第190話:ただのポストの迷惑チラシ撃退とスパムフィルターの設定と、多次元神格ネットワークの強制全自動広域情報セキュリティ・無限迷惑通信ブロックインフラ化
第190話:ただのポストの迷惑チラシ撃退とスパムフィルターの設定と、多次元神格ネットワークの強制全自動広域情報セキュリティ・無限迷惑通信ブロックインフラ化(総合ライフサポート企業の郵便・通信環境防衛業務)
黄金の城塞『日だまり郷』の朝。そこは、大宇宙の根源たる神仙へと完全覚醒したアルドが、あえて「ただの便利屋」としての日々を選択し固定したことで、もはや何者にも侵し得ぬ絶対的な聖域と化していた。
キッチンからは、魂の最深部を震わせるような、肉汁がパチパチと爆ぜる暴力的なまでの香ばしさと、焦げた特製ソースの甘美な匂いが漂い、城塞の廊下を満たしていく。
「よし! 今日のメインは、大精霊の清冽な草原で育った『幻獣黒毛和牛の極厚ハンバーグ〜星屑のチェダーチーズと完熟トマトの絶品ロコモコ丼風〜』だ。まずは、幻獣黒毛和牛の粗挽き肉と、天界豚の旨味たっぷりの脂身を黄金比で配合し、神仙のナツメグと粗挽き黒胡椒をしっかりと練り込む。中の空気を完全に抜き、大人の手のひらほどもある分厚い小判型に成形したら、**200℃**に熱した極厚鉄板で表面をカリッと焼き固めて肉汁を完全に閉じ込める! その後、魔法オーブンで芯までふっくらと火を通すんだ。ハンバーグが焼き上がる直前に、星屑のチェダーチーズをたっぷりと乗せ、余熱でトロトロに溶かす。炊き立てでツヤツヤの神仙米を敷き詰めた重厚な丼の上に、この極厚チーズハンバーグをドサリと乗せ、その横には天界鶏の産みたて卵で作った、黄身がオレンジ色に輝く完璧な半熟目玉焼きを添える! そしてソースは、幻獣牛の骨と香味野菜を三日三晩煮詰めた特製デミグラスソースに、大精霊の完熟トマトの酸味を加えた『星屑の濃厚デミトマトソース』だ。これを、熱々のハンバーグの上からジュワァァァッ!と滝のように回しかける。付け合わせには、シャキシャキの幻獣レタスと、アボカドのフレッシュサラダ。……熱々のうちに完成だよ!」
アルドがエプロン姿で、湯気と共に圧倒的な肉とソースの香りを放つ特大のロコモコ丼をダイニングテーブルに運ぶと、その暴力的なまでの食欲をそそる匂いに引き寄せられ、神竜ポチとモフモフの星狼シロがテーブルの下でちぎれんばかりに尻尾を振っていた。
この極上モーニング、一口かぶりつけば幻獣黒毛和牛の圧倒的な鉄分とアミノ酸が全身の魔力回路を限界突破させ、完熟トマトのリコピンと卵のレシチンが血中のあらゆる疲労物質や致死の呪いすらも瞬時にデトックスし、魂の底から尽きることのない多幸感と絶対的な活力を湧き上がらせる『究極の超覚醒・至高の肉汁フルコース』である。
「うむ……! この完璧な半熟目玉焼きにフォークを突き立てた瞬間に決壊する、濃厚な黄身のマグマの視覚的ビッグバン! そして極厚ハンバーグを切り分ければ、中から溢れ出す透明な肉汁がデミトマトソースと混ざり合い、奇跡の黄金ソースへと進化する! チーズのコクと肉の旨味をたっぷりと絡め、ご飯と一緒に大口で頬張れば、暴力的なまでの甘みと酸味が口の中で究極のハーモニーを奏でる! すかさずアボカドサラダで口内をリセットし、再び肉の山へ挑めば、美味さのあまり魂が魔界の果てまで吹き飛びそうになる無限の食欲ループ! 我が最高福利厚生責任者の職務が、南国の高級リゾートで至福の朝食を楽しむ王侯貴族のようにフニャフニャに溶かされそうになるわい!」
【最高福利厚生責任者(CHO)兼・毒見役役員】の元・魔界大帝サタナスが、スプーンとフォークを両手で震わせ、あまりの美味さにワナワナと肩を震わせて感涙に咽いでいた。
賑やかな朝食の喧騒が一段落し、食後の極上コナコーヒーが振る舞われた後。
アルドは、防音・防諜の魔法結界が幾重にも張られたリビングの長テーブルの上座に座った。その周囲を囲むのは、完全覚醒した神仙社長を支える、大宇宙最強の経営陣。レイヴン、エルミナ、シノン、アーキヴァル。そして、歴史を刻むゾルタンと外交を司るレオハルト。
「さて、みんな。今日も美味しいご飯を食べてエネルギー満タンだね!」
アルドはニコッと微笑みながら、ふと視線を玄関先にある郵便ポストの方へと向け、少しだけ眉をひそめた。
「……ねえ。今朝からなんだけど、玄関のポストに『よく分からない怪しい差出人からの、気味が悪い迷惑チラシや怪文書がパンパンに詰め込まれていて、大事な郵便物が見つからない』みたいな嫌な違和感を感じたんだ。僕の全知全能のセンサーで見ると、それがはるか次元の彼方にある『多次元神格ネットワーク(外宇宙の神々の通信網)』から、世界の通信網を通じて伝わってきているのがわかる。『我ら外なる神々は、貴様らがこの世界を快適にしすぎたことを許さない。世界を呪いの通信でパンクさせ、再び混沌へと引き戻す』って書かれた挑戦状が、毎日毎日スパムみたいに送りつけられてきているんだ。完全にタチの悪い迷惑チラシのポスティングだね」
神仙としての自覚を完全に取り戻したアルドが感知する「ポストに溢れる怪文書とスパム」。それはすなわち、かつてアルドたちが世界中の厄災や神々をインフラ化し、あまりにも快適で安全な世界を構築したことを逆恨みした「外宇宙や異次元に潜む神々の残党(多次元神格連合)」が、世界中の通信網や情報伝達基盤に致死の呪いと狂乱のスパムを送りつけ、世界を情報パンクと疑心暗鬼の底に沈めようとしているという、世界滅亡レベルの緊急事態のサインである。
しかし、覚醒したアルドは一切パニックにならない。彼の「この世界を迷惑チラシやスパムのない、安全で整理された通信環境にする」という鋼鉄の意志こそが、大宇宙の絶対ルールなのだ。
「社長の『全知全能のセンサー』が捉えた多次元神格ネットワークの暴走と情報汚染……間違いありませんね」
【最高財務責任者(CFO)兼・グローバル戦略最高責任者】のアーキヴァルが、優雅に眼鏡を押し上げ、分厚いバインダーを開く。
「我が社の情報網にも、今朝早くから次元の彼方における、極めて深刻な呪いの怪文書と通信妨害の被害報告が届いております。社長の感知された通り、異次元に潜む『外宇宙の通信神・スパム・アストラル』が、世界中のネットワークに致死の狂気を含んだ挑戦状を無差別にバラ撒き、情報インフラを完全に麻痺させようとしているのです。さらにタチの悪いことに、その通信神が生み出す『怪文書の迷惑妖精ども(※触れるものの情報を改ざんし、精神を崩壊させる魔獣群)』が次元の裂け目(ポストの投函口)から溢れ出し、人々の街に雪崩れ込んでは、全てを絶望のノイズの底に沈めようと暴れ回っております」
「なるほど! やっぱり外の世界の厄介な連中(外宇宙の神々)が、僕たちが平和に暮らしているのが気に入らなくて、タチの悪いポスティング業者(迷惑妖精)を雇って、嫌がらせのチラシを無理やりポストにねじ込んでるんだね!」
アルドはバインダーの報告書を見て、プロの郵便・通信環境防衛業者としての血を騒がせた。
「僕の力なら外宇宙の神様なんて一瞬で通信遮断できるけど、迷惑チラシの対応はやっぱり、ポストに溜まった不要なゴミを綺麗に回収し、投函口に『迷惑チラシ・セールス一切お断り!』の強力なステッカーをピシッと貼り付け、最後に暗証番号式の最新セキュリティポストに交換して、怪しい郵便物を物理的にブロックするのが一番確実で安心できるからね! このまま放置すれば、家(世界)の中がゴミ箱になっちゃうし、大事な手紙が読めなくなっちゃう。安全で快適な情報環境を守るためにも、ポストを整理して、極上の情報セキュリティシステムにリフォームしてこよう! よーし、僕たちの『総合ライフサポート』の出番だ!」
アルドが立ち上がると、役員たちも一斉に凄まじい気合い(殺意)に満ちた表情で立ち上がった。
「社長。ポストに群がる鬱陶しいポスティング業者ども(迷惑妖精の群れ)と、溜まりに溜まったゴミチラシの解体・撤去は、この【最高開発・解体執行責任者(CDO)】たる俺にお任せを。邪魔な障害物を専用のシュレッダーバサミで一つ残さず切り刻み、完璧な『下地処理(不要物廃棄)』をしてご覧に入れましょう」
レイヴンが、神具の斧を大型の裁断機のように構えて不敵に笑う。
「ええ。怪文書が撒き散らすガンコな呪いのノイズや精神汚染の瘴気(※致死の瘴気)は、【環境浄化・概念調律最高責任者(CEO)】の私が、特製の強力情報浄化・ウイルススキャン魔法(※極大の聖光浄化魔法)で一瞬にして概念ごと中和し、清潔な通信環境を整えて差し上げますわ」
エルミナが、美しく銀髪を揺らしながら頷く。
「……作業中、チラシの処分で舞い上がる紙屑や呪いの飛沫が周囲の家に飛散しないよう、【絶対防壁・空間隔離最高責任者(CSO)】として、現場の周囲に完璧な情報漏洩防止用ファイアウォールと防護ネット(※絶対封殺の空間隔離結界)を張り巡らせておきます」
シノンが短剣を弄びながら冷たく宣言する。
「うんうん、みんな本当に頼もしいな! チラシの整理は紙屑が散らかるし、怪しい手紙にはウイルスがついてるかもしれないから、しっかりファイアウォールで安全を確保してくれると助かるよ!」
アルドは満足げに頷き、自身の作業着(猛毒の呪いと情報汚染を完全に弾く特製通信防衛用・絶縁ツナギと特殊グローブ)に着替え、手には巨大な「事象遮断の神仙お断りステッカー」と、プロ仕様の「因果裁断の神仙ハンディシュレッダー」、そして「絶対防護の神仙ダイヤル式セキュリティポスト」を握りしめた。
「よーし! それじゃあ僕は、この『郵便・通信環境防衛道具一式』を持っていくよ! 世界の人たちの迷惑チラシとスパムの悩みを解決するために、邪魔なポスティングをブロックして、通信網を優良なセキュリティポストにリフォームしてこよう!」
こうして、総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』の社員一同は、通信防衛仕様に改造された魔導郵便配達車(超大型シュレッダー搭載)に乗り込み、空間がドス黒いノイズと怪文書に覆われつつある次元の彼方『多次元神格ネットワーク』へと向けて出勤したのである。
***
その頃、次元の彼方『多次元神格ネットワーク』の中心部。
世界の情報を狂わせ、全ての存在を永遠の疑心暗鬼とスパムの地獄に沈める『外宇宙の通信神・スパム・アストラル』が、天を覆い尽くすほどの巨大なノイズの塊として蠢き、傲慢な電子音を響かせていた。
「ピガガガッ……ビーーーッ! 素晴らしいぞ! 我ら外なる神々の総意たるこの呪いの怪文書さえあれば、忌まわしいインフラ企業どもなど一瞬で情報パンクを起こし、永遠のノイズに絶望する! 見よ、我がもたらすこの圧倒的な死のスパム通信を!」
通信神は、巨大な亀裂からドス黒い猛毒のデータストリームを放ち、無数の怪文書の迷惑妖精たちを次元の投函口へと放った。
「愚かな地上の生命どもめ。我らが挑戦状を叩きつけたからには、もはやこの世界のどこにも正しい情報を得られる場所などないと知れ! さあ、もっとだ! 全ての通信網を破壊し、大陸全土を永遠のスパムの底に変えよ!」
「我ら外なる神の通信妨害は絶対だ! この多次元神格ネットワークまで踏み込める者など、この世界にはもはや存在し――」
――キキィィィィッ!! ドガシャァァンッ!!
通信神が勝利の宣言を口にしようとしたその瞬間、猛烈なノイズが吹き荒れるネットワークのど真ん中に、四つの車輪がついた奇妙な小型の鉄箱(魔導郵便配達車)が、神話級の猛毒とスパムをものともせずにドリフト着陸する音が響き渡った。
そして、配達車のドアが「ガラッ」と無遠慮に開け放たれ、お断りステッカーとシュレッダーを持った青年の明るくも呆れた声が、通信神のノイズを完全に打ち破ったのである。
「ちわーっす! 総合ライフサポート企業『黄昏の守護者』です! 外の世界の厄介な業者さん(通信神)、ポストへの迷惑チラシ投函とスパム通信のご対応に伺いましたー! ……うわぁ、こりゃひどい怪文書の散らかりっぷりと、勝手にポスティングしてるタチの悪いバイト(迷惑妖精)だね! ルールを守らずに毎日毎日、呪いの手紙を詰め込むなんて、ご近所迷惑も甚だしいよ。こりゃ徹底的にポストの整理とステッカー貼りのしがいがあるや!」
アルドは、特殊グローブをカチッと装着しつつ、プロの通信防衛業者としてのダメ出しを開始した。
「ナ、何奴ッ!? 我ガ絶対通信網ニ、地上ノ有機物ガ何ノ用ダ!」
通信神が驚愕のノイズブレスを吹き上げる中、アルドの後ろから、レイヴン、エルミナ、シノン、そしてアーキヴァルが、それぞれの「整理・解体用具(兵器)」を手にして、圧倒的な威圧感を放ちながらデータストリームの海へと降り立ったのである。
「さあ、社長。まずはこの鬱陶しい勝手にチラシを入れていく業者ども(迷惑妖精の群れ)と、溜まったゴミのような怪文書の残骸から、綺麗に『下地処理・裁断作業』して差し上げましょう」
CDOのレイヴンが神具の斧を構え、凶悪な笑みを浮かべる。
総合ライフサポート企業の、完璧な役割分担による社会貢献(能動的な悪の粉砕)が、死のスパムの中で今まさに始まろうとしていた。
「ナ、ナンダ貴様ラハ!? 我ガ絶望ノ怪文書軍団ヲ『迷惑チラシとポスティング業者』ダト!? 舐メルナ地上ノウジ虫ドモッ! 我ガ迷惑妖精デ、貴様ラノ精神ヲ永遠ニ狂ワセテクレルワ!」
通信神の怒号と共に、空間を覆うほどのドス黒いノイズと呪いの手紙を纏った迷惑妖精群が、一斉にアルドたちに向かって致死のスパム弾を放ちながら襲い掛かった。
「うわっ、この業者たち、すっごく強引で無理やり手紙をねじ込もうとしてる! 放置してたらポストが壊れちゃうぞ!」
アルドは、迫り来る魔獣の群れを「ルールを守らない悪質なポスティング業者とゴミチラシ」と完全に認識し、神仙ハンディシュレッダーのスイッチを入れた。
(僕の神仙の力が、この世界の異常を『迷惑スパムと怪文書被害』として認識させてるんだ。よし、ならば僕は情報防衛業者として、こいつらを完璧に裁断して綺麗なポストにするだけだ!)
自覚を持ったアルドの明確な意志により、周囲の空間がぐにゃりと、より強固な「日常のポスト整理現場」のルールへと書き換えられていく。
「社長、ここは我々『社員』にお任せを。チラシの処分で舞い上がる紙屑や呪いの飛沫が周囲の街に漏れないよう、まずは私が完璧に情報漏洩防止用ファイアウォールと防護ネットを張ります」
CSOのシノンが音もなく跳躍し、ネットワークと通信神の周囲を囲むように、無数の札(神仙の空間隔離結界符)を宙に投げ放った。
――ピィィィィンッ!
瞬間、ネットワーク全体をすっぽりと覆うように、透明で絶対的な強度を誇る『神仙の通信防衛用ファイアウォール結界』が展開された。これで、致死の猛毒のスパムや紙屑は一ミリたりとも外の世界へ漏れ出すことはない。
「完璧な養生ですわ、シノンさん。では、私は怪文書が撒き散らすガンコな呪いのノイズと精神汚染の瘴気(致死の瘴気)を、環境浄化の力で綺麗にウイルススキャン・情報浄化処理いたしますわ!」
CEOのエルミナが白銀の杖を天に掲げると、大宇宙の理を内包した『極大聖光ウイルススキャン魔法』が、超強力なセキュリティソフトの光の波となって周囲の狂気のノイズを包み込み、一気に浄化した。
「ギィヤアアアアッ!?」
万物を狂わせる猛毒のノイズは、その浄化の光の波を浴びた瞬間、身に纏っていた魔力ごと完全に無力化され、ただの無害で静かな白紙のデータへと変わっていく。
「フンッ! 魔力を抜かれたただの迷惑妖精やゴミチラシなど、ただのシュレッダーのマトだ! そして、邪魔な不要物は俺が綺麗に切り刻んでやろう!」
CDOのレイヴンが神具の斧を大上段に構え、無害化した魔獣の群れに向かって旋風のごとく突っ込む。
「悪質怪文書魔獣解体裁断斬ィィィッ!!」
放たれた一撃は、迷惑妖精ボディの「因果の隙間」を完璧に見切り、まるで溜まったゴミチラシを専用のシュレッダーでガリガリッ!と綺麗に切り刻むかのように、シャリィィィン!と見事な手際で綺麗に粉砕し、ただの無害な紙吹雪にしてしまった。
「ナ、何ィィィッ!? 我ガ無敵ノ迷惑妖精ガ、タダノ『ウイルススキャン』ト『シュレッダー裁断』ノ前ニ、一瞬デただの紙クズニサレテイクゥゥッ!?」
通信神は、自らの絶望の眷属がものの数分で「ただの紙吹雪」に変わり、ネットワークの視界がクリアになっていく光景に、驚愕のあまり巨大なノイズの体を激しく震わせた。
「よし、みんなのおかげで不要なチラシの回収と下地処理は完璧だね! あとは、あの一番デカくてスパムを撒き散らしている『迷惑業者の親玉』の目の前の投函口に、事象遮断の神仙お断りステッカーをピシッ!と貼り付けて意志を示し、最後に絶対防護の神仙ダイヤル式セキュリティポストに丸ごと交換して、暗証番号でガッチリとロックするだけだ!」
アルドは、特製『事象遮断の神仙お断りステッカー』を通信神の巨大な本体(スパムとノイズの中核)へと向けて構え、突撃した。
――当然ながら、その素材は常軌を逸している。神仙ステッカーは星の因果の侵犯を物理的に拒絶し遮断する絶対事象防犯ツールであり、神仙セキュリティポストは大宇宙のいかなる次元の神々の挑戦状や神話級の猛毒のスパムすらも、物理的に『受け取りを拒否してロックする』だけで完璧に無害化し、極上の安全な情報空間を取り戻す『究極の郵便メンテナンスツール』である。
「オノレェェェッ! 舐メルナ人間! 我ガ本気、世界ノ情報ヲ破壊スル『終焉ノ絶対迷惑通信』デ、貴様ラノ存在ゴト永遠ノノイズノ底ニ沈メテクレルワ!」
通信神が残された全ての魔力を暴走させ、周囲の空間ごと全てを破壊する超巨大な猛毒のデータストリームと怪文書の嵐を放ってきた。
「うわっ! 業者から、すっごくガンコな怪文書の束が押し寄せてきた! でも、この特製ステッカーとセキュリティポストの前には、どんなに酷いスパムも一発で完全ブロックだ!」
アルドが通信神の巨大な顔のすぐ手前の空間(世界の投函口)に向けて神仙お断りステッカーを当て、「ピシャッ!」と力強く貼り付け、事象のスパム通信(神々の魔力圏)を完全にシャットアウトする。そして、古くて口が開いたままになっていた世界のポストを、因果防護の神仙ダイヤル式セキュリティポスト(強固な暗号化仕様)へと一瞬で付け替える。
仕上げに、ポストのダイヤルを「カチャ、カチャ、ガチャン!」と回して完全にロックすると、こびりついたスパムの魔力ごと完璧に弾き返され、眩く輝く平和な情報セキュリティゲートへと姿を変えていった。
「バ、バカナァァァッ!? 我ガ最大奥義ノ超絶猛毒スパムガ、タダノステッカーデ拒絶サレ、ダイヤル式ポストデ因果ゴト遮断サレテ、一ミリモ世界ニ届カセナクナッタだトォォォッ!?」
「よし、ガンコな迷惑チラシは綺麗にシャットアウトされて、ポストも最新式になってすっごく安全になったぞ! 最後に、仕上げの『因果調律の全自動・広域情報セキュリティ&迷惑メールフィルター』をポストにカチッと取り付けて……あ、そうだ。この迷惑な業者、綺麗にステッカーを貼ってポストを交換したら、凄く強力で絶対にスパムを通さない、巨大な全自動の広域情報セキュリティ・無限迷惑メールブロックインフラみたいになってるね。ちょっと魔力の流れを調整してあげれば、世界中の有害なノイズや怪文書を完全に遮断して、代わりに極上の安全な通信と無限のクリアな情報だけを世界中に供給してくれる『超巨大な全自動・神仙広域情報セキュリティ&無限迷惑通信ブロックインフラ』にできそうだよ!」
アルドが通信神の本体であった場所にセキュリティフィルターを施し、事象調律のスイッチを「強力スパムブロック・ON」にバコンッ!と操作して巨大な通信施設へとリメイクすると、大宇宙の法則が完全にひれ伏した。
暴走していた神々の禍々しいスパムと通信破壊の魔力は、瞬く間に安全でクリーンな情報エネルギーと無限の通信保護機能へと漂白・調律されていく。
『ア……ァァ……。我ノ、世界ヲノイズニ沈メルハズノ力ガ、マルデ都合ノイイ【家ノ情報オ安全ニ保ッテ不要ナ手紙オ弾ク為ノ最新ノセキュリティポスト】ノヨウニ……!? イヤ、ダイヤルオ回サレル度ニ、我ガ巨体ガ、異常ナマデニ心地ヨイ【絶対的ナ情報防衛力ト、極上ノ通信環境オ提供スル超大型セキュリティインフラ】ニ変換サレテイクゥゥゥッ! 私ノ存在ガ、世界ヲ狂ワセルノデハナク、コウシテ大陸ニ永遠ノ安全ト極上ノ情報オ提供スル「極上ノ全自動・神仙スパムフィルター」トシテ機能スルコトガ、コレホドマデニ満タサレルコトダッタトハ……!』
かつて世界を脅かしたスパム通信と情報破壊の化身たる通信神は、アルドの「迷惑チラシの撃退とセキュリティポストへの交換」によって完全に浄化され、書き換えられた。
万物を狂わせる禍々しい多次元神格ネットワークは、気がつけば「次元の彼方を美しく輝く巨大な通信施設に変え、世界中のどんなスパムや挑戦状も一瞬で無害化し、極上の安全な情報空間を24時間供給し続ける、超高性能な『永久・神仙全自動広域情報セキュリティ・無限迷惑通信ブロックインフラ(見た目は巨大でピカピカに輝く純白のダイヤル式ポスト型データセンター)』」へと姿を変えていたのである。
「よしよし! 嫌な迷惑チラシとスパムの被害は片付いて、すっごく安全で大事な手紙だけが届くポストになったぞ! おまけに、これがあれば世界中の人たちが怪文書やウイルスを気にせずに、いつでも安心な通信環境で笑顔で暮らせるね。僕の神仙の力も、こうやってみんなの情報と安全な生活を守るために使えば、凄く素敵なことだよね!」
アルドがシュレッダーを片付けて額の汗を拭うと、ネットワークを覆っていたドス黒いノイズの嵐は一瞬にして晴れ渡り、眼下には美しく輝く奇跡のセキュリティポストと、澄み切った清らかな情報の流れが広がっていた。
その光景を見て、新役職のメンバーたちは、誇らしげに胸を張った。
「見事な現場指揮でした、社長。我が社の広域情報セキュリティ・迷惑メールブロックシステムは、これより大陸全土の通信・情報基準のデファクトスタンダードとなるでしょう。外宇宙の神々からのインフラ譲渡も完了いたしました」
CFOのアーキヴァルが、うやうやしく一礼し、分厚い完了報告書を胸に抱く。
「これからは、どんな神話のバケモノや迷惑業者が来ようが、社長の作業前に俺が全部『ゴミチラシのシュレッダーがけ』してやりますよ」
CDOのレイヴンが頼もしく笑う。
大公レオハルトも「これで多次元の情報通信とセキュリティ利権は完全に我々のものだ」と悪徳代官のように頷いている。
アルドは、彼らの頼もしい姿を見て、心の底から嬉しそうに笑い返した。
***
日だまり郷の黄金の城塞。
静寂に包まれた書斎のデスクで、【最高情報・歴史管理責任者(CIO)兼・神仙社史編纂室長】の元・大賢者ゾルタンは、羽ペンをインク壺に浸し、新たな正史のページに文字を刻み込んでいた。
『〇月×日。次元の彼方の多次元神格ネットワークにおける迷惑チラシ撃退、およびセキュリティポストの設置作業完了。世界をスパムと情報崩壊に沈める外宇宙の通信神(神話の厄災)を事象のお断りステッカーとダイヤル錠で遮断・ロックさせ、立派な特大全自動広域情報セキュリティ・無限迷惑通信ブロックシステムへと改修。猛毒のスパム汚染と怪文書被害の修復を完了し、大陸全土の情報保護と極上の安全な通信の提供に貢献を果たした。
……また、我が社のGAレオハルト閣下とCFOアーキヴァルの連携により、外宇宙の神々すらも完全に当社の通信防衛設備として吸収することに成功。
思えば、我が社が掌握した世界の基盤は、水脈、気象、物流から始まり、生命活動の全インフラ、そして神々、絶対神に至るまで制覇した。そして今回、ついに「多次元のスパム業者」たる外宇宙の神々すらも「迷惑フィルター付きポスト」としてインフラ化するに至った。もはや、内なる宇宙のみならず、外なる次元からの干渉すらも我が社の管理下にある。我々は名実ともに、多次元宇宙のライフサポートを司る唯一絶対の存在となった。
社長が神仙としての自我を覚醒させて以降、我々の業務はもはや「世界の神話」を「家事のログ」として上書きする領域へと達している。社長は己の全知全能のセンサーで世界の危機を感知し、それを「便利屋の日常業務」として処理することで、世界を極上の平穏へと導いている。新役職のメンバーたちも、各々の専門分野で遺憾なくその力を発揮し、社長の「家事」を最高の形でサポートしている。
完全覚醒した神仙社長と、大宇宙最強の経営陣。この完璧な布陣の前に、もはや世界のいかなる絶望も、ただの「郵便・通信環境防衛業務」として処理される運命にある。ワシはこの究極の平穏の歴史を、永遠に記録し続ける。』
ゾルタンが深い満足感と共にペンを置き、外宇宙の脅威すらもダイヤル式ポストの一部となった事実に安堵のため息をついたその時。ドアの向こうから「みんな、お仕事お疲れ様! 今日の3時のおやつは、綺麗に整理されたポストみたいに四角くて可愛い『特製・天界バターのサクサク・ショートブレッド〜星屑のアールグレイティーと一緒に〜』だよー!」というアルドの無邪気な声が聞こえてきた。
ゾルタンは「全知全能の神が仕上げるショートブレッドは、ことのほかバターの芳醇な香りと紅茶の渋みが五臓六腑に染み渡ろう」とぼやきながらも、この上ない幸福な笑みを浮かべて立ち上がった。
最強の便利屋の「ただのポストの迷惑チラシ撃退とスパムフィルターの設定」は、世界情報崩壊の危機をただの通信防衛メンテナンスとして解決し、外宇宙の通信神の脅威を完全に終わらせただけでなく、世界に最高の広域情報セキュリティ・無限迷惑通信ブロックインフラを誕生させてしまった。
神仙の力を自覚し、新役職で完全体となったクラン『黄昏の守護者』は、これより正式に多次元宇宙の通信防衛と情報セキュリティの覇権をも握り、いかなる邪悪も日常のメンテナンス業務として永遠に葬り去る、究極の平穏なる企業伝説の新たな1ページを、分厚い社史のページに深く刻み込んだのであった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、現在新作「アークライト廃墟ダンジョン再興記――追放管理士と精霊少女のゼロから始める逆転経営譚――」を鋭意執筆中です。
アークライト廃墟ダンジョン再興記――追放管理士と精霊少女のゼロから始める逆転経営譚――
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