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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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67話

朝、目が覚めた瞬間にまず感じたのは——重い、だった。


「……なんだこれ」


右腕は動かない。左腕も動かない。というか、そもそも体が動かない。


視線だけ下に落とすと、案の定だった。


響が胸に顔を埋めるようにして抱きついている。

しかも、いつもより明らかに力が強い。


「……ぎゅうぎゅうなんだが」


そしてもう一つの違和感。


左側、妙に柔らかい感触と重み。


「東海林君、おはよう」


「……秋山もか」


反対側では秋山が腕にしがみつくようにして寝転がっていた。

しかも、こっちはこっちで手をしっかり握ってきている。


「両サイド封鎖されてるんだけど」


「安心感あるでしょ?」


「動けないんだが」


「それも含めて安心感だよ」


意味が分からない。


とりあえず、問題は響の方だ。


「……響、起きてる?」


「………ん……」


反応はある。でも離れない。


むしろ——ぎゅっ


「……強くなってないか?」


「……離れたくない…」


声が少し震えている。


「どうした、なんかあったか?」


「……怖い夢…見た」


「……起きたら、いなかったら…どうしようって思って…」


「いるだろ、ここに」


「……うん……でも……」


さらに抱きつく力が強くなる。

正直、ちょっと苦しい。


「……響、ちょっと緩めてくれないか?」


「……やだ」


即答だった。


「苦しいんだが」


「……それでもやだ」


「わがまま強くなってない?」


「……だって……」


少し間が空く。


「……離れたら…いなくなりそう」


その一言で、無理に引き離す気はなくなった。


「……なら、そのままでいいけど」


「……うん」


今度は少しだけ力が落ち着いた。

でも離れる気は一切ないらしい。


「東海林君ってさ」


横から秋山が口を開く。


「二人に依存されてる自覚ある?」


「あるけどどうしようもない」


「僕も結構してるけどね」


「自覚あるのか」


「あるよ」


そう言いながら、秋山も手を握る力を少し強くする。


「……お前も強くなってないか?」


「響君に対抗してる」


「なんで対抗してるんだよ」


「負けたくないから」


何にだ。


「……二人ともさ」


「「なに?」」


「朝から重い」


「「……」」


一瞬静かになる。


でも——ぎゅっ


「いや、強くするなって」


「……ごめん……でも……」


「……離れたくない」


結局こうなる。


「……まぁいいけどさ」


諦めて天井を見る。


こうして三人でくっついてる時間も、嫌いじゃないのがまた面倒だ。


「……東海林さん」


「ん?」


「……今日も……一緒にいて?」


「学校休みだしな」


「……うん」


「ずっと家にいるよ」


「……よかった」


安心したみたいに、響がさらに体を預けてくる。


そして——


「東海林君」


「なんだ」


「僕もいるからね」


「知ってるよ」


「……ならいいや」


秋山も少しだけ体を寄せてきた。

結局——左右から挟まれて、完全に動けない状態になった。


「……これ、今日一日このままじゃないよな?」


「「どうだろうね」」


声が揃うな。

その後、しばらく誰も動かず——

気付いたら、また三人とも眠っていた。

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