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44 消火剤、手に入る?

「消火剤は持ってないぞ」

「あんたの部屋には?」

「何を言ってるんだ。あそこは隊の詰め所に提供したじゃないか。なにもないよ」

「本当?」


 実は、自分の荷物は別の部屋に移してある。

 急遽、新しく借りたのである。

 変装用の衣類など、捨てるには惜しかった。しかも、隊員たちに見られたくもなかった。



「本当かなあ」

 と言うシルバックの顔が目に浮かぶ。


「あんた、変装の名人でしょ。ということは、いろんな小道具を持っているはず。捨てるはずがないと思うけど」

 痛いところを突いてくる。

「どこかに隠してるんじゃない?」


 プリブは記憶を探った。

 消火剤はあっただろうか。

 あったとすれば、持ってきてもよいという気になりかけた。

 しかし、シルバックはあっさり追求をやめ、歩き出す。



「じゃ、次回ってことで」

「なんだ。やっぱりやるのか」

「次の交代は十六時間後ね。それまでに消火剤、手に入る?」

「何とかしよう」


 エリアREFにも店はある。見つけられるだろう。

 それに、隊として持っておいて損はない。


「でも、隊長に聞いてからだ」

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