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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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63話

朝。


カーテンの隙間から光が入ってくる。

部屋の空気は静かだった。


布団の中。

真ん中に俺。左に響。右に秋山。

昨日と同じまま。


ただ体は少し軽かった。

頭の重さもほとんどない。


「……」


目を開ける。横を見る。

響がまだ抱きついている。

胸に顔を埋めたまま、腕をぎゅっと回している。


かなり強い。


反対側。

秋山も腕に軽くしがみついて寝ている。

俺は小さく息を吐く。


「治ったな」


体を少し動かす。その瞬間。

響がぴくっと動く。


「……ん」


目を少し開ける。ぼんやりしている。


数秒。


俺を見る。


「……東海林さん」


「起きたか」


響はまだ半分寝ている。


「……熱」


手を伸ばす。額に触れる。


しばらくそのまま。

それから固まる。


「……あ」


もう一回触る。


「……あ」


「何」


響の目が少し大きくなる。


「……熱」


「下がった」


響は少し黙る。

それからまた額に触る。

確認みたいに。


「……ほんと」


「ほんと」


数秒。沈黙。

そして響の顔が少し歪む。


「……よかった」


小さく言う。

でもそのままぎゅっと抱きつく。

昨日より強い。

顔を胸に押し付ける。


「……響」


返事がない。

でも肩が少し震えている。


「……おい」


小さな声。


「……よかった」


もう一回。同じ言葉。

その声が少し震えている。


秋山が横で目を開ける。


「……ん」


状況を見る。

響。抱きついている。

声が少し震えている。


秋山は少し優しい顔をする。


「治った?」


俺が言う。


「たぶん」


秋山は笑う。


「よかった」


響はまだ離れない。

むしろさらに顔を埋める。


「……東海林さん」


「何」


「……ほんと?」


「何が」


「……もう」


「?」


「……大丈夫?」


「大丈夫」


響は少し黙る。

それから小さく言う。


「……よかった」


そのまま少しだけ泣いている。

声は出していない。

でも俺の服を握る手が少し濡れている。


秋山が静かに言う。


「響君」


響は小さく返事。


「……なに」


「そんなに心配してたの?」


響は少し黙る。

それから言う。


「……うん」


秋山は少し笑う。


「東海林君死ぬわけないよ」


響はすぐ言う。


「……でも」


それ以上は言わない。

ただ抱きついたまましばらく動かない。

俺は軽く頭を撫でる。


「もう大丈夫」


響は小さく頷く。


「……うん」


それからやっと少し顔を上げる。

目が少し赤いでも。

少し安心した顔だった。


「……よかった」


もう一回言う。

秋山が笑う。


「もう完全に依存してるね」


響は少しだけ秋山を見る。


「……うん」


否定しない。

そしてまた胸に顔を寄せる。


「……東海林さん」


「何」


「……今日」


「うん」


「……一緒」


「いつもだろ」


響は小さく笑う。


「……うん」


その朝はいつもより少しだけ静かで。

でもいつもより少しだけ響が強く抱きついていた。

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