第195話:ただの排水管の詰まり解消とパイプ洗浄と、運命神の強制全自動広域配管・無限清浄循環インフラ化(総合ライフサポート企業の水回り・配管メンテナンス業務)
第195話:ただの排水管の詰まり解消とパイプ洗浄と、運命神の強制全自動広域配管・無限清浄循環インフラ化(総合ライフサポート企業の水回り・配管メンテナンス業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
キッチンからは、魂の最深部を震わせるような、数十種類のスパイスが複雑に絡み合う暴力的なまでの香りと、極上の豚肉が黄金色の衣を纏って揚がるパチパチという快音が漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大精霊の清冽な高山で育った『幻獣黒豚の極厚サクサク・ロースカツと、天界牛すじ肉の無水絶品スパイスカレー〜星屑の特製ピクルスと温泉卵を添えて〜』だ。まずは、トロトロになるまで三日三晩煮込んだ天界牛すじ肉と、大量の幻獣玉ねぎを飴色になるまで炒めたベースに、神仙のクミン、コリアンダー、カルダモンなど三十種のスパイスを惜しげもなく投入する! 水を一滴も使わず、大精霊の完熟トマトと幻獣リンゴの水分だけで極限まで旨味を濃縮させた、ドロドロで濃厚な無水カレーの完成だ。そして主役のカツは、指で押すだけで肉汁が溢れる幻獣黒豚の極厚ロース肉に、神仙小麦と粗挽き生パン粉を纏わせ、数百年熟成の極上ラードでカラッと揚げる! 炊き立てでツヤツヤの神仙米を皿にドーム状に盛り、その上に揚げたて熱々の極厚カツをドカンと乗せ、上から暴力的なまでに濃厚なスパイスカレーをジュワァァァッ!と滝のように回しかけるんだ。付け合わせには、酸味の効いた星屑の自家製ピクルスと、黄身がオレンジ色に輝く天界鶏のトロトロ温泉卵。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、湯気と共に圧倒的なスパイスと揚げ物の香りを放つ特大のカツカレープレートをダイニングテーブルに運ぶと、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、神竜ポチとモフモフの星狼シロがテーブルの下でちぎれんばかりに尻尾を振っていた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば幻獣黒豚の圧倒的なビタミンB1とスパイスの薬効成分が全身の魔力回路を限界突破させ、牛すじのコラーゲンとトマトのリコピンが血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時にデトックスし、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高のカレーフルコース』である。
「うむ……! この極厚カツにスプーンを突き立てた瞬間に響き渡る『サクッ!』という快音と、中から溢れ出す豚の脂の甘みの味覚的ビッグバン! そして複雑なスパイスの香りとトマトの酸味が効いた無水カレーが、カツの旨味を極限まで引き上げ、すかさず神仙米と一緒に大口で頬張れば、美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる無限の食欲ループ! 途中でトロトロの温泉卵を崩してルーに絡めれば、スパイスの刺激がまろやかなコクへと進化し、ピクルスで口内をリセットして再び肉の山へ挑む! 我が最高福利厚生責任者の職務が、真夏の高級洋食店で至福のスタミナランチを貪る王侯貴族のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、スプーンを両手で震わせ、あまりの美味さにワナワナと肩を震わせて感涙に咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後の極上ラッシーが振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲を囲むのは、完全覚醒した神仙社長を支える、大宇宙最強の経営陣。レイヴン、エルミナ、シノン、アーキヴァル。そして、歴史を刻むゾルタンと外交を司るレオハルト。
テーブルの中央には、天界や炎の神々に続き、今度はドス黒い泥とヘドロに塗れた、一際禍々しい『神々の最終挑戦状』が置かれていた。
「さて、みんな。今日も美味しいご飯を食べてエネルギー満タンだね!」
アルドはニコッと微笑みながら、ふと視線をキッチンのシンクと、洗面所の排水溝の方へと向け、少しだけ眉をひそめた。
「……ねえ。今朝からなんだけど、水回りの排水溝から『ゴボゴボッ』って嫌な音がして、水が全然流れていかないんだよね。それに、奥の方から髪の毛と油が混ざったような凄くカビ臭いヘドロの匂いが上がってきている。僕の全知全能のセンサーで見ると、それがはるか次元の深淵にある『運命と因果の交差点』から、神々の最後の悪あがきとして伝わってきているのがわかる。『我ら運命と時間を紡ぐ神々は、貴様らが世界の理を勝手に快適なものへと変えたことを許さない。世界の因果の流れを完全に詰まらせ、全てを停滞と汚泥の底に沈めてやる』って書いてあるし、完全にタチの悪い排水管の詰まりと逆流トラブルだね」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドが感知する「排水溝の詰まりと悪臭トラブル」。それはすなわち、かつてアルドたちが様々な神々をインフラ設備に改修した事実を受け、世界の運命と因果律そのものを司る最後の神『星幽の運命神・ファタリテ・ウロボロス』が、世界の時間の流れと因果を意図的に滞らせ、全生命を腐敗した運命の汚泥(停滞)に沈めて滅ぼそうとしているという、世界滅亡レベルの緊急事態のサインである。
しかし、覚醒したアルドは一切パニックにならない。彼の「この世界を排水の詰まりや悪臭のない、常に綺麗に水が流れる快適な居住空間にする」という鋼鉄の意志こそが、大宇宙の絶対ルールなのだ。
「社長の『全知全能のセンサー』が捉えた運命神による因果の停滞と次元配管の崩壊……間違いありませんね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「我が社の情報網にも、今朝早くから次元の深淵『運命と因果の交差点』における、極めて深刻な因果の逆流と汚泥被害の報告が届いております。社長の感知された通り、運命を司る『星幽の運命神・ファタリテ・ウロボロス』が、猛毒の停滞ヘドロ(致死の因果律崩壊)を撒き散らし、我々の世界の時間の流れをドロドロに詰まらせて滅ぼそうとしているのです。さらにタチの悪いことに、その運命神が生み出す『停滞のヘドロ魔獣ども(※触れるものの時間と運命を腐らせる魔獣群)』が排水溝の裂け目から溢れ出し、人々の街の水回りに雪崩れ込んでは、全てを絶望の逆流の底に沈めようと暴れ回っております」
「なるほど! やっぱり見えないパイプの奥(因果の交差点)に、長年溜まった髪の毛や油汚れの親玉(運命神)が詰まって、水の流れ(時間の進行)を完全に塞いじゃってるんだね!」
アルドはバインダーの報告書を見て、プロの水回り・配管メンテナンス業者としての血を騒がせた。
「僕の力なら運命神なんて一瞬で因果ごと消し去れるけど、排水管のガンコな詰まりはやっぱり、専用のワイヤーブラシをパイプの奥深くまで突っ込んでグリグリと汚れを粉砕し、超強力な『神仙パイプクリーナー』をドバドバ流し込んでヘドロを完全に溶かし、最後に真空式のパイプクリーナー(巨大スッポン)でスポンッ!と一気に抜き取って、物理的に水の通り道を綺麗にするのが一番確実でスッキリするからね! このまま放置すれば、家(世界)中が汚水で溢れ返って住めなくなっちゃう。安全で快適な居住権を守るためにも、排水管をキッチリ洗浄して、極上の清浄配管システムにリフォームしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。パイプにこびりついた鬱陶しいヘドロども(魔獣の群れ)と、固まって石灰化したガンコな汚れの解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のパイプレンチと粉砕ハンマーで一つ残さず砕き割り、完璧な『下地処理(固着物の破壊)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型のパイプレンチのように構えて不敵に笑う。
「ええ。運命神が撒き散らすガンコな下水臭さと停滞の瘴気(※致死の瘴気)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力消臭・水質浄化魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、清潔な水回り環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、排水管の洗浄で逆流してくる真っ黒な汚水やヘドロの飛沫が周囲の床や壁に飛散しないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、現場の周囲に完璧な水回り用防水シートと漏水防止テープ(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! パイプの詰まり解消は汚水が逆流してくるし、強い薬剤を使うから、しっかり防水シートで周りを養生してくれると助かるよ!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(猛毒の汚水と酸を完全に弾く特製水回り清掃用・防水エプロンとロングゴム手袋、長靴)に着替え、手には巨大な「事象貫通の神仙ワイヤーブラシ」と、プロ仕様の「因果溶解の神仙パイプクリーナー液」、そして「絶対吸引の神仙真空式パイプクリーナー(巨大スッポン)」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『水回り・配管メンテナンス道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちの排水の詰まりと悪臭の悩みを解決するために、邪魔なヘドロを洗い落として、配管を優良な清浄循環システムにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、配管メンテナンス仕様に改造された魔導バキュームカー(超大型真空ポンプ搭載)に乗り込み、空間がドス黒い汚泥とヘドロに覆われつつある次元の深淵『運命と因果の交差点』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、次元の深淵『運命と因果の交差点』の中心部。
世界の時間を停滞させ、全ての存在を永遠の逆流とヘドロの地獄に沈める『星幽の運命神・ファタリテ・ウロボロス』が、次元を覆い尽くすほどの巨大なヘドロと絡み合った因果の玉座に座り、傲慢な泥の音を響かせていた。
「ボゴボゴボゴッ……!! 素晴らしいぞ! 我ら運命の神群の総意たるこの致死の停滞ヘドロさえあれば、忌まわしいインフラ企業どもなど一瞬で因果を腐らせられ、永遠の時の澱みに絶望する! 見よ、我がもたらすこの圧倒的な死の逆流を!」
運命神は、巨大な口からドス黒い猛毒のヘドロを放ち、無数の停滞のヘドロ魔獣たちを次元の排水溝へと放った。
「愚かな地上の生命どもめ。我ら神々が世界の配管を詰まらせたからには、もはやこの世界のどこにも時間が進む場所などないと知れ! さあ、もっとだ! 全てのパイプをヘドロで塞ぎ、大陸全土を永遠の汚水溜まりの底に変えよ!」
「我ら運命神の停滞力は絶対だ! この深淵の交差点まで踏み込める者など、この世界にはもはや存在し――」
――キキィィィィッ!! ドポォォォンッ!!
運命神が勝利の宣言を口にしようとしたその瞬間、猛烈な悪臭が吹き荒れる交差点のど真ん中に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導バキュームカー)が、神話級の猛毒とヘドロをものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、バキュームカーのドアが「ガラッ」と無遠慮に開け放たれ、ワイヤーブラシと巨大スッポンを持った青年の明るくも呆れた声が、神々のノイズを完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! 排水溝の詰まり解消と、パイプの高圧洗浄工事に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどい配管の詰まりっぷりと、パイプにこびりついてるタチの悪いヘドロ(魔獣)だね! 髪の毛や油を平気で流してこんなに詰まらせるなんて、水回りのルール違反も甚だしいよ。こりゃ徹底的にパイプ洗浄と真空吸引のしがいがあるや!」
アルドは、ロングゴム手袋をキュッと締め直しつつ、プロの水回り清掃業者としてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対深淵ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ!」
運命神が驚愕のヘドロブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「清掃・解体用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながら汚泥まみれの床へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しいパイプにこびりついたヘドロども(魔獣の群れ)と、カチカチに石灰化した古い汚れの塊から、綺麗に『下地処理・粉砕作業』して差し上げましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死の汚泥の中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ絶望ノ運命神軍団ヲ『配管の詰まりとヘドロ』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガヘドロ魔獣デ、貴様ラノ時間ヲ永遠ニ腐ラセテクレルワ!」
運命神の怒号と共に、空間を覆うほどのドス黒い汚泥と悪臭を纏った魔獣群が、一斉にアルドたちに向かって致死の因果停滞弾を放ちながら襲い掛かった。
「うわっ、このヘドロ、すっごく粘り気があって新しいシンクまでドロドロにしようとしてる! 放置してたら水回りが使えなくなっちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る魔獣の群れを「パイプの奥で絡み合ったタチの悪い髪の毛と油汚れ」と完全に認識し、神仙ワイヤーブラシの持ち手を握り直した。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『排水管の詰まりと逆流被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は水回り業者として、こいつらを完璧に粉砕して綺麗な水の流れにするだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常の配管清掃現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。パイプ洗浄で逆流してくる真っ黒な汚水やヘドロの飛沫が周囲の街に漏れないよう、まずは私が完璧に水回り用防水シートと漏水防止テープを張ります」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、交差点と運命神の周囲を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――ピィィィィンッ!
瞬間、深淵全体をすっぽりと覆うように、透明で絶対的な強度を誇る『神仙の配管清掃用防水結界』が展開された。これで、致死の猛毒のヘドロや汚水は一ミリたりとも外の世界へ漏れ出すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は運命神が撒き散らすガンコな下水臭さと停滞の瘴気(致死の瘴気)を、環境浄化の力で綺麗に水質浄化・消臭処理いたしますわ!」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖光水質浄化魔法』が、超強力なパイプ用消臭剤の光の泡となって周囲の狂気の悪臭を包み込み、一気に浄化した。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を腐敗させる猛毒の悪臭は、その浄化の光の泡を浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で爽やかなミントの香りへと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただのヘドロや石灰化した汚れなど、ただのパイプレンチのマトだ! そして、邪魔なガンコな詰まりは俺が綺麗に砕き割ってやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した魔獣の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「固着石灰汚泥魔獣解体粉砕斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、ヘドロ魔獣ボディの「因果の隙間」を完璧に見切り、まるでパイプの内側にこびりついたカチカチの尿石や油の塊を専用のハンマーでガキンッ!と綺麗に砕き割るかのように、シャリィィィン!と見事な手際で綺麗に粉砕し、ただの無害な砂粒にしてしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノヘドロ魔獣ガ、タダノ『消臭剤』ト『固着物粉砕』ノ前ニ、一瞬デただのサラサラノ砂ニサレテイクゥゥッ!?」
運命神は、自らの絶望の眷属がものの数分で「ただの砂」に変わり、深淵の視界がクリアになっていく光景に、驚愕のあまり巨大な泥の体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで表面のヘドロ砕きと下地処理は完璧だね! あとは、あの一番デカくてパイプを塞いでいる『ガンコな詰まりの親玉』の本体に、事象貫通の神仙ワイヤーブラシをグリグリッ!と奥まで突っ込んで絡め取り、因果溶解の神仙パイプクリーナー液をドバドバ流し込んで完全に溶かし、最後に絶対吸引の神仙真空式パイプクリーナー(巨大スッポン)でスポンッ!と一気に抜き取るだけだ!」
アルドは、特製『事象貫通の神仙ワイヤーブラシ』を運命神の巨大な本体(次元の配管と因果の中核)へと向けて構え、突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙ワイヤーブラシとパイプクリーナーは星の因果の詰まりを物理的に貫通し溶解する絶対事象清掃ツールであり、神仙真空式パイプクリーナーは大宇宙のいかなる次元の神々の停滞や神話級の猛毒の逆流すらも、物理的に『強烈な圧力で引き抜いて開通させる』だけで完璧に無害化し、極上のスムーズな時間の流れを取り戻す『究極の配管メンテナンスツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、世界ノ因果ヲ停滞サセル『終焉ノ絶対逆流』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノ汚水ノ底ニ沈メテクレルワ!」
運命神が残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを詰まらせる超巨大な猛毒のヘドロと因果の塊を放ってきた。
「うわっ! 排水溝から、すっごくガンコな汚水が逆流してきた! でも、この特製ワイヤーとパイプクリーナーの前には、どんなに酷い詰まりも一発でスッキリ開通だ!」
アルドが運命神の巨大な核(配管の詰まりのコア)に向けて神仙ワイヤーブラシを突っ込み、「グリグリグリッ!」と力強く回して、事象の停滞ヘドロ(神々の魔力圏)を絡め取る。そして、因果溶解の神仙パイプクリーナー液を「ドバドバッ」と惜しげもなく注ぎ込み、数分置いて汚れを完全にドロドロに溶かす。
仕上げに、絶対吸引の神仙真空式パイプクリーナー(巨大スッポン)を配管の口にピッタリと押し当て、レバーを力強く引き上げる。「ボッコン! スポォォォォンッ!」という強烈な吸引音と共に、こびりついた停滞の魔力ごと完璧に引き抜かれ、眩く輝く平和で水がスルスルと流れる清浄な配管へと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒逆流ガ、タダノパイプ用ワイヤーデ貫通サレ、巨大スッポンデ因果ゴト引キ抜カレテ、一ミリモ世界ヲ詰マラーセナクナッタだトォォォッ!?」
「よし、ガンコな詰まりは綺麗に解消されて、配管もピカピカになってすっごく水の流れが良くなったぞ! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域配管&無限清浄循環システム』をカチッと取り付けて……あ、そうだ。この詰まりの親玉、綺麗に掃除してパイプを開通させたら、凄く強力で絶対に詰まらない、巨大な全自動の広域配管・無限清浄循環インフラみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、世界中の有害なヘドロや因果の停滞を完全に浄化して流し、代わりに極上の安全な水と無限のスムーズな時間の流れだけを世界中に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域配管&無限清浄循環インフラ』にできそうだよ!」
アルドが運命神の本体であった場所に配管バルブを施し、事象調律のスイッチを「24時間自動洗浄・清浄循環モード・ON」にバコンッ!と操作して巨大な水回り施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた神々の禍々しい因果停滞とヘドロの魔力は、瞬く間に安全でクリーンな循環エネルギーと無限の配管清掃機能へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、世界ヲ停滞ニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【家ノ水回リオ綺麗ニ保ッテ汚水オ流ス為ノ最新ノ浄化槽ト配管】ノヨウニ……!? イヤ、スッポンデ抜カレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ循環力ト、極上ノ水回リ環境オ提供スル超大型インフラ】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ詰マラセルノデハナク、コウシテ大陸ニ永遠ノスムーズナ流レト極上ノ綺麗ナ水オ提供スル「極上ノ全自動・神仙配管システム」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』
かつて世界を脅かした因果停滞と逆流の化身たる星幽の運命神は、アルドの「排水管の詰まり解消とパイプ洗浄」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を腐敗させる禍々しい運命の交差点は、気がつけば「世界の因果を美しく輝く巨大な配管施設に変え、世界中のどんな停滞やヘドロも一瞬で無害化し、極上の安全な水の流れを24時間供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域配管・無限清浄循環インフラ(見た目は巨大でピカピカに輝く純白のパイプラインと浄化槽)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌な悪臭と逆流の被害は片付いて、すっごく安全で水がスルスル流れる配管になったぞ! おまけに、これがあれば世界中の人たちが詰まりやヘドロを気にせずに、いつでも安心な環境で笑顔で水が使えるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの衛生と綺麗な水回りを守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドがスッポンを片付けて額の汗を拭うと、深淵を覆っていたドス黒い悪臭のヘドロは一瞬にして晴れ渡り、眼下には美しく輝く奇跡のパイプラインと、澄み切った清らかな水の流れが広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮でした、社長。我が社の広域配管・清浄循環システムは、これより大陸全土の衛生・水回り基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。運命の神々からの因果管理権の譲渡も完了いたしました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い完了報告書を胸に抱く。
「これからは、どんな神話のバケモノや配管の詰まりが出ようが、社長の作業前に俺が全部『石灰化した汚れの粉砕』してやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで全宇宙の因果循環と配管利権は完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。水回りの排水管における詰まり解消、およびパイプ洗浄作業完了。世界を停滞と逆流に沈める星幽の運命神(神話の厄災)を事象のワイヤーブラシと巨大スッポンで貫通・吸引させ、立派な特大全自動広域配管・無限清浄循環システムへと改修。猛毒のヘドロ汚染と因果停滞被害の修復を完了し、大陸全土の水回り保護と極上のスムーズな時間の流れの提供に貢献を果たした。
……また、我が社のGAレオハルト閣下とCFOアーキヴァルの連携により、運命を司る最後の神々すらも完全に当社の配管設備として吸収することに成功。
神々からの挑戦状シリーズも、ついに「世界の運命」すら「排水溝の詰まり」として処理される結末を迎えた。もはや神々がどのような高尚な理屈を並べようとも、社長の「巨大スッポン」の圧倒的な吸引力の前には、ただの「流されるべきヘドロ」に過ぎないのだ。宇宙の因果律は完全にクリアな配管として整備され、世界に永遠の停滞はなくなった。
社長が神仙としての自我を覚醒させて以降、我々の業務はもはや「世界の神話」を「家事のログ」として上書きする領域へと達している。完全覚醒した神仙社長と、大宇宙最強の経営陣。この完璧な布陣の前に、もはや世界のいかなる絶望も、ただの「水回り・配管メンテナンス業務」として処理される運命にある。ワシはこの究極の平穏の歴史を、永遠に記録し続ける。』
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、運命神すらもピカピカのパイプの一部となった事実に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、お仕事お疲れ様! 今日の3時のおやつは、綺麗に流れる配管みたいにツルッと喉越しのいい『特製・大精霊の黒蜜きなこわらび餅〜星屑の冷やし抹茶と一緒に〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるわらび餅は、ことのほかプルプルの食感と黒蜜の甘さが五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただの排水管の詰まり解消とパイプ洗浄」は、世界因果停滞の危機をただの水回りメンテナンスとして解決し、運命神の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の広域配管・無限清浄循環インフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に全宇宙の因果循環と配管環境の覇権をも握り、いかなる邪悪も日常のメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!




