表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上へ――先生たちの建物  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/10

第二話「傾きのこと」


三日経った。


三日の間に、建物のことが少し分かってきた。



廊下は、いくつもあった。


縦の廊下と、横の廊下があった。


縦の廊下は、上へ向かっていた。


横の廊下は、部屋へ繋がっていた。



部屋には、先生たちがいた。


机があった。


窓のある部屋もあった。


窓のない部屋もあった。



どの廊下も、少し傾いていた。


しかし、傾きの向きが違った。


こちらへ傾いている廊下と、あちらへ傾いている廊下があった。



男は、廊下を歩きながら、傾きを感じていた。


体で感じていた。


どちらへ傾いているかを、体が知っていた。



ある廊下を歩いていた時、前から女が来た。


手に、紙を持っていた。


紙には、何かが書いてあった。


図のようなものだった。



すれ違った。


それだけだった。



しかし、男はその紙のことを考えた。


図のようなものが、何だったかを。



地図かもしれない、と思った。


この建物の地図かもしれない、と思った。



振り返った。


女は、もういなかった。


廊下の先へ、消えていた。



男は、また歩いた。


傾いた廊下を。



(第二話 了)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ