第213話:ただのトイレのガンコな尿石除去と最新温水洗浄便座の取り付けと、魔界の汚物魔王(同格)の強制全自動広域浄化・無限クリーンサニタリーインフラ化
第213話:ただのトイレのガンコな尿石除去と最新温水洗浄便座の取り付けと、魔界の汚物魔王(同格)の強制全自動広域浄化・無限クリーンサニタリーインフラ化(総合ライフサポート企業のトイレ・水回りメンテナンス業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
庭先では、かつて全宇宙を滅ぼそうと幾度も襲い掛かってきた創造神や天界の神々が、「気さくで働き者の大家さんたち」としてすっかり定着し、朝の日差しの中で「庭先の落ち葉を片付けておいたぞ」「花壇への水やりは朝のうちがいいからな」などと、ごく一般的な田舎の住人のような交流を楽しんでいる。宇宙の真理からすれば、もはや発狂するしかないほど平和で家庭的な光景が広がっていた。
そんな中、キッチンからは、魂の最深部を震わせるような、芳醇なバターがフライパンで溶ける甘美な香りと、燻製されたベーコンが焦げる暴力的な匂いが漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大家の神々の皆さんも一緒に食べる『大精霊の果実をたっぷり乗せた極厚・究極のフレンチトースト〜幻獣黒豚の厚切り燻製ベーコンと、星屑のメープルシロップを添えて〜』だ。まずは、神仙小麦で焼き上げた極厚のブリオッシュ食パンを、天界鶏の濃厚な卵と大精霊の特濃ミルク、バニラビーンズを混ぜ合わせた特製のアパレイユに一晩じっくりと浸し込む! 中までたっぷりと液を吸い込んだパンを、数百年熟成の幻獣バターを溶かしたフライパンに乗せ、弱火でじっくり、表面はカリッと、中はプリンのようにトロトロに焼き上げるんだ! その横で、桜の木で一週間燻製にした幻獣黒豚の極厚ベーコンを、自身の脂でカリカリになるまで焼き上げる! 焼き立てのフレンチトーストをお皿に乗せ、大精霊の森で採れた新鮮なブルーベリーやイチゴを山のようにトッピングする。そして、甘塩っぱいベーコンを添え、仕上げに天界の樹液を煮詰めた『星屑のメープルシロップ』をジュワァァァッ!と滝のように回しかけるんだ。付け合わせには、幻獣豆を深煎りして淹れた熱々の特製ブラックコーヒー。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、圧倒的な甘みと塩気の香りを放つ特大の朝食プレートをダイニングテーブルに運ぶと、神竜ポチや星狼シロはもちろん、庭掃除を終えた創造神たちまでもが、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、目を輝かせて席に着いた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば天界卵と特濃ミルクのタンパク質が全身の魔力回路を限界突破させ、ベーコンの塩気とメープルシロップの糖分が血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時にデトックスし、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高のブレックファスト』である。
「うむ……! この極厚のフレンチトーストにナイフを入れた瞬間に広がる、外側のカリッとした感触と内側のトロットロの視覚的ビッグバン! 口に運べば、バターの芳醇なコクとメープルシロップの暴力的な甘みが完璧に混ざり合い、すかさず塩気の効いたカリカリの厚切りベーコンをかじれば、甘みと塩気の無限ループに美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる! 深いコクと苦味のあるブラックコーヒーで口内をリセットし、再びフレンチトーストに挑めば、我が最高福利厚生責任者の職務が、王都の一流ホテルのスイートルームで至福の朝食を貪る貴族のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、フォークとナイフを持つ両手を震わせ、神々と肩を並べて熱々のフレンチトーストに感涙して咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後のおかわりのコーヒーが振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲を囲むのは、完全覚醒した神仙社長を支える大宇宙最強の経営陣。
しかし、優雅な空気を切り裂くように、廊下の奥にあるトイレの方から「ツゥン……」という、鼻を突く強烈なアンモニア臭と、便器の奥で水が淀む不快な音が漂ってきた。見れば、真っ白だったはずの便器のフチ裏に、ガンコな黄色い尿石と黒ずみがこびりつき、禍々しい瘴気を放っていたのである。
「……ねえ。今朝からなんだけど、トイレの便器のフチ裏に『タチの悪いガンコな黄色い汚れ(尿石)』がガチガチに固まってて、いくらブラシでこすっても落ちないし、すごく嫌な臭いがするんだよね。おまけに便座のヒーターも壊れかけてる。僕の全知全能のセンサーで見ると、それが次元の底の『奈落の魔界』から、前回のお風呂場の魔王と同格のライバルとして送られてきた『三人目の魔王級(汚物と腐敗の支配者)』の仕業だってわかる。魔界の魔王級は絶対的な支配者層だから、お風呂がダメなら今度は一番不衛生になりやすいトイレの奥底から攻めようってことで、三人目の魔王が名乗りを上げたみたいだね。完全に日々の掃除で落としきれなかったミネラル分が固まったせいで発生する、タチの悪い尿石の石灰化と便座の老朽化トラブルだよ」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドが感知する「トイレの尿石と悪臭」。それはすなわち、お風呂場の魔王の敗北を受け、魔界の頂点たる魔王のさらなる一柱『汚物の魔王・イエロー・スケール』が、無数のアンモニア魔獣と猛毒の尿石を率いて世界の次元の浄化機能を完全に破壊し、世界を悪臭と汚物の底へと沈めようとしているという、世界滅亡レベルの緊急事態のサインである。
しかし、覚醒したアルドは一切パニックにならない。彼の「この世界をガンコな尿石や悪臭の心配がない、いつでもピカピカで快適に使える極上の清潔空間にする」という鋼鉄の意志こそが、大宇宙の絶対ルールなのだ。
「社長の『全知全能のセンサー』が捉えた魔界・魔王級(同格・三人目)の侵攻と、次元サニタリーの汚物被害……間違いありませんね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「我が社の情報網にも、奈落の魔界から三人目の魔王級の出陣報告が届いております。汚物と悪臭を司る『汚物の魔王・イエロー・スケール』が、猛毒のアンモニア(致死の腐敗ガス)を撒き散らし、我々の世界の次元のトイレを全て汚染空間へと変えようとしております。さらにタチの悪いことに、その魔王が生み出す『黄濁の結晶魔獣ども(※触れるものの次元を石灰化させ、強烈な悪臭を放つ尿石魔獣群)』が便器の奥底から溢れ出し、人々の街の水回りに雪崩れ込んでは、全てを絶望の汚物地獄の底に沈めようと暴れ回っております」
「なるほど! やっぱり見えないフチ裏の掃除をサボったせいで、アルカリ性の汚れが石みたいにカチカチに固まったタチの悪い親玉(同格の魔王)になって、トイレ全体を悪臭の巣窟にしてるんだね!」
アルドはバインダーの報告書を見て、プロの水回り・トイレメンテナンス業者としての血を騒がせた。
「僕の力なら魔界の魔王なんて一瞬で消滅させられるけど、ガンコな尿石と便座の老朽化の対応はやっぱり、まずは『超強力・酸性尿石除去ジェル』をトイレットペーパーに染み込ませてフチ裏に貼り付け、数十分『酸性パック』をして石灰化した汚れをドロドロに溶かす! そして、専用の『耐水サンドペーパー』で便器を傷つけないように慎重にジョリジョリと削り落とす! さらに、古くて壊れかけた便座をスパナで取り外し、最新式の『自動洗浄・防汚コーティング機能付き・温水洗浄便座』にガチャン!と交換して、物理的に二度と汚れがこびりつかない完璧なピカピカのトイレにリセットするのが一番確実で快適になるからね! このまま放置すれば、家(世界)中がアンモニア臭だらけになって誰も住めなくなっちゃう。安全で清潔な居住環境を守るためにも、トイレをキッチリ清掃・交換して、極上のクリーンサニタリーインフラにリフォームしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。便器にこびりついた鬱陶しい結晶魔獣ども(魔獣の群れ)と、老朽化して使い物にならない古い便座の解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のモンキーレンチと工具で一つ残さず引っ剥がし、完璧な『下地処理(古い設備と隠れた汚れの露出)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型のレンチのように構えて不敵に笑う。
「ええ。魔王が撒き散らすガンコなアンモニアの悪臭と腐敗の瘴気(※致死の瘴気)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力換気・消臭魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、酸性洗剤の匂いがこもらない清潔な施工環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、強力な酸性洗剤や削り落とした汚物が、室内の床や廊下を汚さないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、トイレのドアの周囲と床面に完璧なマスカー養生と室内隔離カバー(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! トイレの尿石落としは酸性の強い洗剤を使うから、絶対に塩素系と『混ぜるな危険』だし、換気をしっかりして安全第一で作業しようね!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(猛毒の汚物と酸を完全に弾く特製水回り作業用・完全防水エプロンと厚手ゴム手袋、防毒マスク、ゴーグル)に着替え、手には巨大な「事象溶解の神仙酸性洗剤」と、プロ仕様の「因果切削の神仙耐水ペーパー」、そして「絶対防汚の神仙最新式・温水洗浄便座」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『トイレ・水回りメンテナンス道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちのガンコな尿石と悪臭の悩みを解決するために、邪魔な汚れを根こそぎ溶かして、トイレを優良なクリーンサニタリーインフラにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、水回り清掃仕様に改造された魔導サービスカー(大量の洗剤と最新設備搭載)に乗り込み、空間がドス黒い悪臭と黄色い石灰に覆われつつある次元の浄化槽『魔界の汚物域』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、次元の浄化槽『魔界の汚物域』の中心部。
世界の次元サニタリーをドロドロの尿石で塞ぎ、全ての存在を永遠の悪臭と不衛生の底に沈める『汚物の魔王・イエロー・スケール』が、空間を覆い尽くすほどの巨大な黄色い石灰と汚物の塊として蠢き、傲慢なアンモニアガスを噴き出していた。
「ツゥゥゥンッ……!! 素晴らしいぞ! 同格の魔王どもが敗れようとも、魔界の頂点たる我ら汚物の支配力の前では、この軟弱な世界のトイレなど容易く悪臭の巣窟へと変貌する! 我が致死の尿石さえあれば、地上の次元浄化機能など一瞬でカチカチに固まり、永遠の悪臭と不衛生に絶望する! 見よ、我がもたらすこの圧倒的な死の汚物を!」
魔王は、巨大な石灰の奥からドス黒い猛毒のアンモニアを放ち、無数の黄濁の結晶魔獣たちを次元の便器へと放った。
「愚かな地上の生命どもめ。我ら魔界の魔王がトイレを陣取ったからには、もはやこの世界のどこにも安心して用を足せる場所などないと知れ! さあ、もっとだ! 全ての便器のフチ裏を尿石で埋め尽くし、大陸全土を永遠の汚物地獄へと沈めよ!」
「我ら魔王級の汚物の力は絶対だ! この魔界の汚物域まで踏み込める者など、この世界にはもはや存在し――」
――キキィィィィッ!! ドサァァッ!!
魔王が勝利の宣言を口にしようとしたその瞬間、猛烈な悪臭が吹き荒れる汚物域のど真ん中に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導サービスカー)が、神話級の猛毒と汚物をものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、作業車のドアから、酸性洗剤と耐水ペーパーを持った青年の明るくも呆れた声が、魔界の増殖ノイズを完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! トイレのガンコな尿石さん(魔王)、酸性パック処理と最新便座の交換工事に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどい便器の黄ばみっぷりと、フチ裏にこびりついてるタチの悪いガチガチの石(結晶魔獣)だね! 見えない所の掃除をサボってこんなに尿石を石灰化させるなんて、水回り維持の怠慢も甚だしいよ。こりゃ徹底的に酸性ジェルでの溶解と、耐水ペーパーでのジョリジョリ削りのしがいがあるや!」
アルドは、ゴム手袋をキュッと締め直しつつ、プロの水回り清掃業者としてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対汚物領域ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ!」
魔王が驚愕のアンモニアブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「清掃・解体用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながら悪臭の立ち込める床へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい便器に湧いた結晶魔獣ども(魔獣の群れ)と、老朽化して使い物にならない古い便座から、綺麗に『下地処理・物理解体』して差し上げましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死のトイレの中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ絶望ノ魔界ノ王ヲ『トイレの尿石と古い便座』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガ結晶魔獣群デ、貴様ラノ呼吸器ヲ永遠ニアンモニアデ灼イテ地獄ヘ落トシテクレルワ!」
魔王の怒号と共に、空間を覆うほどのドス黒い悪臭と石灰化の呪力を纏った魔獣群が、一斉にアルドたちに向かって致死の汚染弾を放ちながら襲い掛かってきた。
「うわっ、この尿石たち、すっごく硬くて普通のトイレブラシじゃ全然落ちようとしない! 放置してたら便器が詰まって水が溢れちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る魔獣の群れを「アルカリ性の汚れが石のように固まったタチの悪いガンコな便器の尿石」と完全に認識し、神仙酸性洗剤のボトルをカチャリと構えた。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『トイレのガンコな尿石と悪臭被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は水回り清掃業者として、こいつらを完璧に溶かして削り落として新品みたいにピカピカにするだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常のトイレ清掃現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。強力な酸性洗剤の匂いや飛び散る汚れが室内の廊下を汚さないよう、まずは私が完璧にドアの周囲と床面にマスカー養生と室内隔離カバーを張り巡らせます」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、魔界の汚物域とトイレドアの周囲を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――バサッ! ピィィィィンッ!
瞬間、トイレの出入り口全体をすっぽりと覆うように透明なドーム状のカバーが展開され、床には絶対的な強度を誇る『神仙の清掃作業用・飛散防止結界』が展開された。これで、致死の猛毒の尿石や洗剤の匂いは一ミリたりとも大切な家を汚すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は魔界が撒き散らすガンコなアンモニアの悪臭と腐敗の瘴気(致死の瘴気)を、環境浄化の力で綺麗に強力換気・消臭処理いたしますわ!」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖光強力換気魔法』が、超強力なオゾンの光の風となって周囲の狂気の悪臭を包み込み、一気に中和して無臭のクリーンな空気へと変えた。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を腐らせる猛毒のアンモニアは、その浄化の光の風を浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で洗剤が効きやすい状態へと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただの石ころや古い便座など、ただの工具のマトだ! そして、邪魔な隠れたフチ裏の汚れは俺が綺麗に便座を外して露出させてやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した結晶魔獣の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「老朽便座解体及隠蔽尿石魔獣露出斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、魔獣と古い便座の固定ボルトの「因果の隙間」を完璧に見切り、まるで汚れた便座を専用のモンキーレンチでガキンッ!と綺麗に外し、奥に潜むガンコな汚れを丸見えにするかのように、シャリィィィン!と見事な手際で綺麗に分解し、便器の陶器部分を丸裸にしてしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノ結晶魔獣軍団ト絶対ノ汚物力ガ、タダノ『換気魔法』ト『便座外し』ノ前ニ、一瞬デ片付ケラレテ裏側ノ尿石ヲ剥キ出シニサレテイクゥゥッ!?」
魔王は、自らの絶望の眷属がものの数分で「ただのゴミ」として撤去され、本体の急所(巨大な便器のフチ裏の石灰化)が露わになった光景に、驚愕のあまり巨大な黄ばみの体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで安全確保と古い便座の撤去は完璧だね! あとは、あの一番デカくてトイレを悪臭まみれにしている『ガンコな尿石の親玉』のフチ裏に、事象溶解の神仙酸性洗剤をトイレットペーパーに染み込ませてピターッ!と貼り付けて酸性パックし、柔らかくなった所を因果切削の神仙耐水ペーパーで傷つけないようにジョリジョリ削り落とす! 最後に絶対防汚の神仙最新式・温水洗浄便座をガチャン!と取り付けて、二度と汚れがこびりつかないようにコーティングするだけだ!」
アルドは、特製『事象溶解の神仙酸性洗剤』と『耐水ペーパー』を魔王の巨大な本体(次元の汚物と石灰化の中核)へと向けて構え、長靴で床を踏みしめて突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙酸性洗剤は星の因果のアルカリ性汚物を物理的に根っこから中和して溶かす絶対事象洗浄ツールであり、神仙耐水ペーパーと最新式便座は大宇宙のいかなる次元の魔界の魔王や神話級の猛毒の尿石すらも、物理的に『陶器を傷つけずに削り落とし、ナノレベルの防汚被膜で空間ごと清潔を保つ』だけで完璧に無害化し、極上の快適な空間を取り戻す『究極の水回りメンテナンスツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、世界ノ清潔ヲ腐ラセル『終焉ノ絶対汚物』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノアンモニアノ底ニ沈メテクレルワ!」
魔王が残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを黄色く染め上げる超巨大な猛毒の尿石と悪臭の波を放ってきた。
「うわっ! 便器の奥から、すっごく強烈でタチの悪い真っ黄色の尿石がせり出してきた! でも、この特製酸性ジェルと耐水ペーパーの前には、どんなに酷い汚れも一発で完全に溶けて削り落とされて真っ白だ!」
アルドが魔王の巨大な尿石(世界の汚物の中心)に向けて神仙酸性洗剤をたっぷりと染み込ませたペーパーを「ピタッ、ピタッ」とフチ裏に沿って隙間なく貼り付け、しばらく湿布パックする。事象の汚物(魔界の魔力圏)が、酸性の強烈な中和成分によって根っこからドロドロに溶かされ、陶器の純白の輝きを取り戻していく。
同時に、アルドは魔王の石灰化した最後の防御壁(ガンコな固着)に向けて、因果切削の神仙耐水ペーパーを当て、水をつけながら「ジョリジョリジョリッ!!」と陶器を傷つけない絶妙な力加減で削っていく。魔界のどんな硬い防御も、神仙の研磨力の前にはただの黄色い粉となって水に流されていく。
完全に尿石と悪臭が消滅した直後、アルドは丸裸になった便器の上に、絶対防汚の神仙最新式・温水洗浄便座を「ガチャン!」とはめ込み、ボルトでしっかりと固定する。スイッチを入れると「ウィィィィン……ジャバァァァッ!」という美しい自動洗浄の音と共に、こびりついた魔界の魔力ごと完璧に防汚コーティングされ、眩く輝く平和で絶対に汚れがこびりつかない、新築のようにピカピカのクリーンサニタリーへと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒汚物ガ、タダノ酸性パックデ溶カサレ、耐水ペーパーデ因果ゴト削リ落トサレ、最新便座ノ自動洗浄デ一ミリモ残ラズ汚レヲ定着サセラレナクナッタだトォォォッ!?」
「よし、ガンコなフチ裏の尿石は完全に真っ白になって、便座も最新式のぽかぽかヒーター付きになってすっごく快適なトイレになったぞ! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域浄化&無限クリーンサニタリーシステム』を便座のコンセントにカチッと取り付けて……あ、そうだ。この尿石の親玉、綺麗に掃除して最新設備に交換したら、凄く強力で絶対に汚れを寄せ付けない、巨大な全自動の広域浄化・無限クリーンサニタリーインフラみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、魔界の有害な尿石や悪臭を完全に弾き返して浄化し、代わりに極上のクリーンな空間と無限の快適さだけを世界中に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域浄化&無限クリーンサニタリーインフラ』にできそうだよ!」
アルドが魔王の本体であったトイレ空間に専用の自動洗浄・防汚ユニットを施し、事象調律のスイッチを「24時間自動防汚・超除菌クリーンモード・ON」にバコンッ!と操作して巨大なサニタリー施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた魔界の禍々しい汚物と石灰化の魔力は、瞬く間に安全でクリーンな浄化エネルギーと無限の防汚機能へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、世界ヲ汚物ニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【家ノトイレオ綺麗ニ保ッテ尿石オ防グ為ノ最新ノ自動洗浄機能付キ温水便座】ノヨウニ……!? イヤ、自動洗浄サレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ浄化力ト、極上ノ清潔環境オ提供スル超大型インフラ】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ汚スノデハナク、コウシテ大陸ニ永遠ノ清潔ト極上ノ快適サオ提供スル「極上ノ全自動・神仙クリーンサニタリー」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……! 同格ノ魔王ドモガ全テ浄化サレタ理由ガ、今ナラ全テ理解デキル……!!』
かつて世界を脅かした汚物と尿石の化身たる魔界の魔王(三人目)は、アルドの「トイレのガンコな尿石除去と最新温水洗浄便座の取り付け」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を汚染する禍々しい魔界の汚物域は、気がつけば「世界の浄化機能を美しく輝く巨大な防汚施設に変え、魔界のどんな尿石や悪臭も一瞬で無害化し、極上の清潔な空間を24時間供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域浄化・無限クリーンサニタリーインフラ(見た目は巨大で新築のようにピカピカに輝く純白の最新式タンクレストイレと防汚コーティング陶器)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌な尿石と悪臭のリスクは片付いて、すっごく綺麗でピカピカの防汚バッチリなトイレになったぞ! おまけに、これがあれば世界中の人たちがトイレ掃除の手間や嫌な臭いを気にせずに、どんな時でも安心な環境で笑顔で快適に使えるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの清潔なサニタリー空間と綺麗なお尻を守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドが耐水ペーパーを片付けて額の汗を拭うと、汚物域を覆っていたドス黒い悪臭は一瞬にして晴れ渡り、飛散防止カバーが魔法のように片付けられ、眼下には美しく輝く奇跡の巨大な最新式トイレと、澄み切った清らかな除菌の香りが広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮でした、社長。我が社の広域浄化・クリーンサニタリーシステムは、これより大陸全土の住宅維持・水回り基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。魔界の絶対支配者・魔王(三人目)からのトイレクリーニングおよび設備交換代行費用の徴収も完了いたしました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い完了報告書を胸に抱く。背後では、完全に大家さんとして定着した神々が「ほら見ろ、魔界の魔王が三人来ようが、年末の大掃除のトイレ尿石落とし扱いで削り落とされたぞ……」とドン引きしながらも拍手喝采を送っている。
「これからは、どんな魔界のバケモノやガンコな尿石が出ようが、社長の作業前に俺が全部『古い便座を外して丸裸』にしてやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで魔界側の次元防衛・住宅サニタリーインフラ利権すら完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。魔界の魔王級(同格・三人目)による次元汚物・尿石侵攻を「トイレの尿石除去および温水便座交換」として処理完了。世界を汚物に沈める魔王を事象の酸性洗剤と耐水ペーパーで溶解・研磨させ、立派な特大全自動広域浄化・無限クリーンサニタリーシステムへと改修完了。異常なし。以上。』
ゾルタンは非常に簡潔に、わずか数行で記録を終えた。魔界の絶対的支配者たる魔王が何人束になって現れようとも、社長の前では「お風呂場の次はトイレの徹底掃除と便座交換」という、水回りリフォームのスケジュールが一つ消化された程度の意味しか持たない。大宇宙を揺るがす魔界の脅威など、黄昏の守護者の前では永遠に日常のハウスクリーニング業務として処理されているのである。
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、魔界の魔王すらもピカピカの最新式トイレの一部となった事実に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、トイレ掃除と便座交換お疲れ様! 今日の3時のおやつは、新しくなった真っ白な便器みたいにツルツルで爽やかな『特製・大精霊のレモンたっぷり・極上レアチーズケーキ〜星屑のレモンピールを添えて〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるレアチーズケーキは、ことのほかレモンの酸味とチーズのコクが五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただのトイレのガンコな尿石除去と最新温水洗浄便座の取り付け」は、世界汚物の危機をただの水回りメンテナンスとして解決し、魔界の魔王(三人目)の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の広域浄化・無限クリーンサニタリーインフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に魔界からの次元水回り防衛と住宅設備インフラの覇権をも握り、いかなる邪悪も日常のメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
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