがって。エルがそう思うとミオリオに文句を言いつける。


「お前には関係ない事だろ!?」


 別にいいだろそんな事。などとムキになりミオリオに言い放つとミオリオが気にする事なくこう言い続ける。


「いいじゃん別にーたまには2人でどっか行ったら?」


 そう言うと教室からいなくなりその場を去るミオリオ。どうせいつもの気まぐれだろう。内心呆れるが悪くはなかった提案だと思ったエルはミオリオに続いて教室から出る。すると目の前にいたのは先程まで会話に出ていたユラ本人で。ユラがエルを見つめると切羽詰まった顔でこう言い放つ。


「あのねエル……今度の休みどこかへ行かない?」


 ユラがそう話すと手を取りそのまま見つめ続ける彼女。どうせミオリオの差し金だろう。内心キレそうになりつつため息をつくと、エルは顔に手を当てながらこう言う。


「……どこ行きたいとかあるか?」


 エルが深くため息をつきながらそう話すとユラは人差し指を口の下につけて考え事をする。どうやら悩んでいるようだ。その様子をジッと見ながら待ち続けるとどこからかひやかしの声が聞こえた。


「ヒューヒュー!熱いね2人とも!」


 現れたのは3バカトリオ。どうやら教室からこっそり2人のやり取りを見ていたようだ。突然のひやかしに心底イライラしながら頭を抱えると次の授業の鐘が鳴る。


「この話は後にしようか」


 そうエルが話すと次の授業に関わる別室へと向かう。面倒な事になってきた。そう1人心底思うと腑に落ちない状態のままその場を立ち去った。


 ◆ ◇ ◇


「で?なんでそう言ってきた訳?」


 放課後いつもの森の特訓場で2人時を過ごしていると、エルが気だるそうな顔をしながらこう言う。


「ミオリオがね!最近エル休めてないから2人で息抜きしてこいって言われて……」


 やっぱりミオリオの差し金か。そう思い1人ため息をついた。あいつはすぐお節介を焼くからなあと。そう考えながら頭を抱えるとユラが付け足すようにこう述べる。


「だから今度の休みにどこか行こ?行く場所決めてないけど」


 ユラがそう言うと戸惑ったような顔をしながらユラを見つめるエル。行く場所を決めてないのは別に構わないが……困ったなと思いながらユラを見ると、小さく決断するかのようにこう話し出す。


「まあいいよ……行く場所は……当日決めようか」


 そう話すと満足しきった顔で笑みを浮かべるユラ。


「うん!行こう!」


 ユラがそう一声かけると再度特訓するため集中へと入る。エルもそれに付き合うといつものようにユラに寄り添う形で特訓を続けた。今度約束する時はミオリオも誘おう。そう思うといつもの特訓に磨きが増した気がした。

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