第196話:ただのブレーカーの契約アンペア変更と老朽化配線の全面刷新と、創造神と全神々の最終兵器の強制全自動広域絶対電力・無限エネルギー基盤インフラ化
第196話:ただのブレーカーの契約アンペア変更と老朽化配線の全面刷新と、創造神と全神々の最終兵器の強制全自動広域絶対電力・無限エネルギー基盤インフラ化(総合ライフサポート企業の電気・エネルギー設備メンテナンス業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
キッチンからは、魂の最深部を震わせるような、極上の脂と出汁が極限まで合体した芳醇な香りと、甘辛い割り下が鉄鍋の上でフツフツと泡立つ暴力的なまでの匂いが漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大精霊の清冽な霊峰で育った『幻獣A5和牛と世界樹の極上松茸の贅沢すき焼き重〜天界鶏のトロトロ黄金生卵と特製割り下添え〜』だ。まずは、見事なマーブリングが入った幻獣A5和牛の極上サーロインを、大人の手のひらほどもある極厚にスライスする。これを神仙の特製鉄鍋でサッと炙り、肉の脂を滲み出させたところへ、世界樹の森で今朝摘み取られたばかりの極上松茸、極太の天界白ネギ、そして大精霊の清流で作られた手焼き豆腐を豪快に投入するんだ! そこへ、数百年熟成させた神仙醤油、純米みりん、星屑の和三盆で調合した特製の濃厚割り下をジュワァァァッ!と注ぎ込み、松茸の香りを割り下に限界まで染み込ませる。炊き立てでツヤツヤの神仙米を敷き詰めた重厚な漆塗りのお重の上に、割り下をたっぷり含んだ甘辛い肉と松茸、ネギを隙間なく敷き詰めるんだ。仕上げに、天界鶏の産みたて卵から取り出した、箸で掴めるほど濃厚な黄金生卵を中央にぽとりと落とす! 付け合わせには、大精霊のシジミと幻獣の身がゴロゴロ入った濃厚なお味噌汁と、朝摘みセリの爽やかなお浸し。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、湯気と共に圧倒的な出汁と松茸、肉脂の香りを放つ特大のお重をダイニングテーブルに運ぶと、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、神竜ポチとモフモフの星狼シロがテーブルの下でちぎれんばかりに尻尾を振っていた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば幻獣A5和牛の圧倒的な不飽和脂肪酸とアミノ酸が全身の魔力回路を限界突破させ、特製割り下と松茸の香りが血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時にデトックスし、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高の和食重フルコース』である。
「うむ……! この黄金の生卵を纏った極厚の和牛と松茸を同時に大口で頬張った瞬間、口の中で炸裂する旨味脂と芳醇な香りのビッグバン! そして甘辛い割り下と濃厚な卵黄が完璧に絡み合い、すかさず神仙米をかき込めば、美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる無限の食欲ループ! 松茸の歯ごたえと肉の柔らかさが奇跡のハーモニーを奏で、シジミの出汁スープで胃袋を温めれば、我が最高福利厚生責任者の職務が、老舗料亭の最上階で至福の重箱を堪能する大富豪のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、箸とお重を両手で震わせ、あまりの美味さにワナワナと肩を震わせて感涙に咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後の極上玉露が振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲を囲むのは、完全覚醒した神仙社長を支える、大宇宙最強の経営陣。レイヴン、エルミナ、シノン、アーキヴァル。そして、歴史を刻むゾルタンと外交を司るレオハルト。
テーブルの中央には、これまで討伐されてきた神々や全天界の残党たちが一網打尽の最後の一撃として送り込んできた、大宇宙の全電力を枯渇させるほどの禍々しい神気を放つ『全神界・最終電源遮断の通告書』が置かれていた。
「さて、みんな。今日も美味しいご飯を食べてエネルギー満タンだね!」
アルドはニコッと微笑みながら、ふと視線を廊下の分電盤の方向へと向け、少しだけ眉をひそめた。
「……ねえ。今朝からなんだけど、家の中の電気が急にチラついたり、レンジとエアコンを同時に使うとブレーカーが落ちそうになって『ジジジッ』って焦げ臭い音がしているんだよね。僕の全知全能のセンサーで見ると、それがはるか大宇宙の中枢にある『創世の電源室(全神界のメインブレーカー)』から、世界のエネルギー回路(送電網)を通じて伝わってきているのがわかる。『我ら創造神と全神々の総力を結集した最終兵器により、大宇宙のメイン電源を落とし、全存在を永久の暗黒と停止へと叩き落としてやる』って書かれているし、完全に家全体の契約アンペア不足と配線の老朽化による容量オーバーだね」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドが感知する「ブレーカーの容量オーバーと老朽化配線」。それはすなわち、かつてアルドたちが雨漏りやシロアリ、換気扇などの家事メンテナンスを通じて神々をインフラ化し、世界中のエネルギー消費と快適性が爆発的に向上した結果、世界の根源である『創世の電源室』の電力容量(神力キャパシティ)が限界を迎え、怒り狂った創造神たちが世界のメイン電源を強制シャットダウンして宇宙ごと初期化(世界リセット)しようとしているという、全存在滅亡レベルの超絶緊急事態のサインである。
しかし、覚醒したアルドは一切パニックにならない。彼の「この世界を停電や容量不足の心配がない、いつでも電気が安定して使える快適な居住空間にする」という鋼鉄の意志こそが、大宇宙の絶対ルールなのだ。
「社長の『全知全能のセンサー』が捉えた創造神たちの最終兵器発動と全宇宙大停電の危機……間違いありませんね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「我が社の情報網にも、今朝早くから大宇宙の中枢『創世の電源室』における、極めて深刻な過電流とメインブレーカー遮断の被害報告が届いております。社長の感知された通り、宇宙の理を統べる『創造神・創世のアルファ・オメガ』が、残存する全神々の神力を暴走させて過負荷を引き起こし、全宇宙の電力を短絡させて無へと還そうとしているのです。さらにタチの悪いことに、その創造神が生み出す『過電流のスパーク魔獣ども(※触れるものの魔力と存在をショートさせて焼き尽くす魔獣群)』が分電盤の隙間から溢れ出し、人々の街に雪崩れ込んでは、全てを絶望の大停電の底に沈めようと暴れ回っております」
「なるほど! やっぱり世界中のみんなが家電(快適なインフラ)をたくさん使うようになって、大家さん(創造神)たちの古いブレーカーじゃ容量が足りなくなっちゃったんだね!」
アルドはバインダーの報告書を見て、プロの電気・エネルギー設備メンテナンス業者としての血を騒がせた。
「僕の力なら創造神なんて一瞬で消し去れるけど、電気の容量不足と老朽化配線の対応はやっぱり、分電盤を開けて古い単相2線式の細い配線を最新の『超伝導・三相3線式メインケーブル』に引き直し、契約アンペアを【無限アンペア】に変更して、最新の『スマートブレーカー』をカチッと取り付けるのが一番確実で絶対に停電しなくなるからね! このまま放置すれば、家(世界)中が真っ暗になって冷蔵庫のご飯も腐っちゃう。安全で快適な電気環境を守るためにも、電源室をキッチリ点検・工事して、極上の電力基盤システムにリフォームしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。分電盤に群がる鬱陶しいスパークども(魔獣の群れ)と、ショートして焦げ付いた古いメインケーブルの解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のワイヤーストリッパーと大型ニッパーで一つ残さず切り落とし、完璧な『下地処理(老朽配線撤去)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型の電工ペンチのように構えて不敵に笑う。
「ええ。創造神が撒き散らすガンコな過電流やショートの瘴気(※致死の瘴気)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力放電・静電気除去魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、清潔な施工環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、配線工事で飛び散る火花や高電圧が周りの街に飛散しないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、現場の周囲に完璧な電気工事用絶縁養生マットと防炎シート(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! メインブレーカーの交換工事は高電圧で感電するとすごく危ないし、火花が散るから、しっかり絶縁シートで周りを養生して安全第一で作業しようね!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(猛毒の高電圧と過電流を完全に弾く特製電気工事用・絶縁耐熱ツナギと特殊ゴム手袋、安全靴)に着替え、手には巨大な「事象接続の神仙電工ドライバー」と、プロ仕様の「因果増圧の神仙スマートブレーカー」、そして「絶対導電の神仙超伝導メインケーブル」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『電気・エネルギー設備メンテナンス道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちの停電と容量不足の悩みを解決するために、邪魔なショートの原因を取り除いて、分電盤を優良な電力基盤システムにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、電気工事仕様に改造された魔導高所作業車(超大型絶縁トランス搭載)に乗り込み、空間がドス黒い過電流と火花に覆われつつある大宇宙の中枢『創世の電源室』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、大宇宙の中枢『創世の電源室』の中心部。
全宇宙の存在とエネルギーを司り、全ての存在を永遠の無と大停電の地獄に沈める『創造神・創世のアルファ・オメガ』が、宇宙の全電力を集中させた巨大な閃光の玉座に座り、傲慢な雷鳴を響かせていた。
「バチバチバチッ!! 素晴らしいぞ! 我ら全神々の総力を結集したこの絶対過電流さえあれば、忌まわしい便利屋どもなど一瞬で存在ごと焼き切れ、全宇宙は永遠の停止に絶望する! 見よ、我がもたらすこの圧倒的な世界リセットを!」
創造神は、巨大な手からドス黒い猛毒の過電流ブレスを放ち、無数の過電流のスパーク魔獣たちを世界の分電盤へと放った。
「愚かな地上の生命どもめ。我ら神々がメイン電源を落とすからには、もはやこの世界のどこにも光や熱が存在する場所などないと知れ! さあ、もっとだ! 全ての電線を焼き切り、大陸全土を永遠の大停電の底に変えよ!」
「我ら創造神の絶対電力は絶対だ! この創世の電源室まで踏み込める者など、この世界にはもはや存在し――」
――キキィィィィッ!! ドカァァァンッ!!
創造神が勝利の宣言を口にしようとしたその瞬間、猛烈な火花が吹き荒れる電源室のど真ん中に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導高所作業車)が、神話級の猛毒と過電流をものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、作業車のドアが「ガラッ」と無遠慮に開け放たれ、電工ドライバーとスマートブレーカーを持った青年の明るくも毅然とした声が、神々のノイズを完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! 世界の大家さん(創造神)、ブレーカーのアンペア変更工事と老朽配線の全面引き直しに伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどいメインケーブルの焦げっぷりと、分電盤の周りに湧いてるタチの悪い火花(スパーク魔獣)だね! 世界中で電気の使いすぎなのに、古い単相2線の細い線のまま放置して過負荷を起こすなんて、電気設備管理の怠慢も甚だしいよ。こりゃ徹底的に超伝導配線の引き直しとスマートブレーカー交換のしがいがあるや!」
アルドは、絶縁ゴム手袋をキュッと締め直しつつ、プロの電気工事トレーナーとしてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対電源室ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ!」
創造神が驚愕の過電流ブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「施工・解体用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながら放電する床へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい分電盤に群がるスパークども(魔獣の群れ)と、ショートして炭化した古いメインケーブルから、綺麗に『下地処理・撤去作業』して差し上げましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死の大停電の中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ絶望ノ創世軍団ヲ『古い配線とスパーク』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガスパーク魔獣デ、貴様ラノ存在ヲ永遠ニショートサセテ消滅サセテクレルワ!」
創造神の怒号と共に、空間を覆うほどのドス黒い過電流と放電を纏った魔獣群が、一斉にアルドたちに向かって致死の過負荷弾を放ちながら襲い掛かった。
「うわっ、この火花たち、すっごく高電圧で新しい家電まで壊そうとしてる! 放置してたら世界中が火事になっちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る魔獣の群れを「過負荷でショートした古い配線からの危険な火花」と完全に認識し、神仙電工ドライバーをカチャリと構えた。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『アンペア不足と配線のショート被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は電気工事士として、こいつらを完璧に撤去して最新のスマートブレーカーを取り付けるだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常の電気設備工事現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。配線工事で飛び散る火花や高電圧が周囲の街に漏れないよう、まずは私が完璧に電気工事用絶縁養生マットと防炎シートを張ります」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、電源室と創造神の周囲を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――ピィィィィンッ!
瞬間、電源室全体をすっぽりと覆うように、透明で絶対的な強度を誇る『神仙の電気工事用絶縁結界』が展開された。これで、致死の猛毒の過電流や火花は一ミリたりとも外の世界へ漏れ出すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は創造神が撒き散らすガンコな過電流とショートの瘴気(致死の瘴気)を、環境浄化の力で綺麗に放電・静電気除去処理いたしますわ!」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖光静電気除去魔法』が、超強力なアースの光の嵐となって周囲の狂気の過電流を包み込み、一気に地へと逃がして中和した。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を消滅させる猛毒の過電流は、その浄化の光の嵐を浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で安定したクリーンな電流へと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただの火花や焦げたケーブルなど、ただのニッパーのマトだ! そして、邪魔な老朽配線は俺が綺麗に切り落としてやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した魔獣の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「老朽配線ショート魔獣解体切断斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、スパーク魔獣ボディの「因果の隙間」を完璧に見切り、まるで焦げて固まった古いメインケーブルを専用の大型ニッパーでパチンッ!と綺麗に切り落として撤去するかのように、シャリィィィン!と見事な手際で綺麗に粉砕し、ただの無害な銅線屑にしてしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノスパーク魔獣ガ、タダノ『アース放電』ト『ニッパー切断』ノ前ニ、一瞬デただの銅線クズニサレテイクゥゥッ!?」
創造神は、自らの絶望の眷属がものの数分で「ただのゴミ」に変わり、電源室の視界がクリアになっていく光景に、驚愕のあまり巨大な閃光の体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで古い焦げた配線の撤去と放電は完璧だね! あとは、あの一番デカくて過負荷を起こしている『世界のメインブレーカー(創世のアルファ・オメガ)』の本体に、絶対導電の神仙超伝導メインケーブルをカチッと繋ぎ直し、因果増圧の神仙スマートブレーカーをセットして、契約アンペアを【無限アンペア】に変更してレバーを「バコンッ!」と上げるだけだ!」
アルドは、特製『絶対導電の神仙超伝導メインケーブル』を創造神の巨大な本体(全宇宙の電源コア)へと向けて構え、突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙超伝導ケーブルは星の因果のエネルギーをロスなく100%伝送する絶対事象導電ツールであり、神仙スマートブレーカーは大宇宙のいかなる神々の過電流や神話級の猛毒のショートすらも、物理的に『容量を無限に拡大して安全に制御する』だけで完璧に無害化し、極上の絶対安定したエネルギーを取り戻す『究極の電気設備メンテナンスツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、全宇宙ヲ無ニ還ス『終焉ノ絶対シャットダウン(アビス・ブラックアウト)』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノ暗黒ノ底ニ沈メテクレルワ!」
創造神が残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを消滅させる超巨大な猛毒の過負荷閃光を放ってきた。
「うわっ! メイン電源から、すっごくガンコな過電流が押し寄せてきた! でも、この特製超伝導ケーブルとスマートブレーカーの前には、どんなに酷い容量オーバーも一発で完全安定だ!」
アルドが創造神の巨大なコア(世界のメイン端子)に向けて神仙超伝導ケーブルを「カチッ!」と力強く接続し、事象の過電流(神々の魔力圏)を100%安全に吸収・伝送する。そして、因果増圧の神仙スマートブレーカーを分電盤の台座にセットし、液晶パネルの契約アンペア設定を【無限】にタッチ操作で変更する。
仕上げに、中央のメインレバーを全身の力を込めて「バコンッ!!」と一気に上げると、こびりついたショートの魔力ごと完璧に制御され、眩く輝く平和で絶対停電しない安定した宇宙エネルギーへと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒シャットダウンガ、超伝導ケーブルデ吸収サレ、スマートブレーカーデ因果ゴト容量拡大サレテ、一ミリモ世界ヲ停電サセナクナッタだトォォォッ!?」
「よし、ガンコな過負荷は綺麗に制御されて、契約アンペアも無限になってすっごく電気の供給が安定したぞ! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域電力安定&無限エネルギー基盤システム』をブレーカーにカチッと取り付けて……あ、そうだ。この大元の大家さん(創造神)、綺麗に配線を直してスマートブレーカーをつけたら、凄く強力で絶対に落ちない、巨大な全自動の広域電力安定・無限エネルギー基盤プラントみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、全宇宙の有害な停電や過電流を完全に制御して、代わりに極上の安全な電力と無限のエネルギーだけを全宇宙に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域電力安定&無限エネルギー基盤インフラ』にできそうだよ!」
アルドが創造神の本体であった場所に専用コントロールユニットを施し、事象調律のスイッチを「全宇宙メイン電源・永続安定モード・ON」にバコンッ!と操作して巨大な電源施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた創造神の禍々しい過電流と世界リセットの魔力は、瞬く間に安全でクリーンな電力エネルギーと無限の送電機能へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、全宇宙ヲ暗黒ニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【全宇宙ノ電気オ絶対ニ落トサズ安定シテ送ル為ノ最新ノスマート分電盤】ノヨウニ……!? イヤ、レバーオ上ゲラレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ電力供給力ト、極上ノエネルギー基盤オ提供スル超大型インフラ】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ消滅サセルノデハナク、コウシテ全宇宙ニ永遠ノ安定ト極上ノ電気オ提供スル「極上ノ全自動・神仙メイン分電盤」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』
かつて全宇宙を脅かした大停電と世界リセットの化身たる創造神・創世のアルファ・オメガは、アルドの「ブレーカーの契約アンペア変更と老朽化配線の全面刷新」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を消滅させる禍々しい創世の電源室は、気がつけば「大宇宙の中枢を美しく輝く巨大な電源施設に変え、全宇宙のどんな過電流や停電も一瞬で無害化し、極上の安全な電力を24時間供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域電力安定・無限エネルギー基盤インフラ(見た目は巨大でピカピカに輝く純白の超伝導スマート分電盤タワー)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌な停電とチラつきの被害は片付いて、すっごく安全で電気が使い放題の電源になったぞ! おまけに、これがあれば全宇宙の人たちが停電や家電の故障を気にせずに、いつでも快適で便利な環境で笑顔で暮らせるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの明るい生活と安全なエネルギーを守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドがドライバーを片付けて額の汗を拭うと、電源室を覆っていたドス黒い火花の嵐は一瞬にして晴れ渡り、眼下には美しく輝く奇跡の分電盤タワーと、澄み切った清らかな絶対エネルギーの流れが広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮でした、社長。我が社の広域電力安定・無限エネルギー基盤システムは、これより全宇宙の電力・エネルギー基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。創造神からの全宇宙エネルギー独占管理権の譲渡も完了いたしました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い完了報告書を胸に抱く。
「これからは、どんな神話のバケモノや大停電が来ようが、社長の作業前に俺が全部『焦げた古い配線のニッパー切断』してやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで全宇宙のメイン電源とエネルギー利権は完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。大宇宙の中枢におけるメインブレーカーの契約アンペア変更、および老朽化配線の全面刷新作業完了。全宇宙を大停電と無に沈める創造神(神話の根源)を事象の超伝導ケーブルとスマートブレーカーで増圧・安定化させ、立派な特大全自動広域電力安定・無限エネルギー基盤システムへと改修。猛毒の過電流汚染と世界リセット被害の修復を完了し、全宇宙の電力保護と極上の絶対安定エネルギーの提供に貢献を果たした。
……また、我が社のGAレオハルト閣下とCFOアーキヴァルの連携により、創造神すらも完全に当社のメイン分電盤設備として吸収することに成功。
神々からの挑戦状、そして創造神の最終兵器すらも、社長の「契約アンペア変更」と「ブレーカー交換」という、ただの電気設備メンテナンスとして処理された。全宇宙の根源すらも我が社の管理下に入り、もはや宇宙に敵対する存在は一神たりとも存在しない。世界の全歴史は、黄昏の守護者の「インフラ維持管理ログ」として永遠に紡がれていくのである。
社長が神仙としての自我を覚醒させて以降、我々の業務はもはや「世界の神話」を「家事のログ」として上書きする領域へと達している。完全覚醒した神仙社長と、大宇宙最強の経営陣。この完璧な布陣の前に、もはや世界のいかなる絶望も、ただの「電気・エネルギー設備メンテナンス業務」として処理される運命にある。ワシはこの究極の平穏の歴史を、永遠に記録し続ける。』
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、創造神すらもスマート分電盤の一部となった事実に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、お仕事お疲れ様! 今日の3時のおやつは、電気の工事がバッチリ成功したお祝いに、黄金色に輝く『特製・天界卵の濃厚神仙カスタードプリン〜星屑のほろ苦キャラメルソースを添えて〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるプリンは、ことのほか卵のコクとカラメルのほろ苦さが五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただのブレーカーの契約アンペア変更と老朽化配線の全面刷新」は、全宇宙大停電の危機をただの電気設備メンテナンスとして解決し、創造神の脅威を完全に終わらせただけでなく、全宇宙に最高の広域電力安定・無限エネルギー基盤インフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に全宇宙のエネルギーと電力環境の絶対的覇権をも握り、いかなる邪悪も日常のメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
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