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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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66話

昼休み。


教室はいつも通り騒がしい。

机を寄せて弁当を食べるグループ、スマホを見ているやつ、廊下に出ていくやつ。


俺は席に座ったまま弁当を開いていた。

そして当然みたいに響が膝の上にいる。


ぎゅっと抱きついている。

胸に顔を寄せたまま。


「……東海林さん」


「何」


「……お昼」


「食え」


響は抱きついたまま弁当を開く。

その横東は静かにパンを食べている。

少し離れた席から秋山も来る。


「今日もだね」


響は少しだけ秋山を見る。


「……うん」


それからまた俺に寄りかかる。

東がぽつりと言う。


「……響」


響が少し顔を上げる。


「……なに」


東は少し響を見る。

それから俺を見る。

秋山を見る。少し黙る。


そして言う。


「……依存」


響が少し首を傾ける。


「……?」


東は言う。


「……しすぎ」


教室の音が少し遠く感じる。

秋山が少し笑う。


「まあね」


東は続ける。


「……昨日」


「……休んだ」


俺が言う。


「風邪」


東は小さく頷く。


「……でも」


響を見る。


「……泣いてた」


響の体が少し止まる。

秋山が少し驚く。


「え」


東は静かに言う。


「……朝」


「……少し」


響は少し黙る。

そして俺の服を掴む。


「……だって」


小さく言う。


「……怖い」


東は聞く。


「……何が」


響は少し考える。

でも答えはすぐ出る。


「……いなくなる」


教室の空気はいつも通り騒がしい。

でもこの机の周りだけ少し静かだった。


秋山が優しく言う。


「東海林君はそんな簡単にいなくならないよ」


響は小さく言う。


「……わかってる」


でも腕は離れない。

むしろ少し強くなる。


東がまた言う。


「……東海林」


「何」


「……大変」


俺はため息をつく。


「そうでもない」


東は少し俺を見る。

それから小さく言う。


「……甘やかしてる」


俺は答える。


「そうかもな」


秋山が笑う。


「でも東海林君優しいから」


東がぽつり。


「……だから」


少し間。


「……二人とも」


俺を見る。


「……離れない」


響が小さく言う。


「……離れない」


即答。

秋山も少し笑う。


「僕もかな」


東は少しだけ目を細める。


「……大変」


俺は言う。


「他人事みたいに言うな」


東はパンを食べ終える。


それから静かに言う。


「……でも」


三人を見る。


「……少し」


「?」


「……羨ましい」


一瞬。


三人とも少し驚く。

東はすぐいつもの顔に戻る。


「……冗談」


響は少し考える。

それから小さく言う。


「……東さん」


「?」


「……来る?」


東が少し首を傾ける。


「……どこ」


響は俺の胸に顔を寄せたまま言う。


「……家」


秋山が笑う。


「それいいかもね」


東は少し黙る。


それから小さく言う。


「……考える」


昼休みのチャイムが鳴る。

響はまだ膝の上にいる。


離れる気はなさそうだった。


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